2026年11月現在、元東北楽天ゴールデンイーグルスの安楽智大は、メキシカンリーグの強豪、メキシコシティ・レッドデビルズ(ディアブロス・ロホス・デル・メヒコ)でプレーしてきた。2025年にはリーグ最多となる22セーブを記録し、リリーフ投手として年間表彰も獲得。さらに2026年シーズンも46試合に登板し、17セーブ、防御率2.89という成績を残している。楽天退団から約3年、投手としては海外で実績を積み重ねている状況だ。
一方、日本のプロ野球ファンにとって安楽智大の名前は、2014年ドラフト1位で入団した期待の投手という印象だけでは語れない。2023年11月に発覚した複数の後輩選手へのハラスメント問題が、楽天退団の直接的な理由となったためだ。現在の所属球団、メキシコでの成績、NPB通算記録、そして日本球界復帰の可能性はどうなっているのか。球団発表、NPB公式記録、メキシカンリーグの公式成績をもとに整理する。
【2026年最新】安楽智大の現在はメキシコ!所属球団と最新成績
安楽智大の2026年シーズンの所属先は、メキシカンリーグのディアブロス・ロホス・デル・メヒコ(Diablos Rojos del México)だ。日本では「メキシコシティ・レッドデビルズ」として紹介されることも多い。
同球団はメキシコシティを本拠地とする伝統あるチーム。安楽は2024年に加入し、2025年、2026年と継続してプレーしている。背番号は20。球団公式選手ページでもTomohiro Anrakuの名前で登録されており、2026年シーズンの投手成績が掲載されている。
2026年シーズンは17セーブ、防御率2.89
メキシカンリーグ公式記録およびレッドデビルズの選手成績によると、安楽の2026年シーズンの数字は次のとおりだ。
- 登板:46試合
- 勝敗:5勝0敗
- セーブ:17
- 投球回:46回2/3
- 奪三振:48
- 防御率:2.89
- WHIP:1.20
特に注目したいのは、46試合で防御率2.89という安定感だ。救援投手として多くの試合に登板しながら、シーズンを通じて一定の結果を残している。17セーブという数字からも、チームの終盤を任される投手として起用されていたことが分かる。
また、2026年6月27日付の球団公式選手情報には、メキシカンリーグのオールスター選出に関する記録も掲載されている。2024年、2025年に続き、2026年もミッドシーズン・オールスターに選ばれた。
現在は30歳。メキシコで築いた投手としての実績
安楽は1996年11月4日生まれ。2026年11月5日時点で30歳となった。NPBを離れた後も現役生活を続け、メキシコで複数シーズンにわたって実績を残している。
2026年11月現在はメキシカンリーグのシーズンが終了した時期にあたる。球団公式記録で確認できる2026年の所属先はレッドデビルズだが、次のシーズンや冬季リーグでの契約状況は別途確認する必要がある。
したがって、「安楽智大は現在どこの球団にいるのか」という疑問への答えは、2026年シーズンについてはメキシコシティ・レッドデビルズとなる。
【楽天退団の理由】2023年のパワハラ問題は何があった?経緯を整理
安楽智大が楽天を退団した最大の理由は、2023年11月に表面化した後輩選手へのハラスメント問題だ。
2023年11月25日、複数の報道によって安楽による後輩選手へのパワーハラスメント疑惑が明らかになった。これを受けて楽天球団は同日、公式サイトで調査・確認を進めると発表。予定されていた安楽の契約更改交渉も無期限延期となり、本人は自宅待機となった。
球団調査で確認されたハラスメント行為
問題となった行為は、単なる選手間の口論や厳しい指導という範囲にとどまらなかった。
2023年11月30日の球団社長会見について報じたスポーツ各社によると、球団は選手、監督、コーチ、スタッフなど137人にアンケートを実施。回答率は92%で、直接的な被害を訴えた選手は約10人、行為を見聞きしたと回答した人は約40人に上った。
調査で確認されたと報じられた主な行為は以下のとおり。
- 後輩選手に対する「アホ」「バカ」などの暴言。
- ロッカールームで若手選手に逆立ちをさせ、下半身を露出させる行為。
- 食事の誘いを断った選手への深夜の執拗な電話。
- 選手の失敗などに関連した「罰金」という名目での金銭徴収。
- 身体的に押す行為。
特にロッカールームでの行為や、食事の誘いを断った選手への電話などは、選手同士の上下関係を利用した行為として問題視された。
なお、これらは球団が実施した内部調査と会見での説明に基づく内容であり、個々の行為について裁判所が判断したという意味ではない。
2023年11月30日、自由契約が決定
11月30日、楽天の森井誠之球団社長は記者会見を開き、調査結果と安楽の処遇について説明した。
