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【遺産相続トラブルの真相】平尾昌晃の妻と平尾勇気が対立した理由

三浦 楓花 三浦 楓花 • 更新: • 公開: • 読了約 14 分
目次

平尾昌晃さんの3人目の妻をめぐって大きな問題になったのが、遺産相続と音楽著作権料の管理です。

騒動が表面化したのは、平尾さんが亡くなった翌年の2018年でした。

2017年:平尾昌晃さんが79歳で死去

2017年7月21日、平尾昌晃さんは肺炎のため79歳で亡くなりました。

平尾さんは「よこはま・たそがれ」「瀬戸の花嫁」「カナダからの手紙」など、昭和の歌謡界を代表するヒット曲を手掛けた作曲家です。

1958年に歌手としてデビューし、ミッキー・カーチスさん、山下敬二郎さんとともにロカビリー三人男として人気を集めました。その後、作曲家としても成功し、長年にわたり音楽業界で活動しました。

亡くなった後、妻と3人の息子たちの間で遺産をめぐる問題が表面化します。

2018年:三男・平尾勇気さんが法的措置を開始

2017年10月、3人目の妻が平尾昌晃音楽事務所と音楽出版権管理会社の代表取締役に就任しました。

これに対して異議を唱えたのが三男の平尾勇気さんです。

2018年9月、勇気さんは妻の代表取締役としての職務執行停止を求め、東京地裁に仮処分を申し立てました。

勇気さん側が問題視したのは、主に次の点です。

- 会社の株主総会や取締役会の手続きに関する疑問
- 会社の株式や代表取締役就任の経緯
- 父親が残した著作権料や印税の管理方法
- 相続手続きや会社の財務資料の開示

一方、妻側は、平尾さんの生前から会社は個人商店のような形で運営されていたと説明し、対応を弁護士に任せる姿勢を示していました。

この段階では、勇気さん側の主張と妻側の説明が対立しており、疑惑がすべて裁判で認定されたわけではありません。

2018年9月:妻が音楽出版会社の経営から外れる

2018年9月26日に開かれた株主総会では、3人の息子たちが取締役に選任され、次男の平尾亜希矢さんが音楽出版管理会社の代表取締役に就任しました。

一方、3人目の妻は同社の取締役に選任されず、経営陣から外れることになりました。

ただし、もう一つの会社である平尾昌晃音楽事務所については、株主の確定ができていないとして、妻が代表取締役にとどまりました。

つまり、妻が2社の経営から一度に完全に退いたわけではありません。

2019年:東京地裁が職務執行停止の申し立てを却下

2019年2月には、東京地裁が妻の代表権の停止を求める仮処分申請を却下したと報じられました。

報道によると、裁判所は妻が社長に就任する前後で著作権料などの流れに変化がなく、代表権を停止する緊急性が認められないと判断したとされています。

ここで重要なのは、仮処分の却下が、遺産相続に関するすべての問題を解決したことを意味するわけではない点です。

会社経営の権限を一時的に停止する必要があるかという争いと、遺産そのものをどのように分けるかという問題は、別の論点だからです。

【2025年12月の東京地裁判決】後妻側への8900万円支払い命令とは?

