城西大学女子駅伝部は、2025年に全日本大学女子駅伝と富士山女子駅伝を制し、大学女子駅伝の二冠を達成した強豪チームだ。しかし、2026年シーズンは監督交代という大きな転換期を迎えた。赤羽周平監督・赤羽有紀子コーチから佐藤信之監督へと指導体制が変わり、10月25日に開催された第44回全日本大学女子駅伝では、2時間5分02秒で総合3位に入った。
2025年の二冠から順位を2つ落とした一方、レース序盤の15位から3位まで順位を押し上げた走りは、新体制の可能性を示す結果でもある。本間香、大西由菜、石川苺、本澤美桜ら主力選手の成長、佐藤監督が掲げる科学的トレーニング、そして12月30日開催予定の富士山女子駅伝に向けた課題を、城西大学の公式情報と大会記録をもとに整理する。
【2026年最新】城西大学女子駅伝部は全日本大学女子駅伝で3位!レース内容を徹底検証
2026年10月25日、第44回大会で総合3位
2026年10月25日、宮城県仙台市で開催された第44回全日本大学女子駅伝対校選手権大会。6区間38kmで争われた大会で、城西大学は2時間5分02秒の総合3位という結果を残した。
優勝は名城大学の2時間2分21秒(大会新記録)、2位は大東文化大学の2時間3分31秒。前年の優勝校だった城西大学は連覇を逃したものの、全国大会で表彰台を確保した。
特筆すべきは、レース序盤の苦しい展開から立て直した点だ。2区終了時点で15位だった城西大学は、3区以降で順位を上げ、最終的に3位まで浮上した。単純な順位だけでは見えない、チームの粘り強さが表れたレースだった。
本澤美桜と石川苺が連続区間賞で反撃
序盤は1区の窪田舞が13位でタスキを渡し、2区の澤井風月も順位を2つ落とす苦しい展開となった。2区終了時点では15位。優勝争いを考えると、厳しい位置からの再出発だった。
流れを変えたのが3区の本澤美桜だ。5.8kmを18分54秒で走り、区間賞を獲得。停滞していたチームに反撃のきっかけをもたらした。
続く4区では主将の石川苺が4.8kmを15分41秒で走り、こちらも区間賞。これまで3年連続で区間2位だった石川が、4年生となった2026年に初めて区間賞を獲得したことも大きな意味を持つ。
そして5区にはエースの本間香を投入。最長9.2kmの区間で5人を抜き、チームをトップスリーへ押し上げた。アンカーの大西由菜も3位を守り、フィニッシュへとつないだ。
月刊陸上競技のレース報道によれば、佐藤信之監督はこの結果について、次のように振り返っている。
「また一つの自信にしてもいいのかなと思います」
2区終了時点の15位から3位まで順位を上げたことは、選手たちにとっても大きな経験となった。特に、3区以降の主力選手が連続して区間上位の走りを見せたことは、チームの競争力を裏付けている。
2026年大会の主な結果
- 大会:第44回全日本大学女子駅伝対校選手権大会
- 開催日:2026年10月25日
- 開催地:宮城県仙台市
- 距離:6区間38km
- 城西大学:総合3位
- 総合タイム:2時間5分02秒
- 3区・本澤美桜:区間賞、18分54秒
- 4区・石川苺:区間賞、15分41秒
2026年の城西大学を評価する際には、優勝を逃したという事実だけでなく、序盤の順位をどこまで修正できたかにも注目したい。
【2025年から2026年へ】二冠達成から3位になった背景と監督交代の経緯
2025年は全日本・富士山の二冠を達成
城西大学女子駅伝部にとって、2025年は歴史的なシーズンだった。
10月26日の第43回全日本大学女子駅伝では、2時間3分28秒で25年ぶり3回目の優勝を達成。さらに12月30日の富士山女子駅伝でも、2時間22分36秒で初優勝を果たした。
全日本大学女子駅伝では、1区の本間香が20分53秒で区間賞と区間新記録を獲得。3区の大西由菜も18分33秒で区間3位ながら区間新記録をマークし、4区の石川苺も15分52秒の区間2位で首位を維持した。
富士山女子駅伝では、本間香が2区で区間賞・区間新記録を獲得。最終7区の大西由菜も29分37秒で区間賞を獲得し、チームを初優勝へ導いた。
つまり、2025年の二冠は一人のエースだけに依存した結果ではない。複数の選手が異なる区間で結果を出し、短い区間から長い区間までタスキをつないだ総合力の勝利だった。