「アンケート結果と本人のヒアリングを重ね、専門家と協議を重ね、安樂選手についてほぼ事実と認識しました」
球団は一連の行為を重大な問題と判断し、安楽を契約保留者名簿に記載しないことを決定。これにより自由契約となり、楽天との契約関係は終了した。
安楽本人は球団社長から自由契約の方針を伝えられた際、「かしこまりました」と返答したと日刊スポーツなどが報じている。また、被害を受けた選手に直接謝罪したいという意向を示していた。
球団側も今回の問題を受け、相談窓口の設置やハラスメント研修などの再発防止策を進める方針を示した。
なぜ楽天との契約継続は難しかったのか
退団の判断を理解するうえで重要なのは、問題が一人の選手とのトラブルに限定されなかった点だ。複数の選手が被害を訴え、約40人が行為を見聞きしたと回答した調査結果は、チーム内の人間関係や職場環境にも影響が及んでいたことを示している。
球団にとっては、選手の投手能力だけで契約を判断できる状況ではなかった。若手選手が安心して練習や試合に取り組める環境を維持することも、プロ球団が担うべき責任だからだ。
2024年シーズンについて楽天は再契約しない方針を明確にした。2025年以降の可能性については、森井社長が将来の行動を見守る趣旨の説明をしていたものの、これは具体的な再契約の約束ではない。
【経歴・年表】済美高校から2014年ドラフト1位、楽天時代の転換点
安楽智大は、プロ入り前から全国的に注目された投手だった。愛媛県の済美高校で頭角を現し、2014年のドラフト会議では東北楽天と東京ヤクルトの2球団から1位指名を受けた。
高校時代の大きな実績は、2年春の選抜高校野球大会での準優勝だ。4試合連続完投を含む活躍でチームを決勝まで導き、当時から将来のプロ野球を担う投手として期待されていた。
楽天入団後は先発投手としてスタートしたが、徐々に役割を変え、2020年以降は中継ぎとして存在感を高めていった。
安楽智大の主要経歴・所属球団の変遷
| 時期 | 所属・出来事 | 主な実績・内容 |
|---|---|---|
| 高校時代 | 済美高校 | 2年春の選抜で準優勝。4試合連続完投を記録。 |
| 2014年10月 | 楽天ドラフト1位 | ヤクルトとの2球団競合を経て楽天が交渉権を獲得。 |
| 2015年 | 東北楽天 | プロ初登板で初勝利。 |
| 2020年 | 東北楽天 | 中継ぎ投手としての起用が本格化。 |
| 2021年 | 東北楽天 | 58試合登板、防御率2.08。22ホールド。 |
| 2023年11月 | 楽天退団 | ハラスメント問題の球団調査を経て自由契約。 |
| 2024年 | メキシコシティ・レッドデビルズ | 47試合登板、4セーブ、防御率3.50。 |
| 2025年 | メキシコシティ・レッドデビルズ | 22セーブでリーグ最多。リリーフ・オブ・ザ・イヤー受賞。 |
| 2026年 | メキシコシティ・レッドデビルズ | 46試合、17セーブ、防御率2.89。 |
この経歴を見ると、安楽のキャリアには大きく二つの転換点がある。最初は先発から中継ぎへの役割変更、二つ目は2023年の楽天退団と海外移籍だ。
特に中継ぎ転向後の2021年は、防御率2.08という優秀な数字を残している。50試合を超える登板を続けられる投手として、楽天の救援陣に欠かせない存在になっていた。
2014年ドラフト1位という期待を背負って入団し、NPBで救援投手として地位を築いた後、海外で再スタートを切ったという流れが安楽のキャリアを理解するうえでの要点だ。
【NPB通算成績】楽天時代の231試合と中継ぎとしての実績
安楽智大の日本プロ野球時代の成績は、日本野球機構(NPB)の公式個人年度別成績で確認できる。2015年から2023年まで東北楽天に所属し、一軍公式戦で231試合に登板した。
NPB通算投手成績
- 登板:231試合
- 勝利:18勝
- 敗北:21敗
- セーブ:3
- ホールド:50
- ホールドポイント:63
- 投球回:365回2/3
- 奪三振:277
- 防御率:3.59
通算成績で目立つのは、セーブ数よりもホールド数だ。安楽は抑え投手として固定されていたわけではなく、勝ち試合の中盤から終盤をつなぐセットアッパーとしての役割を担っていた。
楽天時代に最も輝いたのは2021年
年度別成績を見ると、2021年が安楽にとって特に充実したシーズンだった。
同年は58試合に登板し、3勝3敗2セーブ、22ホールド、防御率2.08を記録。救援投手として安定した投球を続け、勝ち試合の重要な場面を任されるようになった。
2022年は52試合に登板して6勝2敗1セーブ、防御率4.38。2023年も57試合に登板し、3勝2敗10ホールド、防御率3.04という数字を残している。
