ホーム スポーツ 読売ジャイアンツ2026年総括|セ・リーグ2位の強さと課題、主力選手の成績を徹底解剖

読売ジャイアンツ2026年総括|セ・リーグ2位の強さと課題、主力選手の成績を徹底解剖

氷室 凪 氷室 凪 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
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2026年11月5日現在、読売ジャイアンツ(巨人)はセ・リーグのレギュラーシーズンを76勝64敗3分、勝率.543の2位で終えた。首位の阪神タイガースとは2.5ゲーム差。143試合を戦い抜き、前年の3位から順位を一つ上げたものの、リーグ優勝には届かなかった。その後のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでは横浜DeNAベイスターズに2連敗し、2026年の戦いを終えている。

数字を詳しく見ると、今季の巨人は投手陣の安定感と機動力に強みを持つ一方、チーム打率や本塁打数では上位球団に及ばなかった。松本剛の打率.274、B.ダルベックの25本塁打・81打点、井上温大の防御率2.02、竹丸和幸の11勝など、個人記録には際立った成果がある。NPB(日本野球機構)の2026年度公式記録を基に、順位、試合結果、選手一覧、打撃・投手成績から今季の実像を整理する。

【2026年の巨人はセ・リーグ2位】76勝64敗3分のシーズン成績を分析

読売ジャイアンツ情報

2026年の読売ジャイアンツは、143試合を76勝64敗3分で終えた。勝率は.543。阪神の79勝62敗2分、勝率.560に次ぐ2位で、優勝チームとのゲーム差は2.5だった。

NPBの公式順位表によると、3位の横浜DeNAベイスターズは71勝69敗3分で勝率.507。巨人は3位に5ゲーム差をつけており、上位争いを維持したシーズンだった。4位以下には広島、ヤクルト、中日が続いた。

2026年のセ・リーグ最終順位は次のとおり。

  • 1位:阪神タイガース 79勝62敗2分、勝率.560
  • 2位:読売ジャイアンツ 76勝64敗3分、勝率.543
  • 3位:横浜DeNAベイスターズ 71勝69敗3分、勝率.507
  • 4位:広島東洋カープ 61勝78敗4分、勝率.439
  • 5位:東京ヤクルトスワローズ 61勝80敗2分、勝率.433
  • 6位:中日ドラゴンズ 60勝81敗2分、勝率.426

出典となる日本野球機構の年度別成績では、巨人の2位と勝率.543が確定記録として掲載されている。【NPB公式記録】

過去数年の推移も興味深い。2024年は77勝59敗7分でリーグ優勝、2025年は70勝69敗4分で3位、2026年は76勝64敗3分で2位だった。前年から勝利数を6つ伸ばし、勝率も.504から.543へ改善している。

順位の回復は明確だが、優勝した2024年の成績にはまだ届いていない。2026年は戦力の立て直しが一定の成果を上げた一方、優勝争いを最後まで優位に進めるための課題も残した。

阪神との直接対決が優勝争いを左右した

2026年の巨人を評価するうえで見逃せないのが、阪神との対戦成績だ。NPBの対戦別勝敗表では、巨人は阪神に対して8勝16敗1分。勝ち越せなかっただけでなく、8つの負け越しを記録している。

一方、DeNAには13勝12敗、広島には16勝9敗、ヤクルトには14勝11敗、中日には15勝10敗と勝ち越した。交流戦も10勝6敗2分と好成績だった。

つまり、巨人はリーグ全体に対して一様に苦戦したわけではない。下位球団との対戦や交流戦で勝ち星を積み重ねながら、優勝を争う阪神との直接対決で差をつけられた構図だ。

優勝するためには、得意な相手から勝ち星を積み上げるだけでなく、最大のライバルとの対戦で負け越しを減らす必要がある。2026年の順位表は、その重要性をはっきり示している。

【巨人の最新試合結果】2026年10月11日のCS敗退までを振り返る

2026年11月5日時点で、巨人の2026年度公式戦はすべて終了している。したがって、現在の最新試合結果はレギュラーシーズンではなく、10月11日に東京ドームで行われたクライマックスシリーズ・ファーストステージ第2戦となる。

