2023年大会については、2026年大会の不選出とは事情が異なります。
千賀は当時、福岡ソフトバンクホークスから海外FA権を行使し、ニューヨーク・メッツへの移籍を決めたばかりでした。メジャーリーグ挑戦1年目を迎える重要な時期であり、新しい環境への適応が大きな課題となっていました。
メジャー移籍1年目の調整を優先
2023年1月28日、侍ジャパンの栗山英樹監督は千賀を代表に選ばなかった理由を説明しました。
最大の要点は、メジャー移籍1年目の投手であることです。
栗山監督は、米国のマウンドや使用球への適応が投手にとって大きな負担になり、故障につながる可能性もあると説明しました。
千賀自身は代表入りを希望しており、準決勝以降に途中合流する案も検討されていました。しかし、最終的には監督側が招集を見送る判断をしました。
千賀本人もWBCへの思いを表明
出場がかなわなかった千賀は、2023年1月28日に自身のSNSで心境を明かしています。
「一緒に出場したかった、それは叶わなかったけど一ファンとして栗山JAPANを全力で応援しています」
この発信からも、本人が代表活動に消極的だったわけではないことが分かります。むしろ、出場への思いを持ちながら、メジャー挑戦という新しいキャリアに進んでいった時期でした。
2023年の見送りと2026年の不選出は同じではない
両大会の違いを整理すると、次のようになります。
- 2023年:メジャー移籍1年目という事情があり、栗山監督が招集しない判断をした。
- 2026年:最終メンバー30人に名前がなく、個別の不選出理由は公式に説明されていない。
2023年は監督が理由を明確に説明したケースです。一方、2026年は選考結果こそ明らかですが、千賀個人の落選理由について公式説明はありません。
この違いを理解しておくと、過去の辞退と今回の不選出を混同せずに済みます。
【2026年11月最新】千賀滉大の現在の所属球団とメッツでの成績

2026年11月5日現在、千賀はニューヨーク・メッツに所属しています。
2022年オフにメッツと5年契約を結び、2023年からメジャーリーグでプレー。初年度は好成績を残しましたが、その後は故障と成績の浮き沈みに苦しんでいます。
2026年シーズンの投手成績
2026年のレギュラーシーズン成績は以下のとおりです。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 登板 | 31試合 |
| 先発 | 8試合 |
| 勝利 | 0勝 |
| 敗戦 | 9敗 |
| セーブ | 8 |
| 投球回 | 61回1/3 |
| 奪三振 | 75 |
| 防御率 | 7.34 |
| WHIP | 1.65 |
出典はMLB公式のStatcast系選手成績およびBaseball-Referenceのシーズン記録です。
特に注目されるのが、先発投手から救援投手へ役割が変わったことです。
先発から中継ぎ・抑えへの配置転換
2026年4月には腰椎の炎症で負傷者リスト入り。その後、右腕の尺骨神経の炎症によってリハビリ登板を回避するなど、コンディション面で苦しい時期が続きました。
6月25日にはメッツが先発ローテーションから外し、救援への配置転換を発表しています。
当時は7試合で0勝6敗、防御率10.08。先発として結果を出せず、チームの投手運用の見直しも重なりました。
一方、救援転向後には新たな可能性も見せています。
8月にはクローザーとして起用され、メジャー初セーブを記録。MLB公式の8月18日付記事では、短いイニングで速球とフォークを生かす投球が取り上げられました。
2027年は再び先発に戻れるのか?
