2026年春場所最大の焦点は、霧島がどのように優勝争いを抜け出したかという点にある。
東関脇で臨んだ霧島は、序盤に1敗を喫したものの、3日目から白星を重ねた。11日目には豪ノ山を破って10勝1敗とし、単独トップに浮上。12日目には横綱・豊昇龍、13日目には王鵬を下し、優勝に大きく近づいた。
特に注目されたのが、自己最長となる11連勝だ。序盤の黒星を引きずらず、優勝争いの直接的なライバルを退けたことが大きかった。
14日目に優勝が決まった理由
14日目、霧島は大関・安青錦との対戦で下手投げに敗れ、2敗目を喫した。
通常なら千秋楽まで優勝争いが続く展開だが、この日は霧島を追っていた横綱・豊昇龍と琴勝峰もそろって敗れた。
その結果、霧島を逆転できる3敗力士がいなくなり、千秋楽を残して優勝が確定した。
| 日程 | 霧島の結果 | 場所の動き |
|---|---|---|
| 初日 | ○ 藤ノ川に勝利 | 白星スタート |
| 2日目 | ● 美ノ海に敗北 | 初黒星 |
| 3~10日目 | 8連勝 | 優勝争いに浮上 |
| 11日目 | ○ 豪ノ山に勝利 | 10勝1敗で単独トップ |
| 12日目 | ○ 豊昇龍に勝利 | 横綱との直接対決を制す |
| 13日目 | ○ 王鵬に勝利 | 11連勝を達成 |
| 14日目 | ● 安青錦に敗北 | 追走力士も敗れ優勝決定 |
| 千秋楽 | ● 琴櫻に敗北 | 12勝3敗で終了 |
霧島にとっては、2023年九州場所以来となる3度目の幕内優勝。千秋楽の敗北で優勝の価値が変わるわけではなく、14日目までに積み上げた白星が賜杯につながった。
【幕内全成績】2026年春場所の星取表を東西42力士で総まとめ
2026年春場所の幕内では、横綱から前頭17枚目までの42力士が15日間の戦いに臨んだ。
優勝した霧島の12勝3敗に続き、豊昇龍と琴勝峰が11勝4敗。琴櫻は10勝5敗、藤青雲と豪ノ山も10勝5敗を記録した。
一方、安青錦と高安は7勝8敗で負け越し。横綱・大の里は途中休場という厳しい結果になった。
幕内42力士の最終成績一覧
以下は番付順に整理した幕内の星取表。休場日数も含めた最終成績を掲載する。
出典:日本相撲協会の星取表を基にした幕内全成績。休は休場日数を示す。
成績から見える上位陣の明暗
今回の場所で特に注目したいのは、優勝した霧島と、上位番付の力士たちの成績の差だ。
- 豊昇龍:11勝4敗。横綱として優勝争いに加わったが、霧島に及ばなかった。
- 琴勝峰:11勝4敗。前頭五枚目から優勝争いを盛り上げ、敢闘賞を受賞。
- 琴櫻:10勝5敗。千秋楽で霧島を破り、最後の一番を白星で飾った。
- 安青錦:7勝8敗。千秋楽に豊昇龍に敗れ、初めての負け越しとなった。
- 高安:7勝8敗。序盤の好調から一転し、後半に黒星が続いた。
特に琴勝峰は、横綱・大関が優勝争いから後退する中で11勝を挙げた。前頭上位に迫る位置での好成績であり、三賞受賞にもつながった。
【三賞受賞者】殊勲賞・敢闘賞・技能賞は誰の手に?