2026年に順位が変わった4つの背景
2025年の二冠から2026年の全日本3位へ。この変化には、いくつかの構造的な要因がある。
第一は、主力選手の卒業による戦力構成の変化だ。2025年の二冠メンバーには、2区を走った兼子心晴や6区を走った金子陽向など、4年生の主力が含まれていた。卒業に伴い、翌シーズンは新しい選手配置と役割分担が必要になった。
第二は、指導体制の変更だ。2026年4月から佐藤信之監督が就任し、選手との関係構築や指導方法のすり合わせが始まった。前年の優勝チームを引き継ぐという、通常のチーム再建とは異なる難しさもあった。
第三は、2026年の関東大学女子駅伝での途中棄権だ。10月3日の第32回大会では、城西大学は6区で途中棄権となった。全日本大学女子駅伝の約3週間前に、チームとして苦しい経験をしていたことも押さえておきたい。
第四は、選手層と長距離区間への対応だ。佐藤監督は全日本終了後、メンバー構成が「ギリギリの状態」だったことにも触れている。主力の力だけでなく、各区間を任せられる選手をどれだけ確保できるかが、今後の課題になる。
2025~2026年の主要な出来事と関係者の変化
| 時期 | 人物・出来事 | チームへの影響・実績 |
|---|---|---|
| 2025年10月26日 | 全日本大学女子駅伝 | 本間香、大西由菜、石川苺らが活躍し、25年ぶり3回目の優勝。 |
| 2025年12月30日 | 富士山女子駅伝 | 大西由菜らの活躍で初優勝。大学女子駅伝二冠を達成。 |
| 2026年1月20日 | 赤羽周平監督・赤羽有紀子コーチ | 3月31日付の契約満了による退任を大学が発表。 |
| 2026年2月6日 | 佐藤信之氏 | 新監督就任を発表。就任日は4月1日。 |
| 2026年4月1日 | 佐藤新体制 | 自律したアスリートの育成と科学的トレーニングを掲げて活動開始。 |
| 2026年10月25日 | 第44回全日本大学女子駅伝 | 2時間5分02秒で3位。15位から巻き返すレースを展開。 |
| 2026年12月30日予定 | 富士山女子駅伝 | 2025年の初優勝に続く大会連覇と二冠奪還を目指す。 |
ここで重要なのは、2026年の3位を監督交代だけで説明できないという点だ。卒業による戦力変化、指導方法の移行、レース序盤の失速、選手層の問題が重なっている。
それでも、3区以降で巻き返す力を発揮したことは、新体制が前年までのチームの強みを引き継いでいる証拠でもある。
【2026年度最新版】城西大学女子駅伝部のメンバー一覧と注目選手
2026年度の主な部員一覧
城西大学の公式部員紹介に掲載されている2026年度の学年別メンバーは、次の通りだ。主将、副主将、主務などの役割も、チームを理解するうえで重要になる。
4年生
- 石川苺:主将
- 澤井風月:副主将
- 鈴木優菜
- 藤田阿生:主務
3年生
- 沖田梨花
- 茂野葉湖
- 鈴木維莉
- 本澤美桜:副主将
- 今井夏音
- 盛合恋羽:マネージャー
2年生
- 大西由菜
- 窪田舞
- 佐々木乃愛
- 世古凪沙
- 野口麻衣子
- 本間香
この顔ぶれを見ると、2026年は石川苺や澤井風月といった上級生がチームを支え、本間香、大西由菜、窪田舞ら2年生が競技面で中心的な役割を担う構成になっていることが分かる。
注目選手1:本間香――長距離区間を任されるチームのエース
2026年シーズンの注目選手として、最初に挙げたいのが本間香だ。
2025年の全日本大学女子駅伝では1区を担当し、20分53秒で区間賞と区間新記録を獲得。さらに富士山女子駅伝では2区で20分36秒を記録し、区間賞と区間新記録を達成した。
2026年の全日本では、最長の5区9.2kmに配置された。レース序盤の15位から5人を抜き、チームを3位まで押し上げる重要な役割を果たした。
公式プロフィールに掲載されている自己ベストは、1500mが4分21秒81、3000mが9分13秒66、5000mが15分31秒14。スピードと長距離への対応力を兼ね備えた選手として、富士山女子駅伝でも注目される。
注目選手2:大西由菜――富士山女子駅伝の優勝を決めた実力者
大西由菜も、城西大学の駅伝を語るうえで欠かせない選手だ。