レギュラーシーズン終盤からCSまでの主な結果を確認しておこう。

  • 9月27日:ヤクルト戦、11対0で勝利。
  • 9月29日:広島戦、3対1で勝利。
  • 10月1日:阪神戦、2対2で引き分け。
  • 10月2日:ヤクルト戦、1対5で敗戦。
  • 10月3日:DeNA戦、2対5で敗戦。
  • 10月10日:CSファーストステージ第1戦、DeNAに1対2で敗戦。
  • 10月11日:CSファーストステージ第2戦、DeNAに1対4で敗戦。

NPBの試合結果によると、10月10日の第1戦は東京ドームで行われ、巨人は井上温大が先発。1対1で迎えた9回に失点し、1対2で敗れた。第2戦は竹丸和幸が先発したが、DeNAに4点を奪われ、巨人は1対4で敗戦した。

この結果、巨人はファーストステージで2連敗。3試合制で先に2勝したチームが進出する方式のため、DeNAのファイナルステージ進出が決まり、巨人の2026年シーズンは終了した。

特に注目したいのは、レギュラーシーズンで42セーブを記録したマルティネスが、第1戦で敗戦投手になったことだ。9回に度会隆輝の本塁打で勝ち越しを許した。ただし、ポストシーズンの1試合の結果だけで、年間を通じた守護神の働きを評価するのは適切ではない。

レギュラーシーズンでのマルティネスは防御率1.38、42セーブという優秀な数字を残している。短期決戦では一つの失投や一打が勝敗を決めるが、年間成績とポストシーズンの結果は分けて見る必要がある。

【巨人の2026年主力選手一覧】個人成績ランキングと役割を整理

2026年の巨人には、打撃、走塁、先発投手、救援投手それぞれにチームを支えた選手がいた。NPBの公式個人成績を基に、主要選手の数字とチーム内での役割を整理すると、投打の構造が見えてくる。

以下は2026年の公式戦で特に注目された主力選手と、各部門のチームリーダーをまとめたものだ。

部門・役割 選手名 2026年の主な成績 チーム内での位置づけ
打率トップ 松本剛 打率.274、115安打、17盗塁 打線の安打と機動力を担う外野手
本塁打・打点トップ B.ダルベック 打率.252、25本塁打、81打点 中軸の長打力を担う主砲
出塁率トップ 泉口友汰 打率.264、120安打、出塁率.345 出塁と打線のつながりを支える内野手
盗塁トップ 浦田俊輔 打率.271、36盗塁 走塁で得点機会を広げる存在
防御率トップ 井上温大 10勝8敗、防御率2.02、146奪三振 先発投手陣の中心
勝利数トップ 竹丸和幸 11勝9敗、防御率3.27 チーム最多勝の先発投手
セーブトップ マルティネス 42セーブ、防御率1.38 試合終盤を締める守護神
ホールドポイントトップ 田中瑛斗 45ホールドポイント、防御率1.52 中継ぎの重要な戦力

この表から分かるのは、打撃面では松本剛とダルベックが異なる役割を担い、投手面では井上温大、竹丸和幸、マルティネス、田中瑛斗がそれぞれ違う形でチームを支えたことだ。

松本剛は打率.274でチームトップ

松本剛は2026年に130試合へ出場し、419打数115安打、打率.274を記録した。さらに17盗塁をマークしており、単純に安打を打つだけでなく、出塁後に次の塁を狙える選手としても存在感を示した。

泉口友汰は129試合で打率.264、120安打、49打点を記録。出塁率.345はチームトップだった。浦田俊輔も118試合で打率.271、36盗塁と、走塁面で大きく貢献している。

ダルベックは25本塁打・81打点で長打力を発揮

B.ダルベックは135試合に出場し、492打数124安打、打率.252を記録した。特筆すべきは25本塁打、81打点という長打力だ。

本塁打数と打点はいずれもチームトップ。セ・リーグの本塁打ランキングでも上位に入り、巨人の得点源として大きな役割を果たした。

一方、181三振という数字も残っている。長打を期待される打者である以上、ある程度の三振は避けられないが、出塁率を含めた総合的な打撃効率を高められれば、チームの攻撃力はさらに向上する余地がある。

【巨人の打撃成績・チーム打率】.234の数字から見える攻撃力の実態

2026年の巨人のチーム打率は.234だった。143試合で1098安打、486得点、103本塁打、99盗塁を記録している。

セ・リーグのチーム打率ランキングでは4位。DeNAと阪神がともに.246前後、ヤクルトが.236だったため、巨人の打率は上位3球団に届かなかった。出塁率も.297、長打率は.348で、いずれもリーグ4位に位置している。