2021年から2023年まで3年連続で50試合以上に登板していたことからも、当時の投手としての稼働能力は高かったと分かる。
投手としての評価と組織内での評価は別問題
安楽のNPB成績だけを見れば、楽天で長年プレーし、救援投手として一定の実績を積み重ねた選手だった。
しかし、野球選手としての能力と、チームの一員として求められる行動や責任は別の評価軸である。どれほど試合で結果を残しても、チーム内で他者の尊厳や安全を損なう行為が認められれば、契約や起用の判断に影響する。
今回の退団問題は、プロスポーツにおける実力主義と組織としての責任が、必ずしも同じ方向を向くわけではないことを示した事例でもある。
【メキシカンリーグ成績】2025年22セーブでタイトル獲得!2026年との比較
楽天を退団した安楽が次の所属先に選んだのは、メキシコのプロ野球リーグだった。2024年3月、ディアブロス・ロホス・デル・メヒコへの加入が決まり、海外でのキャリアがスタートした。
2024年は47試合に登板し、1勝2敗4セーブ、防御率3.50を記録。初年度から一定の登板機会を得て、翌年以降の活躍につなげた。
2025年は22セーブでリーグ最多、年間最優秀救援投手に
安楽のメキシコでの評価を大きく高めたのが2025年シーズンだ。
メキシカンリーグのレギュラーシーズンでは47試合に登板。45回1/3を投げ、1勝2敗、22セーブ、防御率2.98、46奪三振という成績を残した。
22セーブはリーグ最多。さらにメキシカンリーグ公式記録に掲載された2025年の年間表彰では、リリーフ・オブ・ザ・イヤーにも選出された。
2024年には最多ホールドのタイトルを獲得しており、2025年にはセーブ王に相当する実績を残した。異なる役割で2年連続して救援投手としての存在感を示した点は評価できる。
2025年にはチームのポストシーズン進出にも貢献。南地区の優勝決定シリーズでは胴上げ投手となったことも報じられている。
2025年と2026年の成績を比較
| 成績項目 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 所属球団 | レッドデビルズ | レッドデビルズ |
| 登板 | 47試合 | 46試合 |
| 勝敗 | 1勝2敗 | 5勝0敗 |
| セーブ | 22 | 17 |
| 投球回 | 45回1/3 | 46回2/3 |
| 奪三振 | 46 | 48 |
| 防御率 | 2.98 | 2.89 |
| WHIP | 1.43 | 1.20 |
比較すると、2026年はセーブ数こそ22から17に減少したものの、防御率は2.98から2.89へ改善。WHIPも1.43から1.20となっている。
WHIPは投球回あたりに許した安打と四球の合計を示す指標だ。数値が低いほど走者を出しにくい投球をしていることになる。2026年の1.20は、2025年よりも走者を抑える内容だったことを示している。
つまり、2025年はセーブ数とタイトル獲得が際立ったシーズンであり、2026年は防御率やWHIPなどの安定感が目立つシーズンだった。
ただし、セーブ数はチームの勝利数や試合展開、登板機会にも左右される。22セーブから17セーブへの減少だけをもって、投手としての能力が低下したと判断するのは適切ではない。
【日本球界復帰の可能性】安楽智大の評判と今後の課題
安楽智大について、野球ファンが気になるテーマの一つが日本球界復帰の可能性だ。2025年の22セーブや2026年の防御率2.89を見る限り、投手として海外で結果を残していることは間違いない。
しかし、NPBへの復帰を考える場合、投手成績だけで判断することはできない。
日本球界復帰を考えるうえでの3つの評価軸
1. 投手としての実力
2025年、2026年とメキシカンリーグで安定した救援成績を残している。特に2026年の防御率2.89、WHIP1.20は、投手としての競争力を示す数字だ。年齢も30歳であり、リリーフ投手としてプレーを続ける余地はある。
2. ハラスメント問題への向き合い方
楽天退団につながった問題は、単なる成績不振や戦力外とは性質が異なる。複数の選手が直接的な被害を訴え、球団が調査結果を踏まえて自由契約を決定した経緯がある。
そのため、仮にNPB復帰を目指す場合でも、投球能力だけでなく、過去の問題にどう向き合い、組織内で信頼を築けるかが重要な判断材料になる。
3. 獲得球団とチーム内の受け入れ体制
プロ野球の契約は、球団の編成判断だけで完結するものではない。監督、コーチ、選手、球団スタッフを含むチーム全体の環境を考慮する必要がある。
特に過去にハラスメント問題があった選手を獲得する場合、若手選手の安心感や相談体制をどう確保するのかという視点も欠かせない。
2026年11月時点で日本球界復帰は決まっている?