大相撲の三賞は、幕内力士の活躍を評価する賞で、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の3種類がある。
2026年春場所では、優勝力士の霧島を含む4人が受賞した。
三賞で注目すべきポイント
今回の三賞で興味深いのは、受賞者がそれぞれ異なる形で評価されたことだ。
霧島は優勝を含めた総合的な成果、琴勝峰と藤青雲は勝ち星を積み上げた健闘、藤ノ川は技能面での評価という構図になっている。
特に藤ノ川は8勝7敗という成績での技能賞受賞だった。三賞は単純な勝ち星ランキングではなく、取組内容や対戦相手、場所を通じた活躍も評価対象となることが分かる。
【千秋楽の取組結果】霧島は琴櫻に敗北、豊昇龍は安青錦を破る
2026年3月22日の千秋楽は、すでに幕内優勝が決まった後の一日だった。
それでも、上位力士同士の対戦や最終成績を左右する取組が並び、場所の締めくくりにふさわしい注目の一日となった。
千秋楽の主な幕内取組
| 対戦 | 勝者 | 決まり手 |
|---|---|---|
| 豊昇龍-安青錦 | 豊昇龍 | 掛け投げ |
| 霧島-琴櫻 | 琴櫻 | 押し出し |
| 熱海富士-高安 | 熱海富士 | 上手ひねり |
| 若元春-欧勝馬 | 欧勝馬 | 上手投げ |
| 藤ノ川-王鵬 | 藤ノ川 | すくい投げ |
霧島は琴櫻に押し出される
千秋楽の結びに近い注目の一番は、霧島と大関・琴櫻の対戦だった。
霧島は立ち合いから琴櫻に右上手を許し、相手の圧力を受けて土俵際へ後退。最後は押し出しで敗れた。
14日目の安青錦戦に続く連敗で、最終成績は12勝3敗となった。
優勝力士として千秋楽も白星で締めくくることはできなかったが、すでに賜杯は確定していた。
豊昇龍は安青錦を破って11勝目
もう一つの注目取組は、横綱・豊昇龍と大関・安青錦の対戦だった。
豊昇龍は掛け投げで安青錦を破り、11勝4敗で場所を終えた。一方、安青錦は7勝8敗となり、勝ち越しを逃した。
優勝争いの面では霧島に届かなかった豊昇龍だが、千秋楽を白星で終えたことは来場所以降に向けた材料となった。
【十両以下の優勝力士】出羽ノ龍から序ノ口まで各段優勝者を紹介
春場所は幕内だけでなく、十両以下でも各段の優勝争いが展開された。
日本相撲協会の令和8年三月場所の優勝記録によると、各段の優勝力士は次の6人だ。
出羽ノ龍は優勝決定戦で若ノ勝を撃破
十両の優勝争いでは、出羽ノ龍と若ノ勝がともに優勝を狙う展開となった。
出羽ノ龍は本割で敗れ、4敗となったものの、優勝決定戦に進出。千秋楽に行われた決定戦で若ノ勝を寄り切り、十両優勝を手にした。
日刊スポーツの2026年3月22日の報道によれば、出羽ノ龍はこの日、優勝決定戦を含めて二番を取ることを想定していた。通常の本割に加えて決定戦を勝ち抜く必要があった点も、この優勝の見どころだ。
優勝決定戦は幕内と十両で結果が異なる
ここは検索時に混同しやすいポイントだ。
- 幕内:霧島が14日目に優勝を決めたため、決定戦なし。
- 十両:出羽ノ龍と若ノ勝による優勝決定戦を実施。
- 幕下以下:各段の優勝力士が決定。
「2026年春場所では優勝決定戦がなかった」という説明は、幕内に限れば正しい。しかし、場所全体で見ると十両では決定戦が行われている。
【大の里の休場】左肩関節脱臼で0勝4敗11休に
春場所を振り返るうえで、横綱・大の里の途中休場も大きな出来事だった。
大の里は初日から3連敗。4日目にあたる2026年3月11日、左肩関節脱臼のため休場することになった。
日本相撲協会には、左肩関節脱臼で3週間の安静加療を要する見込みとの診断書が提出された。休場前の3敗に加え、4日目は不戦敗となり、その後は休場。最終成績は0勝4敗11休となった。
大の里の休場が優勝争いに与えた影響