打率は低めでも得点数はリーグ3位

興味深いのは、チーム打率が4位であるにもかかわらず、得点数は486でリーグ3位だったことだ。

この背景には、99盗塁という機動力がある。巨人の盗塁数はセ・リーグ最多。浦田俊輔の36盗塁、松本剛の17盗塁など、複数の選手が走塁で相手バッテリーに圧力をかけた。

長打力だけで得点を生み出すのではなく、出塁した選手を次の塁へ進め、少ない安打でも得点につなげる攻撃が巨人の特徴だったといえる。

チーム本塁打103本と三振1207個は改善の余地

一方、チーム本塁打は103本でリーグ4位。阪神とDeNAの125本に22本差をつけられた。ダルベックの25本塁打は大きな成果だが、チーム全体で見ると、継続的に長打を供給できる打者層には課題が残る。

もう一つ注目したいのが三振数だ。巨人のチーム三振は1207個で、セ・リーグ最多だった。阪神の1201個、中日の1200個を上回っている。

打率が低く、三振が多い状態では、得点機会を作っても攻撃が途切れやすい。99盗塁という武器を生かすためにも、出塁率の改善や状況に応じた打撃が必要になる。

2027年に向けた打撃面の判断基準は明確だ。ダルベックのような長距離打者の活躍を維持しながら、松本剛や泉口のように安打・出塁を担う選手の層を厚くすること。そして、チャンスでの三振を減らし、走者を確実に得点へ結びつけることが重要になる。

【巨人の投手成績・防御率】井上温大、竹丸和幸、マルティネスの貢献

2026年の巨人を支えた最大の強みは投手陣だった。チーム防御率は2.80でセ・リーグ2位。首位阪神の2.79とほぼ同水準で、143試合を通じて444失点に抑えた。

チーム奪三振は1172個でリーグ2位。救援陣を含めた投手力は、76勝を挙げるうえで大きな土台になった。

井上温大は防御率2.02、146奪三振

井上温大は2026年に23試合へ登板し、10勝8敗、防御率2.02を記録した。投球回は147回、奪三振は146個。セ・リーグの規定投球回以上の防御率ランキングでも3位に入っている。

防御率2.02という数字は、シーズンを通じて安定した投球を続けたことを示している。さらに146奪三振という結果からも、打者を力で抑え込める能力がうかがえる。

巨人の先発陣を評価するうえで、井上は2026年の中心的存在だった。

竹丸和幸はチーム最多の11勝

竹丸和幸は22試合に登板し、11勝9敗を記録。チーム最多勝投手となった。投球回は126回2/3、奪三振は142個だった。

防御率は3.27で、井上温大の2.02とは差がある。それでも11勝という数字は、シーズンを通じて先発ローテーションを支えたことを示している。

ここで注意したいのは、勝利数と投手の実力を同じ尺度で判断しないことだ。勝利数には味方打線の援護や試合展開も関係する。井上の防御率と竹丸の勝利数は、それぞれ異なる強みを示す記録として見るべきだろう。

マルティネスは42セーブ、防御率1.38

救援陣ではマルティネスが圧倒的な存在感を示した。57試合に登板して42セーブ、防御率1.38を記録。リードした試合を締めくくる守護神として、チームの勝利を支えた。

田中瑛斗も61試合に登板し、42ホールド、45ホールドポイント、防御率1.52という好成績を残した。ホールド要点は救援勝利とホールドを合算した指標であり、救援投手が試合の重要な局面でどれだけ貢献したかを見る材料になる。

また、中川皓太は51試合で防御率2.56、27ホールドポイント。大勢も32試合で防御率2.15、23ホールドポイントを記録した。

この数字からは、巨人の救援陣が一人の守護神だけに依存していたわけではないことが分かる。田中瑛斗、中川皓太、大勢らが中盤から終盤の継投を支え、マルティネスへつなぐ体制が機能していた。

【プロの結論】巨人2026年の強みと課題、2027年に向けた評価基準

2026年の巨人を総合的に評価すると、投手力と走塁力で勝ち星を積み重ねたチームだった。76勝64敗3分という結果は決して低い水準ではなく、前年の3位から2位へ順位を上げたことも評価できる。

しかし、優勝を逃した理由を考えると、いくつかの数字が浮かび上がる。

強み1:リーグ上位の投手力

チーム防御率2.80、失点444、奪三振1172はいずれもリーグ上位の数字だった。井上温大の防御率2.02、竹丸和幸の11勝、マルティネスの42セーブなど、先発と救援の両方に軸となる選手がいた。