2025年の全日本大学女子駅伝では3区を担当し、18分33秒で区間3位ながら区間新記録を樹立。富士山女子駅伝では最終7区を走り、29分37秒の区間賞で優勝のフィニッシュを飾った。
2026年の全日本大学女子駅伝ではアンカーを担当。序盤の苦しい展開を経て、先行する選手たちが押し上げた3位を最後まで守った。
公式プロフィールによる5000mの自己ベストは15分50秒42。また、女子3000m障害では10分03秒60を記録している。ロードの駅伝だけでなく、トラック競技でも実績を持つ点が特徴だ。
注目選手3:石川苺――チームをまとめる4年生主将
2026年度の主将を務める石川苺は、競技面とチーム運営の両方で重要な存在だ。
2025年の全日本では4区を担当して15分52秒の区間2位。2026年は同じ4区で15分41秒を記録し、ついに区間賞を獲得した。3年連続の区間2位という実績を経て、4年目に結果を一段引き上げたことになる。
5000mの自己ベストは15分53秒04。2026年は卒業を控えた最上級生として、後輩たちをまとめながら、最後の全国大会シーズンに臨んでいる。
注目選手4:本澤美桜――中盤の流れを変える存在
本澤美桜は、2026年の全日本で3区を担当し、18分54秒の区間賞を獲得した選手だ。
2025年の全日本では5区の9.2kmという長距離区間を担当し、30分57秒で区間11位。2026年には3区で区間賞を獲得するなど、レースの流れを変える働きを見せた。
公式プロフィールでは5000m15分59秒46、10000m33分43秒80が自己ベストとして掲載されている。2026年度は3年生となり、チームの中核を担う選手へと成長している。
そのほかの注目選手:窪田舞と澤井風月
窪田舞は、2025年の富士山女子駅伝で6区の区間賞を獲得した選手。2026年の全日本では1区を任された。スタート区間の重責を経験したことは、今後の成長にとって重要な材料となる。
澤井風月は4年生の副主将。2026年の全日本では2区を担当した。序盤の順位変動を経験したものの、チームを支える上級生として富士山女子駅伝に向けた巻き返しが期待される。
特定のエースだけでなく、こうした選手たちがどの区間で力を発揮できるかが、城西大学の次の成績を左右する。
【佐藤信之監督とは?】プロフィール・経歴と新体制への期待
シドニー五輪マラソン代表という競技実績
2026年4月に城西大学女子駅伝部の監督へ就任した佐藤信之氏は、現役時代から国内外で実績を残してきた長距離ランナーだ。
1972年8月8日生まれ、愛知県出身。中京大学附属中京高校から中央大学へ進み、旭化成陸上部などで競技者として活動した。
主な競技実績には、1999年世界陸上競技選手権大会のマラソン銅メダル、2000年シドニーオリンピックのマラソン日本代表がある。箱根駅伝では10区の区間賞も獲得している。
引退後はトヨタ紡織、ユタカ技研などで指導者を経験し、2015年から2024年までは亜細亜大学陸上競技部の監督を務めた。競技者としての経験だけでなく、実業団と大学の双方で指導してきた点が強みだ。
監督交代は契約満了によるもの
前監督の赤羽周平氏は2018年に城西大学女子駅伝部の監督に就任。赤羽有紀子氏もコーチとしてチームを支え、8年間にわたって選手の育成とチーム強化を進めてきた。
2026年1月20日、城西大学は赤羽周平監督と赤羽有紀子コーチが、同年3月31日付の契約満了をもって退任すると公式発表した。
大学側は、赤羽監督の在任中に全日本大学女子駅伝と富士山女子駅伝の二冠を達成したことを高く評価し、8年間の功績に敬意を表している。
退任コメントでは、競技結果だけではなく、大学の理念である「学問による人間形成」を重視し、文武両道や競技を通じた人間的成長を大切にしてきたことも説明された。
したがって、監督交代の経緯については、大学が公表した契約満了という説明が基本となる。成績不振による解任や不祥事による退任といった説明は、大学の発表にはない。
佐藤監督の就任までの経緯
城西大学の2026年6月公開の公式インタビューによれば、佐藤監督が女子駅伝部の指導に関わるきっかけとなったのは、2025年12月だった。
知人から監督就任の打診を受けた当時、佐藤氏は別の実業団のスカウトとして富士山女子駅伝を視察していた。そこで城西大学の走りを目の当たりにし、一度抜かれながらも逆転優勝したチームに強い印象を受けたという。