大の里は横綱として場所に臨んだものの、序盤の3連敗と負傷によって優勝争いから離脱した。
この休場によって、横綱としての優勝争いは豊昇龍を中心に展開することになった。加えて、霧島が優勝を決めた14日目には豊昇龍も敗れており、結果的に霧島が一歩抜け出す展開となった。
なお、休場した幕内力士は大の里だけではない。若隆景、阿炎、阿武剋、伯乃富士、翠富士にも休場日があった。
【プロの結論】2026年春場所の結果から読み解く3つの重要ポイント
今回の春場所は、単に霧島が優勝したというだけではなく、優勝決定のタイミング、上位陣の成績、各段の決定戦という3つの観点から振り返る価値がある。
第一に、霧島の優勝は安定した連勝が生んだ結果だった。
序盤の1敗から立て直し、11連勝を記録したことが最大の強みだった。特に豊昇龍との直接対決に勝ったことは、優勝争いを左右する重要な一番だった。
第二に、千秋楽の敗北と優勝の確定は別の話である。
霧島は千秋楽に琴櫻に敗れた。しかし、優勝はすでに14日目に決まっていた。千秋楽の黒星だけを見て優勝争いの経過を誤解しないことが大切だ。
第三に、十両以下にも独自の見どころがあった。
出羽ノ龍は決定戦を制し、和歌ノ富士、生田目、旭富士は全勝で各段優勝を果たした。幕内の優勝者だけでなく、下位の力士の成績まで追うことで、場所全体の動きが見えてくる。
なお、2026年5月場所では霧島が東大関として番付に復帰している。春場所の優勝は、単独のタイトル獲得にとどまらず、大関再昇進につながる重要な実績となった。
【大相撲春場所の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年春場所で優勝した力士は誰ですか?
A1:関脇・霧島です。12勝3敗で幕内優勝を果たしました。2023年九州場所以来、14場所ぶり3度目の優勝です。
Q2:2026年春場所の幕内優勝決定戦はありましたか?
A2:ありません。霧島が14日目に優勝を決めたため、千秋楽に幕内の優勝決定戦は行われませんでした。ただし、十両では出羽ノ龍と若ノ勝による優勝決定戦が実施されています。
Q3:2026年春場所の三賞受賞者は誰ですか?
A3:殊勲賞は霧島、敢闘賞は琴勝峰と藤青雲、技能賞は藤ノ川です。
Q4:大の里の春場所の成績と休場理由は何ですか?
A4:0勝4敗11休です。初日から3連敗した後、左肩関節脱臼により4日目から休場しました。
Q5:十両優勝は誰で、何勝何敗でしたか?
A5:出羽ノ龍が11勝4敗で優勝しました。千秋楽の優勝決定戦で若ノ勝を寄り切っています。
まとめ:2026年春場所は霧島の復活優勝と次世代力士の活躍が光った
2026年の大相撲春場所は、関脇・霧島が12勝3敗で幕内優勝を飾った場所として記録された。
14日目に優勝を決めた後、千秋楽では琴櫻に敗れたものの、14場所ぶり3度目の優勝という成果は揺るがない。
三賞では霧島、琴勝峰、藤青雲、藤ノ川が評価され、十両では出羽ノ龍が優勝決定戦を制した。幕下以下でも全勝優勝を含む力士たちの活躍が見られた。
一方、大の里の負傷休場や安青錦の負け越しなど、上位陣には課題も残った。
春場所の結果を正確に振り返るなら、幕内優勝・三賞・星取表・千秋楽の取組・各段優勝・休場情報の6項目を押さえることがポイントだ。
霧島の大関復帰につながった2026年春場所は、年間を通じた番付争いを考えるうえでも重要な一場所となった。
主な参照資料
- 日本相撲協会「過去の成績・番付」令和8年三月場所の優勝力士・三賞力士・各段優勝記録
- 日本相撲協会「令和8年本場所年間日程表」
- 日本相撲協会・力士プロフィール(霧島、大の里)
- スポーツナビ「2026年3月場所 取組結果」
- TBS NEWS DIG「大相撲春場所・千秋楽」2026年3月22日
- 日刊スポーツ「十両優勝はモンゴル出身の出羽ノ龍」2026年3月22日