大相撲の元大関・朝乃山英樹(あさのやま・ひでき)が、2026年に再び幕内上位へと戻ってきた。2021年の不祥事による6場所出場停止、2024年の左膝前十字靱帯断裂という大きな試練を経験し、三段目まで番付を落とした力士が、いま再び大関復帰を目指している。
2026年11月4日時点で、朝乃山は東前頭筆頭。9月の秋場所では10勝5敗を記録し、幕内復帰後初の2桁勝利を達成した。11月8日初日の九州場所では、横綱・大関陣との対戦が見込まれる位置まで番付を上げている。現在の状態、過去の炎上騒動、ケガからの復活、ネットの反応、そして大関復帰の可能性まで、最新の動向を整理する。
【2026年最新】朝乃山の現在地は東前頭筆頭!九州場所で完全復活を狙う
2026年の朝乃山を語るうえで重要なのは、幕内に戻っただけでなく、上位陣と対戦する位置まで番付を上げてきたことだ。
秋場所10勝5敗で20場所ぶりの2桁勝利
2026年9月の秋場所で、朝乃山は東前頭6枚目として土俵に上がり、10勝5敗を記録した。
この2桁勝利は、幕内では20場所ぶり。再入幕後、なかなか届かなかった目標をようやく達成した形だ。場所の終盤まで優勝争いにも加わったが、14日目と千秋楽に連敗し、最終的には優勝争いから脱落した。
富山テレビの報道によると、朝乃山は場所を終えた際、序盤から中盤にかけての3敗を悔やみ、勝てる相撲を落としたことを課題として挙げた。一方で、長く掲げていた2桁勝利を達成したことへの率直な喜びも語っている。
【出典:富山テレビ・2026年9月28日】
九州場所は東前頭筆頭に昇進
2026年10月26日に発表された九州場所の新番付では、朝乃山は東前頭6枚目から5枚上昇し、東前頭筆頭となった。
これは単なる番付上昇ではない。上位陣との対戦が増えるため、三役復帰を目指すうえで重要な試金石になる。横綱や大関を相手にどこまで勝ち星を積み重ねられるかが注目される。
そして11月1日、朝乃山は大関復帰への強い思いを明らかにした。
「大関に戻りたい」
共同通信の報道によると、朝乃山は福岡市中央区の高砂部屋宿舎で押しの確認やてっぽうなどの基礎稽古を行い、3日前に痛めた左足首についても不安は消えたと説明した。11月2日から出稽古を始める意向も示していた。
11月2日は、入門時から指導を受けた先代高砂親方で、元大関朝潮の長岡末弘さんの命日でもある。朝乃山は、師匠に白星を届けたいという思いも語っている。
【出典:共同通信・2026年11月1日】
11月4日の最新稽古では横綱・大関と19番
さらに注目されたのが、九州場所直前の11月4日の出稽古だ。
スポニチアネックスの報道によると、朝乃山は福岡県那珂川市の武隈部屋で、横綱・豊昇龍や大関・霧島らと合計19番の稽古を行った。
左上手を引いて力強く寄る相撲や、相手の投げに耐える粘りを見せ、上位力士を相手に存在感を示した。2年前の左膝の大けが以来、本場所では大きなサポーターを使用してきたが、この日の稽古ではテーピングのみで臨んだという。
朝乃山は「自信を持って土俵に上がりたい」と九州場所への意気込みを示している。なお、11月4日時点では九州場所は開幕前であり、実際の取組結果はまだ出ていない。
【出典:スポニチアネックス・2026年11月4日】
【プロフィール】朝乃山英樹とは?現在の四股名・本名・出身地を解説
朝乃山英樹という名前で検索する人は多いが、現在の日本相撲協会の公式プロフィールでは、四股名は「朝乃山広暉」と表記されている。
朝乃山は2022年7月、四股名を朝乃山英樹から朝乃山広暉へ改名した。そのため、過去のニュースや記事には「朝乃山英樹」、現在の番付や公式記録には「朝乃山広暉」という表記が使われている。
朝乃山の基本プロフィール
朝乃山は1994年3月1日生まれ。2026年11月時点で32歳となる。富山県富山市出身で、高砂部屋に所属する力士だ。
本名は石橋広暉。身長188センチ、体重172キロで、得意技は押し、右四つ、寄り。正面から相手を受け止め、力強く前に出る相撲が持ち味となっている。
- 四股名:朝乃山広暉
- 旧四股名:朝乃山英樹
- 本名:石橋広暉
- 生年月日:1994年3月1日
- 出身地:富山県富山市
- 年齢:32歳(2026年11月時点)
- 所属部屋:高砂部屋
- 身長:188センチ
- 体重:172キロ
- 最高位:大関
- 得意技:押し、右四つ、寄り
