2026年現在も、韓国ドラマの日本リメイク作品として振り返られることの多い『彼女はキレイだった』。2021年7月6日から9月14日までカンテレ・フジテレビ系で放送された、中島健人と小芝風花のダブル主演によるラブストーリーです。韓国の同名人気ドラマを原作に、初恋の再会、外見へのコンプレックス、仕事と夢、そして恋の四角関係を描きました。
日本版は全10話。中島健人が演じる長谷部宗介、小芝風花が演じる佐藤愛を中心に、赤楚衛二の樋口拓也、佐久間由衣の桐山梨沙が物語を動かします。ファッション誌『THE MOST(ザ・モスト)』編集部を舞台にした仕事ドラマとしての魅力や、韓国版とのキャスト・ストーリーの違い、最終回の結末まで、2026年時点で押さえておきたい作品情報を整理します。
【作品の基本情報】『彼女はキレイだった』日本版はどんなドラマ?

『彼女はキレイだった』日本版は、韓国MBCで2015年に放送された同名ドラマを原作とするリメイク作品です。制作は関西テレビと共同テレビ。脚本は清水友佳子と三浦希紗、演出は紙谷楓、木下高男、松田祐輔が担当しました。
物語の中心にあるのは、子どもの頃に仲の良かった男女の再会です。かつて美少女で優等生だった佐藤愛は、成長して自分の容姿に自信を持てない女性に。一方、太っていて気弱だった長谷部宗介は、洗練された容姿と仕事のできるエリートに変わっています。
久しぶりに再会することになった愛は、現在の自分を見て宗介に幻滅されることを恐れ、親友の梨沙に代役を頼みます。宗介は梨沙を初恋の相手だと思い込み、愛は本当の自分を名乗れないまま、二人の関係は複雑になっていきます。
さらに愛が就職した出版社のファッション誌『THE MOST(ザ・モスト)』に、宗介がクリエイティブディレクター兼副編集長として赴任。仕事上の厳しい上下関係と、過去の思い出をめぐる恋愛感情が交差します。
この作品の特徴は、単なる再会ラブストーリーにとどまらないことです。自分をどう評価するか、他人からどう見られるか、仕事を通じて何を成し遂げたいのか。登場人物それぞれが自分の価値観を見つめ直していく過程も、物語の重要な軸になっています。
【日本版キャスト一覧】中島健人・小芝風花・赤楚衛二・佐久間由衣の役柄
日本版の中心となるのは、初恋の相手をめぐる4人です。中島健人と小芝風花が演じる主人公カップルに、赤楚衛二と佐久間由衣が加わり、恋愛と友情が交錯する関係を作り上げています。
長谷部宗介役:中島健人
中島健人が演じる長谷部宗介は、幼少期には気弱で太っていたものの、成長後は仕事のできるエリート男性になった人物です。ファッション誌『ザ・モスト』の立て直しを任され、編集部では厳しい言葉を部下に投げかける副編集長として登場します。
宗介の行動の根底には、仕事への強い責任感と、過去の経験からくる不器用さがあります。初恋の相手である愛が目の前にいるのに気づかず、別人だと思い込んでしまう設定が、序盤のすれ違いを生み出します。
佐藤愛役:小芝風花
小芝風花が演じる佐藤愛は、子どもの頃には成績優秀で容姿も整った人気者でした。しかし大人になってからは、仕事も外見も思うようにならず、自信を失っています。
それでも根は明るく、周囲を思いやる優しさを持つ女性です。編集部の仕事に戸惑いながらも、失敗を重ねて成長していく姿が、視聴者の共感を集めるポイントになっています。
樋口拓也役:赤楚衛二
赤楚衛二が演じる樋口拓也は、『ザ・モスト』編集部のムードメーカー。愛に対して自然体で接し、厳しい宗介とは異なる距離感で彼女を支えます。
単なる恋のライバルではなく、愛の気持ちを尊重しながら、自分自身の秘密や仕事への思いも抱えている人物です。最終回では、物語を大きく動かす重要な正体が明らかになります。
桐山梨沙役:佐久間由衣
佐久間由衣が演じる桐山梨沙は、愛の親友で同居人です。美しい容姿と華やかな雰囲気を持ち、愛の代わりに宗介と会ったことをきっかけに、彼に惹かれていきます。
一見すると自信に満ちた女性ですが、恋愛や将来については迷いも抱えています。物語後半では、自分が本当にやりたいことを見つけるために進路を選び直す姿が描かれます。