その後、2026年1月中旬に正式なオファーを受け、4月1日付で監督に就任した。
就任後は選手を知ることを優先し、全員と1時間ずつ個人面談を実施。選手一人ひとりの目標や考えを把握することから新体制をスタートさせた。
公式インタビューでは、主務の藤田阿生も、当初は新監督との関係構築に不安があったものの、選手に寄り添い、これまでの取り組みを尊重する姿勢を感じて安心したと話している。
2026年の指導方針は「+1(プラスワン)」
佐藤監督が掲げた2026年のスローガンは「+1(プラスワン)」だ。
前年の自分自身とチームを超え、もう一段階成長するという考えが込められている。
指導の柱として掲げるのは、「自律したアスリートの育成」と「科学的根拠に基づいたトレーニング」。選手が自ら考え、主体的に目標へ向かう姿勢を育てることを重視している。
「自律したアスリートの育成」と「科学的根拠に基づいたトレーニング」
また、従来のチームが培ってきた練習方法を全面的に変えるのではなく、効果が確認できる部分は維持し、必要な部分に新しい指導の考え方を加える方針だ。
【強さの理由を分析】城西大学女子駅伝部の練習環境・活動内容・歴代記録
強さの理由1:質を重視した科学的トレーニング
城西大学女子駅伝部の強さを支える要素の一つが、練習の質を重視する姿勢だ。
佐藤監督は2026年6月の公式インタビューで、城西大学は以前から質を重視した練習を行っていたと説明している。特にインターバル走では、単に設定された本数をこなすだけではなく、リカバリー時間を短くしたり、設定ペースを上げたりすることで、実戦に結び付く負荷を与えている。
これは、駅伝のように一定のペースを保ちながら、勝負どころでスピードを引き上げる必要がある競技に適した考え方だ。
また、朝練習後に監督とマネージャーが選手の状態を確認し、練習後にも選手全員とコミュニケーションを取る仕組みを設けている。個人のコンディションを把握しながらチームを運営することが、新体制の特徴になっている。
強さの理由2:充実した練習施設
城西大学の女子駅伝部は、大学の坂戸キャンパスを拠点に活動している。
公式スタッフ紹介によれば、練習環境には次のような施設が整っている。
- 全天候型総合グラウンド:トラック6レーン
- 人工芝ランニングコース:1周約1km
- 室内トレーニング施設
- 自然の起伏を利用したクロスカントリーコース
トラックでのスピード練習だけでなく、人工芝コースでのランニングや起伏のあるコースでの持久力強化など、目的に応じて練習環境を使い分けられる。
駅伝は平坦なトラック競技とは異なり、道路状況や高低差、距離の変化に対応する必要がある。複数の練習環境を確保していることは、選手の競技力向上を支える重要な条件だ。
強さの理由3:管理栄養士による食事サポート
長距離競技では、走る練習と同じくらい、日々の食事や休養が重要になる。
城西大学女子駅伝部では寮生活を基本とし、3食すべてを管理栄養士が用意している。公式インタビューによれば、担当する管理栄養士は女子駅伝部のOGで、城西大学薬学部医療栄養学科の出身者でもある。
遠征時にも、移動中に食べるおにぎりを用意したり、遠征先で食事ができる場所を事前に調べたりするなど、競技以外の部分までサポートしている。
こうした食事管理は、練習量の多い選手にとってコンディションを維持するための土台となる。大学側の支援、寮生活、栄養面の管理が一体となっている点は、城西大学の強さを考えるうえで見逃せない。
強さの理由4:選手が意見を出せるチーム文化
競技力を支えるのは、設備や食事だけではない。
主務の藤田阿生は、城西大学には先輩と後輩の関係を保ちながらも、下級生が意見を出しやすい環境があると説明している。
例えば、練習方法について下級生が改善案を出した場合でも、上級生が受け止める文化があるという。
佐藤監督も、選手の自主性を尊重することを指導の基本としている。監督が一方的に指示するのではなく、選手が自分で考え、チーム全体で改善する。この仕組みは、長期的に強い選手を育てるうえで重要な要素だ。
城西大学女子駅伝部の歴代成績・記録
城西大学女子駅伝部は1989年創部。学生駅伝日本一を目標に活動し、全日本大学女子駅伝には長年にわたって出場してきた。
