2019年4月期にTBSテレビの「火曜ドラマ」枠で放送され、大きな話題を呼んだ吉高由里子さん主演の人気ドラマ『わたし、定時で帰ります。』。毎週火曜よる10時の放送当時、多くのビジネスパーソンや働く世代の共感を呼び、社会現象となりました。
本記事では、作品の魅力やあらすじ、原作者・朱野帰子さんによる小説シリーズの背景、さらに現代の「働き方改革」やTVer等の見逃し配信情報まで、徹底的に掘り下げて解説します。
『わたし、定時で帰ります。』の作品概要とドラマ化の背景

TBSテレビの火曜ドラマ枠で2019年4月16日から6月25日まで放送された『わたし、定時で帰ります。』は、近年多くの企業で課題となっている「長時間労働」や「サービス残業」、そしてその先にある「過労死」といった現代の労働問題に真正面から切り込んだワーキングドラマです。
主演を務めた吉高由里子さんは、これがTBSドラマ初主演となります。彼女が演じた主人公・東山結衣(ひがしやま ゆい)は、「残業ゼロ」「定時で帰る」をモットーに、効率よく仕事を終わらせてアフター6のビールを楽しむことを生きがいとする新世代のワーキングガールです。
放送当時、日本国内では働き方改革関連法が順次施行されるなど、労働環境の見直しが急務とされていました。そうした社会的背景と完全に合致したことで、ドラマは多くの会社員や経営層の間で大きな議論を呼び、単なるエンターテインメントを超えた社会的メッセージを持つ作品となりました。
原作小説とあらすじ:新世代ヒロイン東山結衣の活躍
ドラマの原作となったのは、朱野帰子(あけの かるこ)氏による小説シリーズです。新潮社より2018年3月から刊行されており、働く女性のリアルな日常や葛藤が軽妙な筆致で描かれています。
主人公・東山結衣が働くWEB制作会社には、くせ者のモンスター社員や時代錯誤な上司が次々と登場します。過去にブラック企業で心身を追い詰められたトラウマを持つ結衣は、「仕事は定時で終わらせる」「有給休暇はすべて使い切る」という強い信念を貫いています。
しかし、周囲には「皆が残業しているのに自分だけ帰るのか」「もっと頑張るのが美徳だ」と考える同僚や上司が存在し、トラブルが絶えません。結衣は、持ち前のコミュニケーション能力とスマートな仕事術で、そうした職場の歪みを一つずつ解きほぐし、周囲の凝り固まった価値観を変えていきます。
『わたし、定時で帰ります。』主要キャストとキャラクター一覧
ドラマ版を彩った豪華キャスト陣と、それぞれが演じた個性豊かなキャラクターの情報をまとめました。
| キャラクター名 | キャスト | 特徴・役どころ |
|---|---|---|
| 東山結衣 | 吉高由里子 | "残業ゼロ・定時で帰る"がモットーの主人公。WEBディレクター。 |
| 種田晃太郎 | 向井理 | 結衣の元婚約者であり、同じ職場の凄腕ディレクター。仕事熱心ゆえの葛藤を抱える。 |
| 諏訪巧 | 中丸雄一 | 結衣の現在の恋人で、温かく彼女を見守る優しいサラリーマン。 |
| 福永清司 | ユースケ・サンタマリア | 結衣たちの前に立ちはだかる、強烈なクセを持つ謎多き上司。 |
| 三谷佳菜子 | シシド・カフカ | 皆勤賞を誇り、一切休まないことに誇りを持っていた真面目すぎる先輩社員。 |
ドラマの見どころと「働き方改革」へのリアルな視点
本作の最大の魅力は、綺麗事ばかりではない現実的なオフィスの人間関係と、仕事に対する多様なスタンスを丁寧に描いている点にあります。結衣のように効率を重視して定時で帰る人間がいれば、三谷のように「休むことは悪」と思い込んでいる人間や、種田のように過去のトラウマから仕事に全てを捧げてしまう人間も描かれます。
ドラマは、どれか一つの生き方だけを正解とするのではなく、「なぜ私たちはこんなに働いてしまうのか」「本当に豊かな生き方とは何か」という問いを視聴者に投げかけます。残業を悪と決めつけるのではなく、それぞれの事情や背景を浮き彫りにしながら、対話を通じて職場環境を改善していくプロセスが多くの共感を集めました。
また、仕事が終わった後に結衣が常連客として通う中華料理店で味わう「ビールと小籠包」の美味しそうな描写や、心温まるアフター6の過ごし方も、日々の激務に疲れた視聴者の癒やしとなりました。
TVerなどの見逃し配信と現在の視聴環境
放送終了から時間が経った現在でも、名作として語り継がれる『わたし、定時で帰ります。』は、民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」などのプラットフォームで定期的な再配信や見逃し配信が行われることがあります。
動画配信サービスを通じて、当時リアルタイムで視聴していなかった若い世代や、改めて自分の働き方を見直したいビジネスパーソンが手軽に視聴できるようになっており、色褪せない名作として再び注目を集める機会が増えています。
【定時で帰ります】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ドラマ『わたし、定時で帰ります。』の原作小説はどこから読めますか?
A1:朱野帰子氏による原作小説は、新潮社より刊行されています。シリーズ化されており、文庫本なども広く流通しているため、書店や各種電子書籍ストアで手軽に購入可能です。
Q2:主人公の東山結衣を演じたのは誰ですか?
A2:女優の吉高由里子さんが演じています。TBSの連続ドラマ初主演作であり、スマートかつ親しみやすい等身大のワーキングガールを魅力的に好演しました。
Q3:ドラマのテーマとなっている「働き方改革」とは具体的にどのような内容ですか?
A3:長時間労働の是正や、有給休暇の取得促進、雇用形態に関わらない公平な待遇の実現などを指します。ドラマでは、そうした社会制度の変化の波が、実際の現場の人間関係や個人の意識にどう影響するかをリアルに描いています。
まとめ:現代のワークスタイルを見つめ直す名作ドラマ
『わたし、定時で帰ります。』は、ただのオフィスラブコメディや社会派ドラマの枠を超え、現代を生きる私たちが「どう働き、どう生きるか」を優しく問いかけてくれる作品です。効率化やウェルビーイングが叫ばれる今だからこそ、主人公・東山結衣の生き方から学べるヒントは数多くあります。未見の方も、改めて振り返りたい方も、ぜひ配信や原作を通じてその魅力を味わってみてください。