【キャストと人物相関】日本版・韓国版の対応関係を比較
日本版を韓国版と見比べると、中心となる人物の関係性や物語の基本設定は共通しています。日本版の4人は、韓国版の主人公と主要人物にそれぞれ対応しています。
| 日本版の人物・俳優 | 韓国版の人物・俳優 | 物語上の関係・役割 |
|---|---|---|
| 長谷部宗介/中島健人 | チ・ソンジュン/パク・ソジュン | 幼少期は気弱だったが、成長してエリート編集者になる初恋の相手 |
| 佐藤愛/小芝風花 | キム・ヘジン/ファン・ジョンウム | かつての美少女。自信を失った状態で初恋の相手と再会する主人公 |
| 樋口拓也/赤楚衛二 | キム・シニョク/チェ・シウォン | 編集部の同僚。主人公を支えながら恋愛関係にも関わる人物 |
| 桐山梨沙/佐久間由衣 | ミン・ハリ/コ・ジュニ | 主人公の親友で、初恋の相手との関係に影響を与える人物 |
この対応関係を知っておくと、韓国版を見た人は日本版のキャスティングや演技の違いを楽しみやすくなります。一方、初めて作品に触れる人は、4人の関係を整理しておくことで、恋愛のすれ違いや友情の変化を追いやすくなります。
なお、日本版では人物名や職場の設定が日本向けに置き換えられています。俳優の演技を単純に比較するよりも、それぞれの国のドラマが同じ人物像をどのように表現したかに注目すると、リメイク作品ならではの面白さが見えてきます。
【全10話のあらすじ】恋の四角関係と編集部の危機はどう展開する?
日本版は全10話構成です。初恋の相手をめぐる秘密から始まり、仕事上の問題、恋愛感情の変化、編集部の存続問題へと物語が広がっていきます。各話の展開を大きく整理すると、次のようになります。
第1話~第3話:再会と身代わりから始まる恋
第1話では、愛と宗介が久しぶりに再会することになります。しかし、外見に自信を持てない愛は梨沙に代役を頼み、宗介は彼女を初恋の相手だと思い込みます。その後、愛は出版社のファッション誌『ザ・モスト』編集部で働くことになり、副編集長としてやってきた宗介と再会します。
第2話以降は、愛が正体を明かせないまま宗介の厳しい指導を受ける一方、梨沙も宗介に惹かれていきます。樋口も愛に関心を寄せ、4人の気持ちが複雑に絡み始めます。第3話では、それぞれが抱える本当の思いが少しずつ表面化します。
第4話~第6話:仕事の壁と揺れ動く恋心
第4話では、宗介と愛の出張を通じて、普段は厳しい宗介の異なる一面が見えてきます。職場での上下関係だけでは分からない、二人の距離の変化が描かれる展開です。
第5話では解雇をめぐる問題が浮上し、愛は仕事を続けるうえでの決断を迫られます。第6話では記憶や恋愛感情をめぐる混乱が深まり、四角関係がさらに動きます。雨の中での告白も、この時期の印象的な展開です。
第7話~第9話:正体の判明と友情の選択
第7話では、それまで隠されていた正体に関する謎が明らかになり、愛と宗介の関係も大きく変化します。第8話では恋愛だけでなく友情にも焦点が当たり、梨沙や編集部の仲間たちがそれぞれの気持ちと向き合います。
第9話では『ザ・モスト』をめぐる最大の危機と、樋口の秘密につながる重要な展開が待っています。愛と宗介の関係だけでなく、編集部全体の未来が問われる終盤です。
第10話:初恋の結末とそれぞれの未来
最終話では、宗介が編集部を救うために交渉していた謎の作家・楠瀬凛の正体が樋口だったことが判明します。樋口は『ザ・モスト』を救いたいという思いから、自身の生い立ちや小説への思いをつづった原稿を宗介に託します。
一方、愛には幼い頃からの夢だった絵本作家の仕事に関わるチャンスが訪れます。宗介にも海外で働く機会が持ち上がり、二人はそれぞれの将来を考えながら大きな選択を迫られます。
このように、前半は再会と恋愛のすれ違い、中盤は仕事と恋愛の葛藤、後半は秘密の解明と自分らしい未来の選択が中心です。全10話という限られた構成のなかで、恋愛だけに偏らず、登場人物それぞれの成長を描いています。
【韓国版との違い】原作チョ・ソンヒの物語は日本でどう変わった?