大学公式サイトによると、全日本大学女子駅伝では31年連続出場の実績があり、優勝3回、準優勝3回。関東大学女子駅伝では過去11回の優勝を記録している。
また、2025年には全日本大学女子駅伝で25年ぶり3回目の優勝、富士山女子駅伝で初優勝という歴史的な二冠を達成した。
公式サイトに掲載されている女子駅伝部の歴代最高記録は次の通りだ。
- 1500m:4分17秒08(上田未奈、2016年)
- 3000m:9分07秒66(上田未奈、2016年)
- 5000m:15分27秒89(赤羽有紀子、1999年)
- 10000m:32分38秒29(福居紗希、2016年)
- ハーフマラソン:1時間10分13秒(曽谷真理、1997年)
これらの記録は、現在の主力選手だけでなく、過去の選手たちが積み重ねてきた競技力の証明でもある。特に5000mの歴代最高記録を持つ赤羽有紀子氏が、かつてチームのコーチを務めていたことも、城西大学の長距離競技の歴史を考えるうえで興味深い。
【次の大一番】2026年富士山女子駅伝に向けた課題と優勝の可能性
2026年大会は12月30日開催予定
城西大学女子駅伝部が次に目指す大舞台は、2026年12月30日(水)に予定されている全日本大学女子選抜駅伝競走、通称「富士山女子駅伝」だ。
日本陸上競技連盟の大会情報では、開催地は静岡県富士市。富士山本宮浅間大社前をスタート地点とする大会として案内されている。
前回の2025年大会は7区間43.4kmで行われ、城西大学が2時間22分36秒で初優勝を飾った。2026年は、この大会で連覇を目指すことになる。
課題1:序盤から安定した順位を確保する
2026年の全日本大学女子駅伝では、2区終了時に15位まで順位を落とした。
3区の本澤、4区の石川、5区の本間が素晴らしい走りを見せた一方で、序盤に生じた順位の遅れを取り戻すために、後半の選手へ大きな負担がかかった。
富士山女子駅伝でも、序盤の流れを作ることは重要になる。長距離区間を担当する選手に過度な追い上げを強いる展開を避け、序盤から安定した位置でタスキをつなぐことが課題だ。
課題2:長距離区間を任せられる選手の育成
佐藤監督は2026年6月の公式インタビューで、今後の課題として長い区間を任せられる選手の育成を挙げている。
前年の二冠では、短い区間や中距離区間で勝ち切る力が発揮された一方、より強いチームを作るには長距離区間の強化が必要だという考えだ。
富士山女子駅伝は43.4kmの7区間で争われるため、全日本大学女子駅伝の38km・6区間とは異なる選手配置や持久力が求められる。
本間香や大西由菜のような実績ある選手に加え、後輩選手が長距離区間を担えるようになれば、チームの選択肢は広がる。
課題3:選手層の厚みとコンディション管理
2026年の全日本大学女子駅伝で、佐藤監督はメンバー構成が厳しい状態だったことを明かしている。
駅伝では、エースが速いだけでは優勝できない。複数区間に対応できる選手、急な体調変化や故障に備えられる控え選手、そして各選手の状態を把握するサポート体制が必要だ。
城西大学には管理栄養士による食事管理や充実した施設がある。これらの強みを活用し、選手一人ひとりが安定して走れる状態を作れるかが、富士山女子駅伝の結果を左右する。
二冠奪還の可能性はあるのか
2026年の全日本大学女子駅伝で3位だったことだけを理由に、城西大学の優勝可能性が低下したと判断するのは早い。
本間香は最長区間で5人を抜き、本澤美桜と石川苺は区間賞を獲得。大西由菜もアンカーとして3位を守った。全国大会で勝負できる選手が複数いることは、明確な強みだ。
一方で、2025年の二冠を支えた兼子心晴や金子陽向の卒業、監督交代による指導体制の変化、序盤の順位変動など、解決すべき問題も残る。
富士山女子駅伝で優勝するためには、全日本で見せた後半の巻き返しに加えて、序盤から優勝争いに加わる安定感が求められる。
佐藤監督が掲げる「+1」の成果が、12月の富士山でどのような形となって表れるかが最大の注目点だ。
【城西大学女子駅伝部】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:城西大学女子駅伝部の2026年最新メンバーは誰ですか?