これらは日本相撲協会の公式力士プロフィールに掲載されている情報だ。
【出典:日本相撲協会公式サイト】
富山商業高校から近畿大学へ進学
朝乃山が相撲を始めたのは小学4年生の頃。富山市立呉羽小学校で競技を始め、中学校では相撲部に所属して本格的に取り組んだ。
その後、富山商業高校に進学。高校時代には選抜高校相撲十和田大会で個人準優勝を果たした。
大学は近畿大学経営学部へ進学。学生相撲でも実績を残し、2015年の国体では富山県代表として団体優勝に貢献した。全日本相撲選手権大会でも上位に進出し、プロ入り前から将来を期待される存在だった。
2015年に高砂部屋への入門を発表し、2016年3月場所で初土俵を踏んだ。アマチュア時代に培った実力を、プロの土俵でも発揮していくことになる。
【出典:近畿大学公式発表、朝乃山富山後援会プロフィール】
【経歴年表】大関昇進から不祥事、2度の三段目転落と幕内復帰まで
朝乃山のキャリアは、順調な出世と大きな挫折が交互に訪れる波乱の道のりだった。
特に注目すべきなのは、2021年の不祥事による出場停止と、2024年の左膝の重傷という、性質の異なる二つの試練である。
朝乃山の主な経歴・転換点一覧
| 時期 | 出来事 | 内容・意味 |
|---|---|---|
| 1994年3月 | 誕生 | 富山県富山市出身 |
| 2016年3月 | 初土俵 | 高砂部屋からプロ入り |
| 2017年3月 | 新十両 | 関取に昇進 |
| 2017年9月 | 新入幕 | 幕内力士となる |
| 2019年5月 | 幕内初優勝 | 12勝3敗で初の幕内最高優勝 |
| 2020年7月 | 大関昇進 | 最高位の大関に到達 |
| 2021年6月 | 懲戒処分 | 6場所出場停止、大関陥落 |
| 2022年7月 | 土俵復帰 | 三段目で7戦全勝優勝 |
| 2023年1月 | 十両優勝 | 14勝1敗で十両優勝 |
| 2023年5月 | 幕内復帰 | 再び幕内力士となる |
| 2024年5月 | 小結昇進 | 約3年ぶりの三役復帰 |
| 2024年7月 | 左膝の重傷 | 左膝前十字靱帯断裂 |
| 2025年3月 | 再起 | 三段目で7戦全勝優勝 |
| 2025年9月 | 十両復帰 | 12勝3敗で十両優勝 |
| 2026年1月 | 幕内復帰 | 東前頭16枚目で9勝6敗 |
| 2026年9月 | 2桁勝利達成 | 10勝5敗で幕内20場所ぶりの2桁勝利 |
| 2026年11月 | 九州場所 | 東前頭筆頭で大関復帰を目指す |
経歴の詳細は、日本相撲協会の公式プロフィール、朝乃山後援会の記録、各場所の報道に基づく。
【出典:日本相撲協会、朝乃山富山後援会、日刊スポーツ】
2019年の幕内優勝と2020年の大関昇進
朝乃山の最初の大きな転換点は2019年5月場所だ。
西前頭8枚目で12勝3敗の成績を残し、幕内最高優勝を達成。殊勲賞と敢闘賞も受賞した。優勝後には当時のアメリカ大統領ドナルド・トランプ氏からアメリカ合衆国大統領杯を授与され、大きな話題となった。
その後も安定した成績を残し、2020年7月場所で大関に昇進。相撲界の最高峰を目指す力士として、期待を集める存在になった。
しかし、大関としてのキャリアは長く続かなかった。2021年の不祥事によって、力士人生は大きく変わることになる。
2度の三段目転落から幕内へ戻った異例の復活
2022年7月、6場所の出場停止処分を終えた朝乃山は、三段目から再出発した。復帰場所では7戦全勝で三段目優勝を達成。2023年1月には十両でも14勝1敗で優勝し、同年5月には幕内へ返り咲いた。
その後、2024年5月場所で小結に昇進。大関経験者として、再び上位で戦う姿を見せた。
ところが、2024年7月場所で左膝前十字靱帯を断裂する大けがを負う。手術とリハビリを経て、2025年3月場所に西三段目21枚目で復帰した。
この復帰場所でも7戦全勝で三段目優勝。続く幕下でも勝ち越しを重ね、2025年9月には十両へ復帰した。秋場所と九州場所では2場所連続で12勝3敗を記録し、2026年初場所で幕内に戻っている。
2026年11月場所で東前頭筆頭に到達したことは、単なる番付上昇ではない。2度の三段目転落を経験しながら、再び上位力士と戦える位置まで戻ってきたことに大きな意味がある。
【炎上の経緯と噂の真相】2021年の不祥事と2024年の大けがは何があった?