原作は、韓国MBCが2015年に制作したドラマ『彼女はキレイだった』です。脚本を担当したのはチョ・ソンヒ。韓国版ではパク・ソジュン、ファン・ジョンウム、チェ・シウォン、コ・ジュニが主要人物を演じました。
韓国版の放送は全16話。日本版は全10話のため、最も分かりやすい違いは物語の長さです。韓国版では登場人物の背景や恋愛の変化を比較的じっくり描ける一方、日本版はエピソードを絞り、テンポよく展開する構成になっています。
違い1:人物の背景やサイドストーリーの描写
映画・ドラマ情報を扱うリアルサウンドの比較記事では、韓国版は話数が長い分、主人公だけでなく周囲の人物の背景も細かく描ける点が指摘されています。
例えば、親友のハリにあたる日本版の梨沙の誕生日をめぐる場面です。日本版では、仕事を失って帰宅した愛を梨沙が祝う様子が描かれます。一方、韓国版では、ハリの華やかな誕生日パーティーに仕事帰りのヘジンが普段着で駆けつけるという演出になっています。
同じ友情を表現する場面でも、パーティーの規模や主人公の置かれた状況によって、人物同士の対照が異なる形で伝わってきます。
違い2:日本の出版社・ファッション誌を舞台にした再構成
日本版では、物語の舞台が日本の出版社とファッション誌『ザ・モスト』の編集部に置き換えられています。職場での人間関係や雑誌の立て直しといった仕事上の課題も、日本の連続ドラマとして再構成されています。
そのため、韓国版の設定をそのまま日本語に置き換えた作品ではありません。恋愛の基本構造を残しつつ、日本の視聴者に親しみやすい職場環境やキャラクターの関係性を取り入れています。
違い3:キャストによるキャラクター表現
宗介を演じる中島健人と、韓国版のソンジュンを演じるパク・ソジュンでは、同じエリート男性でも演技の印象が異なります。愛を演じる小芝風花とヘジン役のファン・ジョンウムについても、明るさやコミカルな表現の見せ方にそれぞれの個性があります。
樋口と韓国版のシニョク、梨沙とハリについても同様です。キャラクターの基本的な役割を共有しながら、日本版のキャストがそれぞれの魅力を加えています。
したがって、どちらが優れているかという単純な比較より、韓国版は人物の背景をじっくり味わいたい人、日本版はコンパクトな展開と日本の俳優陣による演技を楽しみたい人に向いている、という見方が適切です。
【最終回ネタバレ】愛と宗介は結婚する?樋口や梨沙のその後
ここからは最終回の重大なネタバレを含みます。物語の結末を知りたくない人は、このセクションを飛ばしてください。
樋口拓也の正体は人気作家・楠瀬凛
最終回で明かされる大きな秘密は、樋口拓也が謎の作家・楠瀬凛だったことです。樋口は自分の正体を明かし、作品への思いを込めた原稿を宗介に渡します。
宗介は、その原稿を掲載すれば雑誌の存続につながる可能性がある一方、樋口の生活を大きく変えてしまうことを心配します。そのため掲載を見送ろうとしますが、樋口は自ら印刷所に手を回し、最終的に独占インタビューが掲載されます。
その結果、『ザ・モスト』は大きな反響を獲得。ライバル誌を上回る売り上げを記録し、廃刊の撤回が決まります。樋口は編集部を去りますが、仲間たちの未来を守るために大きな役割を果たしました。
愛は絵本作家への夢を選び、宗介にプロポーズ
愛には、絵本作家の夏川ちかげから一緒に働かないかという誘いが届きます。幼い頃から絵本作家になることを夢見ていた愛にとって、これは自分の将来を左右する大切な機会です。
一方、宗介にはアメリカで働く話が持ち上がります。二人は互いの将来を考えるなかで意見がぶつかりますが、愛は自分の夢を諦めず、日本に残って絵本の仕事に進む決意をします。
そして愛は宗介のもとへ向かい、自分から結婚を申し込みます。宗介も同じ日にプロポーズするつもりだったことを明かし、二人は婚約します。
2年後、宗介は編集長として帰国
最終回では2年後の未来も描かれます。愛はちかげの工房で絵本の仕事に取り組み、梨沙は大学院で学びながら将来の夢を追いかけています。
樋口は異国のゲストハウスで執筆を続けています。そして、海外に出ていた宗介は『ザ・モスト』の編集長として帰国し、愛のもとに戻ってきます。
さらに5年後、娘と歩く宗介の姿
物語のエピローグでは、さらに5年後の宗介が登場します。宗介は娘の澪と雨上がりの道を歩いており、澪の手には愛が作った絵本があります。
二人の恋が成就しただけでなく、愛が自分の夢を実現し、宗介も仕事で新しい立場を築いた未来が示されます。恋愛の成就と自己実現を両立させた、明るいハッピーエンドです。
【評判・見どころ】主題歌や音楽、視聴者を引きつけた理由