平尾昌晃妻

平尾昌晃さんの遺産問題で、2026年に大きな注目を集めたのが、2025年12月の東京地裁判決です。

2026年2月11日、講談社のFRIDAYデジタルが、息子たちに約8900万円の返済を命じる判決について報じました。

この金額は、平尾さんの遺産をそのまま妻が相続した金額ではありません。貸付金や立て替え金の返還をめぐる複数の訴訟を合わせた金額です。

8900万円の内訳は何だったのか

FRIDAYの報道では、争いになった金銭は大きく2つに分けられています。

1つ目は、3人目の妻個人による貸付金です。

2025年9月、東京地裁は、妻個人が息子3人に貸し付けていた約3400万円について、返済すべき債務と認定したと報じられました。

内訳には、息子たちへの現金貸付や、未納税金、延滞税、相続手続きに必要な税理士費用などの立て替え分が含まれていたとされています。

2つ目は、平尾昌晃音楽事務所による貸付金返還請求です。

こちらは2023年に提訴された訴訟で、事務所側は息子3人と関係会社に対して、約5500万円の返還を求めていました。

主な請求内容は次のとおりです。

- 関係会社が滞納した法人税などの立て替え分:約3500万円
- 息子3人それぞれに対する貸付金:約2000万円

これら2つの訴訟の金額を合算すると、元本だけで約8900万円になります。





合計元本
約8,900万円

FRIDAYデジタルの2026年2月11日付報道に基づく概算。利息などを含む最終的な支払総額ではありません。

著作権料・印税が返済期限の判断に関係した

今回の裁判で重要だったのが、平尾昌晃さんの楽曲から発生する著作権使用料です。

平尾さんは多数のヒット曲を生み出しており、亡くなった後も楽曲の利用に伴う著作権使用料が発生します。

JASRAC(日本音楽著作権協会)から支払われる著作権使用料は、相続人の間で重要な財産上の問題となっていました。

息子側は、遺産分割がすべて終わった後に借入金を返済する約束だったと主張し、その根拠として妻と息子たちが参加するグループLINEのやり取りを提出したと報じられています。

しかし、裁判所は、双方が署名・捺印した金銭消費貸借契約書の内容を重視しました。

契約書には、JASRACから相続人代表に著作権使用料が支払われた時点を返済時期とする趣旨の定めがあったとされています。

つまり、遺産分割の完了を待つのではなく、契約上の返済時期が到来したかどうかが判断の中心になったのです。

「消えた3億円」の疑惑はどう判断された?

平尾昌晃さんの遺産問題では、過去に約3億円の使途不明金をめぐる疑惑も報じられていました。

息子側は、平尾さん個人の口座から現金が引き出されていた記録などを提出したとされています。

今回の貸金返還訴訟では、息子側は、父親が会社の税金などを個人資金で立て替えていた可能性を主張し、その返還請求権と会社への返済義務を相殺するよう求めました。

しかし、FRIDAYが紹介した判決内容によると、提出された出入金リストは客観的な裏付けが不十分と判断されました。

また、会社の税務申告書にも、平尾さんに対する未払い金や立て替え金の債務が計上されていなかったことが判断材料になったとされています。

ここで区別すべきなのは、今回の貸金訴訟において息子側の相殺の主張が認められなかったことと、過去のすべての金銭の動きについて疑惑が完全に解明されたことは同じではないという点です。

2026年現在、裁判はすべて終わったのか?

2026年2月のFRIDAY報道では、息子側の関係者は一部の裁判が続いているとして取材への回答を控え、妻側も詳細なコメントを避けています。

そのため、約8900万円の返済をめぐる判決が報じられたことと、平尾家の遺産問題全体が最終解決したことは分けて考える必要があります。

特に、次の3つは別々の問題です。

1. 妻個人が息子たちに貸した金銭の返還。
2. 音楽事務所が息子たちや関係会社に求めた貸付金などの返還。
3. 平尾昌晃さんが残した遺産や著作権に関する相続・管理の問題。

8900万円は遺産の総額でも、妻が相続した全財産でもありません。

この違いを理解しておくことが、2026年現在の平尾昌晃さんの遺産問題を正確に把握するポイントです。

【よくある誤解を検証】平尾昌晃の妻と遺産問題の真相

ここまでの経緯から、インターネット上で混同されやすい情報を整理します。

よくある疑問・情報 確認できる事実
妻は2人だった? 結婚歴は3回
小沢深雪さんが最後の妻? 2人目の妻
3人目の妻は芸能人? 元マネージャーの一般女性
平尾勇気さんは後妻の実子? 小沢深雪さんとの実子
8900万円は遺産の相続額? 貸付金などの返還請求に関する合計元本
2025年12月の判決で遺産問題は完全決着? すべての相続問題の解決を意味するものではない