朝乃山について検索すると、「炎上」「不祥事」「処分」「引退」といった言葉が現在も関連して表示される。これらの背景にあるのが、2021年の新型コロナウイルス感染対策ガイドライン違反だ。
2021年のキャバクラ通いと6場所出場停止処分
2021年5月、朝乃山が新型コロナウイルス対策として日本相撲協会が定めていたガイドラインに違反し、緊急事態宣言下に複数回、キャバクラへ出入りしていたことが明らかになった。
さらに問題となったのは、協会の調査に対して当初は事実を否定し、その後に違反を認めたことだった。
日本相撲協会は2021年6月11日の臨時理事会で、朝乃山に対して6場所出場停止と6カ月間の報酬50%減額という懲戒処分を決定した。師匠にも報酬減額処分が科されている。
当時、大関だった朝乃山はこの処分によって大関から陥落。番付も大きく下がることになった。
また、朝乃山は引退届を提出していたが、協会は条件付きで受理を見送り、誓約書の提出などを求めた。結果として現役を続ける道が残された。
この一件は単なるネット上の噂や誇張された炎上ではない。協会の正式な懲戒処分に至った実際の出来事であり、朝乃山のキャリアにおける重大な転換点である。
【出典:日本相撲協会の処分発表、日刊スポーツ・2021年6月11日】
2024年の左膝前十字靱帯断裂とは?
もう一つの大きな転換点が、2024年7月場所で負った左膝のけがだ。
朝乃山は7月場所の4日目、一山本との取組で左膝前十字靱帯を断裂する重傷を負い、5日目から休場した。
このけがによって、2024年9月場所、11月場所、2025年1月場所も休場。番付は再び三段目まで下がった。
2025年3月の復帰後は、膝の状態を考慮しながら稽古と取組を重ねてきた。2026年の九州場所直前には、患部を保護するサポーターを外した状態で横綱・大関との稽古にも臨んでいる。
2021年の不祥事は本人の行動に起因する問題であり、2024年のけがは競技中に発生した身体的なアクシデントだ。この二つを混同せずに理解することが、朝乃山の現在を正しく評価するうえで大切になる。
引退の噂は本当?現在も現役を続けている
結論からいえば、2026年11月4日時点で朝乃山は現役力士として活動している。
引退の噂が出る背景には、過去の引退届提出と、長期間にわたる休場、三段目への転落があると考えられる。しかし、2026年9月場所では10勝5敗を記録し、11月場所では東前頭筆頭まで番付を上げた。
少なくとも、現在の公式番付や直近の稽古報道からは、引退を前提とした状況は確認できない。
また、左足首については2026年10月末の稽古で痛めたとの報道があったものの、11月1日には本人が不安は消えたと説明し、11月4日には19番の稽古を行っている。
一時的な負傷報道と、引退や長期休場の決定を同じ意味で受け取らないことが重要だ。
【強さと課題】朝乃山はなぜ大関に戻れる可能性があるのか?ネットの反応も整理
朝乃山の最大の魅力は、恵まれた体格を生かした正攻法の相撲だ。
188センチ、172キロという体格に加え、右四つからの寄りや上手投げを得意とする。相手を組み止めて前に出る相撲は、調子が良いときには非常に安定感がある。
朝乃山の取り口と強さの特徴
日本相撲協会の公式プロフィールに掲載された直近6場所の決まり手傾向では、寄り切りが47%、押し出しが18%、上手投げが7%となっている。
この数字からも、朝乃山が相手を組み止めて前に出る相撲を中心としていることが分かる。
特に右四つから相手の体勢を崩し、土俵際まで圧力をかける形は、持ち味を発揮しやすい展開だ。
大関復帰に向けて克服すべき3つの課題
一方で、再び大関を目指すには、単に勝ち越すだけでは不十分だ。
1. 上位陣との対戦で勝ち星を積み重ねること
東前頭筆頭まで上がったことで、横綱・大関や三役との対戦機会が増える。上位陣に対して安定して勝てるかどうかが、三役復帰への重要な判断材料となる。
2. 左膝の状態を維持すること
2024年に断裂した左膝前十字靱帯は、長期休場の原因となった。2026年11月4日の稽古ではサポーターを外して取り組んだものの、本場所で15日間戦うためのコンディション管理は引き続き重要だ。
3. 取りこぼしを減らすこと
2026年秋場所では10勝5敗を達成した一方、本人も序盤から中盤にかけての敗戦を悔やんでいた。大関復帰を目指すなら、勝てる相撲を確実にものにする安定感が必要になる。
ネットの反応は応援と厳しい評価の両面
朝乃山の復活をめぐるネットの反応には、長期間の休場や2度の三段目転落を経験して幕内上位に戻ったことへの評価という論点がある。