2026年11月5日時点で、安楽智大のNPB復帰や日本の球団との新たな契約を示す正式発表は確認できない。
したがって、「楽天に復帰する」「別のNPB球団が獲得する」といった情報を確定事項として扱うことはできない。メキシコでの活躍と、日本のプロ野球への復帰決定は別の話だ。
なお、2024年6月に週刊プレイボーイが掲載した独占インタビューでは、安楽本人が楽天退団後の日本でのプレーについて当時の考えを語っている。海外移籍は、国内での活動が難しいと感じたことや、選手としてプレーを続けたいという思いが背景にあったと説明していた。
このインタビューは2024年当時の発言であり、2026年現在の復帰意思を示すものではない。今後の動向を判断するには、本人の新たな発言や球団の正式発表が必要となる。
安楽智大の評判をどう見るべきか
安楽の評価には、投手としての実績と、楽天退団につながった組織内の問題という二つの側面がある。
野球面では、NPBで231試合に登板し、メキシカンリーグでは2025年に22セーブを挙げて年間表彰を受けた。数字から見れば、救援投手としての能力を示してきた選手だ。
一方、楽天時代のハラスメント問題については、球団が調査結果を踏まえて自由契約という判断を下した事実がある。海外での好成績によって、この問題がなかったことになるわけではない。
安楽の現在を評価する際には、野球選手としての能力、過去の行為に対する責任、今後の行動を分けて考えることが大切だ。成績だけで全面的な評価を決めることも、過去の問題だけで競技上の実績を無視することも、人物像を正確に捉えることにはつながらない。
【安楽智大の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:安楽智大は2026年現在、どこの球団に所属していますか?
A1:2026年シーズンはメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズ(ディアブロス・ロホス・デル・メヒコ)に所属しています。球団公式記録では46試合登板、17セーブ、防御率2.89です。
Q2:安楽智大は2025年に本当に22セーブを記録したのですか?
A2:はい。メキシカンリーグで47試合に登板し、22セーブ、防御率2.98、46奪三振を記録しました。リーグ最多セーブを獲得し、年間最優秀救援投手にも選ばれています。
Q3:安楽智大のNPB通算成績はどれくらいですか?
A3:NPB公式記録によると、2015年から2023年までの通算231試合、18勝21敗、3セーブ、50ホールド、277奪三振、防御率3.59です。
Q4:安楽智大が楽天を退団したのはなぜですか?
A4:2023年11月に後輩選手へのハラスメント問題が発覚し、球団の調査で報道された行為がほぼ事実と認定されたためです。楽天は同年11月30日に契約保留者名簿から外して自由契約とする方針を発表しました。
Q5:安楽智大は日本球界に復帰する予定がありますか?
A5:2026年11月5日時点で、NPB復帰を示す正式な契約発表は確認できません。メキシコで好成績を残していますが、日本球界への復帰は決定していません。
Q6:安楽智大は済美高校出身ですか?
A6:はい。愛媛県の済美高校出身です。高校2年春の選抜大会でチームを準優勝に導き、2014年ドラフト会議では楽天から1位指名を受けました。
まとめ:安楽智大の現在はメキシコ、今後は成績と信頼回復が焦点
安楽智大は2026年現在、メキシコシティ・レッドデビルズでプレーしてきた。2025年は22セーブでリーグ最多となり、年間最優秀救援投手を受賞。2026年も46試合で17セーブ、防御率2.89という成績を残している。
一方、日本でのキャリアは2023年11月のハラスメント問題によって大きく変わった。楽天は球団調査の結果を踏まえて自由契約を決定し、安楽は日本を離れてメキシコで新たな競技生活をスタートさせた。
NPB通算231試合、防御率3.59という実績に加え、海外での複数年にわたる救援成績は、投手としての能力を示している。しかし、2025年の22セーブや2026年の好成績だけで、過去の問題や日本球界復帰の課題が解消されるわけではない。
今後の動向を追う際に注目すべきなのは、次の所属球団に関する正式発表、メキシカンリーグでの継続的な成績、そして本人が過去の問題にどう向き合っていくかという点だ。
安楽智大の現在を正確に理解するには、投手としての数字と、楽天退団に至った経緯の両方を切り離さずに見る必要がある。海外で積み重ねた実績が今後どのようなキャリアにつながるのか、引き続き注目される。