日本版の魅力は、初恋のすれ違いを中心にしながら、仕事、友情、夢の実現を並行して描いた点にあります。特に愛が自信を取り戻していく過程と、宗介が仕事の厳しさの裏にある優しさを見せていく変化は、物語の大きな見どころです。
最終回は番組最高の視聴率を記録
MANTANWEBの放送当時の報道によると、2021年9月14日の最終回は関東地区の世帯平均視聴率8.5%を記録し、番組最高の数字となりました。最終回の一部は生放送で構成され、通常のドラマとは異なる演出も話題になりました。
また、放送当時のナビコンの報道では、最終回の放送中に作品名のハッシュタグがTwitterのトレンド1位となり、「樋口くん」などの関連ワードも注目を集めたと伝えられています。
こうした数字や報道からは、少なくとも最終回に向けて視聴者の関心が高まったことが読み取れます。ただし、視聴率やSNSの話題性だけで作品全体の評価が決まるわけではありません。恋愛ドラマとしての満足感に加え、仕事や友情のエピソードをどう受け止めるかによって、感想は分かれる作品です。
Sexy Zone「夏のハイドレンジア」が主題歌
主題歌は、当時のSexy Zoneによる「夏のハイドレンジア」です。恋愛の切なさや、相手を大切に思う気持ちを感じさせる楽曲が、作品の雰囲気を支えています。
オープニング曲にはAwesome City Clubの「夏の午後はコバルト」が採用されました。夏らしい軽やかさを持つ楽曲で、ドラマの爽やかな世界観と調和しています。
物語の展開だけでなく、主題歌とオープニング曲を含めた音楽面も、日本版ならではの楽しみです。
日本版をおすすめしたい人・韓国版から見るべき人
日本版がおすすめなのは、テンポのよい恋愛ドラマが好きな人、日本の俳優によるラブコメディーを楽しみたい人、仕事と恋愛を両立させる主人公の成長を見たい人です。全10話なので、長編ドラマを一気に見る時間が取りにくい人にも向いています。
韓国版がおすすめなのは、登場人物の過去や心理をより細かく知りたい人、韓国ドラマ特有の長い物語展開を楽しみたい人、オリジナルのキャストによる人物表現を味わいたい人です。
両方を見る場合は、先に日本版を見てから韓国版を見ると、ストーリーの基本を理解したうえで人物設定や演出の違いを発見できます。反対に、原作を先に見て日本版を視聴すれば、リメイクにおけるキャスティングや脚本の工夫を比較できます。
【彼女はキレイだった日本版】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『彼女はキレイだった』日本版は全何話ですか?
A1:日本版は全10話です。2021年7月6日に放送を開始し、同年9月14日に最終回を迎えました。
Q2:『彼女はキレイだった』の韓国版は何話ありますか?
A2:韓国版は2015年に放送された全16話のドラマです。脚本はチョ・ソンヒ、主要キャストはパク・ソジュン、ファン・ジョンウム、チェ・シウォン、コ・ジュニです。
Q3:日本版の最終回で愛と宗介は結婚しますか?
A3:最終回では愛と宗介が互いにプロポーズし、婚約します。2年後には宗介が『ザ・モスト』の編集長として帰国し、さらに5年後には娘の澪と歩く姿が描かれます。
Q4:赤楚衛二が演じる樋口拓也の正体は何ですか?
A4:樋口の正体は、謎の作家・楠瀬凛です。最終回では、自身の正体を明かした原稿によって『ザ・モスト』の存続を助けます。
Q5:日本版の主題歌とオープニング曲は何ですか?
A5:主題歌はSexy Zoneの「夏のハイドレンジア」、オープニング曲はAwesome City Clubの「夏の午後はコバルト」です。
まとめ:『彼女はキレイだった』日本版は恋愛と夢の両方を描いた全10話
『彼女はキレイだった』日本版は、韓国の人気ドラマを原作に、中島健人、小芝風花、赤楚衛二、佐久間由衣がそれぞれの役柄を演じた全10話のラブストーリーです。
長谷部宗介と佐藤愛のすれ違う初恋を中心に、樋口拓也と桐山梨沙の恋愛や友情、ファッション誌『ザ・モスト』の存続をめぐる仕事のドラマが展開します。最終回では樋口の正体が明らかになり、愛と宗介は互いの夢を尊重しながら婚約。2年後、5年後の未来まで描く結末を迎えました。
韓国版との大きな違いは、全16話と全10話という構成の違いや、登場人物の背景の描写、舞台設定、キャストによる演技の個性です。原作を知っている人も、日本版から初めて作品に触れる人も、それぞれ異なる楽しみ方ができます。
この作品が伝えているのは、外見だけで人の価値は決まらないということ、そして誰かを大切にすることと自分の夢を諦めないことは両立できるというメッセージです。2026年に改めて振り返っても、恋愛だけではない登場人物たちの成長が、作品の魅力として残っています。