投手力は2027年も維持したい最大の財産だ。特に先発投手の投球回を確保し、救援陣の登板負担を適切に管理できれば、長いシーズンを戦ううえで大きな優位性になる。

強み2:盗塁99個を生かす機動力

盗塁99個はセ・リーグ最多。浦田俊輔や松本剛など、走者として得点圏へ進める選手が複数いた。

巨人は本塁打数でリーグ上位に立てなかったが、機動力を使って得点を作る戦い方を実践した。これは打線の長打力に依存しすぎない攻撃スタイルとして評価できる。

ただし、盗塁成功数だけでなく、盗塁死43個も考慮する必要がある。成功率は約69.7%。走塁の積極性を維持しながら、成功確率の高い場面を選ぶことも次の改善点になる。

課題1:阪神との直接対決を改善する

阪神との対戦は8勝16敗1分だった。リーグ優勝を狙うのであれば、首位チームとの対戦成績を改善することが最優先課題の一つとなる。

特定の球団に負け越しても、ほかの相手から勝ち星を積み上げれば2位には入れる。しかし、優勝を目指す場合は直接対決での勝ち越しが重要になる。

課題2:チーム打率と得点効率を高める

打率.234、出塁率.297、103本塁打、1207三振という数字は、投手陣の安定感に比べて打線の改善余地が大きいことを示している。

ダルベックの長打力、松本剛の安打力、泉口の出塁能力、浦田の走塁を組み合わせれば、得点力を伸ばせる可能性がある。個々の打者が自分の役割を果たすだけでなく、打線全体として攻撃をつなぐことが求められる。

課題3:短期決戦での得点力

CSファーストステージではDeNAに1対2、1対4と連敗した。2試合で巨人が挙げた得点は合計2点。レギュラーシーズンで2位に入った投手力を短期決戦でも生かすには、少ない好機を得点に変える打線の働きが欠かせない。

もっとも、CSは2試合という限られたサンプルであり、シーズン全体の打撃力をそのまま代表するものではない。それでも、優勝を目指すチームにとって、短期決戦での得点力と勝負どころの対応力が重要であることは明らかだ。

プロの視点で見れば、2026年の巨人は投手力を基盤に上位争いへ戻ったチームであり、次の段階は打線の総合力を引き上げることにある。個人タイトルや本塁打数だけで評価するのではなく、出塁率、得点圏での打撃、三振数、対戦相手別の勝率を合わせて見ることが、チームの本当の実力を判断する基準になる。

【読売ジャイアンツ情報】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:巨人の2026年セ・リーグ最終順位は何位ですか?
A1:セ・リーグ2位です。143試合で76勝64敗3分、勝率.543を記録しました。首位の阪神とは2.5ゲーム差でした。

Q2:巨人の2026年の打率トップと本塁打トップは誰ですか?
A2:チーム打率トップは松本剛で.274です。本塁打と打点のチームトップはB.ダルベックで、25本塁打・81打点を記録しました。

Q3:巨人の2026年の投手成績で注目すべき選手は誰ですか?
A3:防御率トップは井上温大の2.02、勝利数トップは竹丸和幸の11勝です。救援ではマルティネスが42セーブ、田中瑛斗が45ホールドポイントを記録しました。

まとめ:2026年の巨人は投手力を土台に、打線の進化が次の鍵

2026年の読売ジャイアンツは、76勝64敗3分、勝率.543でセ・リーグ2位に入った。前年の3位から順位を上げ、投手陣ではチーム防御率2.80を記録。井上温大、竹丸和幸、マルティネス、田中瑛斗らが、それぞれの役割でチームを支えた。

打撃では松本剛の打率.274、ダルベックの25本塁打・81打点が目立ち、浦田俊輔を中心とする走塁もチームの武器になった。一方、チーム打率.234、三振1207個、阪神との8勝16敗1分という記録には、優勝へ届かなかった理由を考える材料がある。

2026年は投手力と機動力によって上位に返り咲いたシーズンだった。次の目標は、安定した投手陣を維持しながら、打線の出塁力と長打力を高め、首位チームとの直接対決で勝ち星を増やすことだ。

巨人の2027年を展望する際には、補強や新戦力の名前だけでなく、チーム打率、防御率、得点数、対戦成績の変化を追いたい。2026年の公式記録は、優勝争いに戻るための土台と、乗り越えるべき課題の両方を示している。

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