一方、2021年の不祥事については、過去の処分を忘れてはいけないという厳しい見方も存在する。競技者としての復活と、過去の行動に対する評価は別々に考える必要がある。
また、2026年秋場所での10勝5敗や九州場所での番付上昇は、現在の競技力を評価するうえで具体的な材料になる。
ネット上の個別投稿や一部のコメントだけで、世論全体が朝乃山を支持している、あるいは批判していると判断することはできない。注目すべきなのは、過去の問題に対する評価と、現在の土俵での成果が同時に議論されている点だ。
【プロの結論】朝乃山の復活を評価するなら見るべきポイント
朝乃山の2026年は、キャリアの中でも重要な意味を持つ一年になっている。
2025年3月に三段目で復帰し、十両を経て2026年1月に幕内へ戻った。その後、9勝6敗、8勝7敗、7勝5敗3休、9勝6敗、10勝5敗と成績を重ね、九州場所では東前頭筆頭まで番付を上げた。
この過程から見えてくるのは、朝乃山の復活が一度の好成績によるものではなく、複数場所にわたる積み重ねによって実現していることだ。
大関復帰を判断するための3つの基準
- 三役復帰: 上位陣との対戦を通じて、まず小結・関脇への復帰を実現できるか。
- 安定した勝ち越し: 15日間を通して大きく崩れず、継続的に2桁勝利を狙えるか。
- ケガの再発防止: 左膝を含めた身体の状態を維持し、長期離脱を避けられるか。
特に重要なのは、過去の最高位だけで現在の実力を判断しないことだ。大関経験者であっても、長期休場から復帰した力士には、改めて上位で戦えることを示す必要がある。
2026年11月場所で東前頭筆頭に戻った朝乃山にとって、今回の九州場所はその実力を試す大きな機会になる。
11月4日の出稽古で横綱・豊昇龍や大関・霧島らと19番を取ったことは、上位との稽古に取り組める状態まで戻ってきたという意味で前向きな材料だ。ただし、稽古での好感触がそのまま本場所の勝ち星につながるとは限らない。
三役復帰、そして大関復帰という目標を実現するには、これからの本場所で結果を積み重ねる必要がある。
【朝乃山英樹】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:朝乃山英樹は現在何歳ですか?
A1:1994年3月1日生まれで、2026年11月時点では32歳です。富山県富山市出身で、高砂部屋に所属しています。
Q2:朝乃山は現在も現役ですか?
A2:はい。2026年11月4日時点で現役です。九州場所では東前頭筆頭に番付を上げ、11月8日の初日に向けて調整を続けています。
Q3:朝乃山が大関から陥落した理由は何ですか?
A3:2021年に新型コロナウイルス対策ガイドラインに違反し、6場所出場停止の懲戒処分を受けたためです。その結果、大関から陥落しました。
Q4:朝乃山はなぜ三段目まで落ちたのですか?
A4:2021年の6場所出場停止に加え、2024年7月場所で左膝前十字靱帯を断裂したためです。長期間の休場によって番付が下がり、2025年3月に三段目から再出発しました。
Q5:朝乃山の現在の四股名は何ですか?
A5:現在の四股名は朝乃山広暉です。2022年7月に、それまで使用していた朝乃山英樹から改名しました。本名は石橋広暉です。
Q6:朝乃山は大関に復帰できますか?
A6:可能性はありますが、確定したものではありません。まずは三役復帰を実現し、上位陣との対戦で安定した成績を残す必要があります。本人も2026年11月1日に大関復帰への意欲を語っています。
まとめ:朝乃山の2026年は大関復帰に向けた重要な勝負の年
朝乃山英樹として知られる朝乃山広暉は、2021年の不祥事による6場所出場停止、2024年の左膝前十字靱帯断裂という大きな試練を経験してきた。
それでも三段目から再出発し、2025年に十両へ復帰。2026年1月には幕内へ戻り、9月の秋場所では10勝5敗を記録した。そして11月の九州場所では、東前頭筆頭という上位の位置まで戻っている。
11月4日の最新報道では、横綱・豊昇龍や大関・霧島らと19番の稽古を行い、本人も大関復帰への思いを明確にしている。
今後の焦点は、三役復帰を実現できるか、そして左膝の状態を維持しながら上位陣に勝ち越せるかという点にある。
過去の不祥事に対する評価と、現在の競技者としての努力は切り分けて見る必要がある。朝乃山の真価が問われるのは、これからの本場所でどれだけ結果を残せるかだ。
大関経験者が再び最高峰を目指す挑戦は、2026年の九州場所から新たな局面を迎える。