A1:主な選手は、本間香、大西由菜、石川苺、本澤美桜、窪田舞、澤井風月などです。2026年度は石川苺が主将、澤井風月が副主将を務めています。学年や役職は大学公式の部員紹介で確認できます。
Q2:城西大学女子駅伝部の2026年全日本大学女子駅伝の結果は?
A2:2026年10月25日に開催された第44回大会で、2時間5分02秒の総合3位でした。2区終了時点の15位から巻き返し、本澤美桜と石川苺が連続区間賞を獲得しました。
Q3:佐藤信之監督はいつ就任しましたか?
A3:2026年4月1日付で就任しました。2000年シドニーオリンピックのマラソン日本代表で、実業団や亜細亜大学などで指導経験を積んだ人物です。
Q4:赤羽周平監督と赤羽有紀子コーチはなぜ退任したのですか?
A4:城西大学は2026年1月20日、両氏が3月31日付の契約満了をもって退任すると発表しました。赤羽周平監督は2018年から8年間チームを指導し、2025年の大学女子駅伝二冠を達成しました。
Q5:城西大学女子駅伝部は2025年に二冠を達成したのですか?
A5:はい。2025年10月の全日本大学女子駅伝で25年ぶり3回目の優勝を果たし、同年12月の富士山女子駅伝でも初優勝しました。
Q6:城西大学女子駅伝部の2026年富士山女子駅伝はいつですか?
A6:2026年12月30日(水)開催予定です。佐藤信之監督の新体制で、2025年に続く優勝と大会連覇を目指します。
Q7:城西大学女子駅伝部の強さの理由は何ですか?
A7:質を重視したトレーニング、全天候型トラックやクロスカントリーコースなどの練習施設、管理栄養士による食事サポート、選手が意見を出せるチーム文化などが挙げられます。
まとめ:城西大学女子駅伝部は2026年の3位から再び頂点を目指す
城西大学女子駅伝部の2026年シーズンは、二冠を達成した前年から監督交代を経験し、新たなチーム作りに取り組む一年となった。
佐藤信之監督の就任後、10月25日の全日本大学女子駅伝では2時間5分02秒で3位。優勝こそ逃したものの、序盤の15位から3位まで順位を上げたことは、チームの競争力を示す結果だった。
本間香、大西由菜、石川苺、本澤美桜といった主力選手の実績も充実している。加えて、科学的トレーニング、栄養管理、充実した練習施設というチームの土台も整っている。
今後の注目点は、序盤から安定した順位を確保すること、長距離区間を担える選手を増やすこと、そしてチーム全体のコンディションを維持することだ。
2025年に全日本と富士山の二冠を達成した城西大学にとって、2026年12月30日の富士山女子駅伝は新体制の成長を示す重要な大会となる。
2026年の3位は、王者の座を失っただけの結果ではない。苦しい展開から表彰台まで巻き返したチームが、次の優勝へ向けて何を積み上げるのか。佐藤信之監督の「+1」というスローガンの真価は、富士山女子駅伝で試される。
編集上の重要な確認点: 本文は2026年10月30日時点の情報に基づいています。特に2026年全日本大学女子駅伝の3位、監督交代の公式発表、2026年度部員紹介、富士山女子駅伝の開催予定を区別して整理しています。