「遺産60億円」は確定した金額なのか

平尾昌晃さんの遺産については、2018年当時の報道で総額60億円ともいわれていました。

しかし、この数字は報道上の推定として扱う必要があります。

著作権料、不動産、会社の株式、金融資産などは、それぞれ評価方法や権利関係が異なります。

特に、楽曲の著作権使用料が将来にわたって発生することと、現在の時点で60億円の現金や預金が存在することは別の話です。

そのため、60億円という数字だけを根拠に、3人目の妻がその金額を独占したと理解するのは正確ではありません。

著作権料の管理と遺産相続は別の問題

平尾昌晃さんのようなヒットメーカーの場合、亡くなった後も楽曲の著作権使用料が発生します。

しかし、著作権管理会社の代表取締役になることと、著作権そのものを個人で所有することは同じではありません。

また、会社の経営権と、個人の遺産を相続する権利も区別する必要があります。

今回の問題が長期化した背景には、家族間の感情的な対立だけでなく、音楽出版権、著作権管理、会社の株式、貸付契約、相続財産という複数の権利関係が重なっていた事情があります。

この構造を理解すれば、単純な「後妻と息子の遺産争い」という説明だけでは、問題の全体像を捉えきれないことが分かります。

【よくある質問】平尾昌晃の妻に関するFAQ

Q1:平尾昌晃さんの妻は歴代何人ですか?

A1:結婚歴は3回です。1972年に最初の一般女性と結婚し、1978年に歌手の小沢深雪さんと再婚。2013年には長年マネージャーを務めた女性と3度目の結婚をしました。

Q2:平尾昌晃さんの3人目の妻は誰ですか?

A2:約20年以上にわたり平尾さんのマネージャーを務めていた女性です。2013年に結婚しました。報道ではMさんやAさんと匿名で紹介されており、詳しいプロフィールは広く公表されていません。

Q3:小沢深雪さんは平尾昌晃さんの何番目の妻ですか?

A3:2人目です。1978年に結婚し、次男と三男の平尾勇気さんをもうけました。1985年に離婚したと報じられています。

Q4:平尾昌晃さんの息子は何人ですか?

A4:3人です。最初の妻との間に長男、2人目の妻である小沢深雪さんとの間に次男と三男が生まれました。

Q5:平尾勇気さんと3人目の妻は実の親子ですか?

A5:実の親子ではありません。平尾勇気さんの実母は小沢深雪さんです。3人目の妻は父親の再婚相手にあたります。

Q6:2025年12月の東京地裁判決で8900万円の支払いが命じられたのですか?

A6:FRIDAYの2026年2月の報道では、2025年9月の妻個人による貸付金返還訴訟と、同年12月の音楽事務所による貸付金返還訴訟の判決を合わせ、元本約8900万円の返済が必要になったとされています。12月の判決単独で8900万円という意味ではありません。

Q7:2026年現在、平尾昌晃さんの遺産問題は解決していますか?

A7:2026年2月の報道時点では、一部の裁判が続いているとされています。貸付金の返還をめぐる判決と、遺産全体の分割・管理問題は別のため、すべてが解決したとは判断できません。

まとめ:平尾昌晃の妻と3人の息子、遺産問題から見える真実

平尾昌晃さんには3人の妻がおり、それぞれ異なる時期に家庭を築いてきました。

- 最初の妻:1972年に結婚した一般女性。長男の母親。
- 2人目の妻:1978年に結婚した歌手の小沢深雪さん。次男と三男の母親。
- 3人目の妻:2013年に結婚した元マネージャー。平尾さんの晩年を支えた人物。

2017年の平尾さんの死後、3人目の妻と3人の息子たちの間では、会社経営や著作権料、遺産相続をめぐる対立が起きました。

そして2025年12月の東京地裁判決について、2026年2月には約8900万円の返済をめぐる報道が出ています。

今回の問題から読み取れる重要な教訓は、著作権や会社経営に関する権利と、個人の遺産相続を明確に分けて管理する必要性です。

平尾昌晃さんが残した音楽作品は、本人の死後も多くの人に聴き継がれています。その作品から生まれる収益や権利をどのように管理し、本人が生前に望んだ音楽振興や社会貢献につなげていくのかも、今後の重要な課題です。

平尾昌晃さんの妻をめぐる問題は、単なる芸能人の家族トラブルではありません。昭和の音楽文化を支えた作曲家の作品と財産を、次の世代がどのように引き継ぐのかという問題でもあるのです。

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