2026年11月4日付のマイナビニュースが紹介した米メディアの報道によると、メッツは2027年の先発ローテーションの補強を重視しており、千賀が再び救援に回る可能性も浮上しています。
同記事では、8月以降の救援登板で16回2/3を投げ、防御率3.78、22奪三振、9与四球という成績も紹介されました。
一方、千賀本人は先発での起用を希望していると報じられています。球団側も役割の最終判断を2027年に持ち越す考えを示しています。
今後の注目点は次の3つです。
1. 先発としての復帰:長いイニングを安定して投げられるコンディションを取り戻せるか。
2. 救援投手としての定着:速球とお化けフォークを生かし、試合終盤を任される存在になれるか。
3. 日本代表への復帰:継続的な稼働と国際大会での登板可能性を示せるか。
代表復帰の可能性が完全になくなったわけではありません。ただし、現段階で次の代表招集が決まっているわけでもありません。
【プロの結論】千賀滉大のWBC不選出から読み解く代表復帰の条件
千賀の代表キャリアを振り返ると、2017年と2026年では置かれている状況が大きく異なります。
2017年は11イニングで16奪三振、防御率0.82という結果を残し、世界大会の優秀選手に選ばれました。お化けフォークを武器に、日本を代表する投手として国際舞台で存在感を示した大会です。
一方、2026年はメッツで故障と役割変更を経験し、シーズン成績も苦しいものとなりました。
ここから見えてくるのは、代表選考では過去の実績だけでなく、現在の役割と継続的に投げられる状態かどうかが重要になるということです。
千賀の代表復帰を判断する3つのポイント
① 故障からの完全復調
2024年から2026年にかけて故障による離脱を経験しています。まずは年間を通じて安定して登板できる状態を取り戻すことが重要です。
② メジャーでの投球内容の改善
2026年は防御率7.34という厳しい結果でした。ただし、救援転向後には好投も見られています。速球の威力とフォークの精度をどこまで安定させられるかが鍵になります。
③ 先発・救援のどちらでも代表に貢献できるか
千賀にはソフトバンク時代の救援経験もあります。先発にこだわるだけでなく、短いイニングで三振を奪う能力を発揮できれば、代表での起用方法にも選択肢が生まれます。
2017年に証明した国際舞台での実力は、千賀のキャリアを語るうえで大きな財産です。しかし、次の代表復帰には、現在のパフォーマンスによる再評価が欠かせません。
【千賀滉大のWBC】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:千賀滉大はWBC2026に出場しましたか?
A1:出場していません。2026年2月26日に発表された侍ジャパンの最終メンバー30人に千賀の名前はありませんでした。
Q2:千賀滉大はWBC2017でベストナインを獲得しましたか?
A2:獲得しています。11イニングで1失点、16奪三振、防御率0.82を記録し、投手部門の優秀選手に選出されました。
Q3:千賀滉大がWBC2023に出場しなかった理由は何ですか?
A3:メジャー移籍1年目の調整を優先したためです。栗山英樹監督は、投手が新しいマウンドやボールに適応する負担、故障のリスクなどを考慮して招集を見送りました。
Q4:千賀滉大の現在の所属球団はどこですか?
A4:ニューヨーク・メッツです。背番号34の投手としてプレーしています。
Q5:千賀滉大は今後、侍ジャパンに復帰できますか?
A5:可能性は残っています。ただし、現時点で代表復帰は決まっていません。故障からの回復、メジャーでの安定した成績、チーム内での役割が今後の評価材料になります。
Q6:千賀滉大のお化けフォークとは何ですか?
A6:千賀の代名詞として知られる落差の大きいフォークボールです。力強いストレートとの組み合わせで打者のタイミングを外し、空振りを奪う武器になっています。
まとめ:千賀滉大のWBC実績と今後の代表復帰に注目
千賀滉大とWBCの関係を振り返ると、2017年の輝かしい実績、2023年の出場見送り、2026年の最終メンバー不選出という3つの大きな転換点があります。
最後に要点を整理します。
- WBC2017:11回1失点、16奪三振、防御率0.82。投手部門のベストナインを獲得。
- WBC2023:メジャー移籍1年目の調整を優先し、栗山監督の判断で招集を見送り。
- WBC2026:侍ジャパン最終メンバー30人に選ばれず。
- 現在:ニューヨーク・メッツ所属。2026年は先発から救援に転向し、シーズン8セーブを記録。
- 今後:2027年は救援での起用も予想され、先発復帰と代表復帰の両方が注目される。
2017年に世界を驚かせたお化けフォークは、千賀の大きな武器であり続けています。
2026年大会には出場しませんでしたが、代表で残した実績まで失われるわけではありません。まずはメッツで本来の投球を取り戻し、再び世界の舞台でその力を示せるか。2027年シーズンに向けた千賀の再起に注目です。
主な情報源:野球日本代表「侍ジャパン」公式サイト、MLB公式、MLB Statcast、日刊スポーツ、スポニチ、マイナビニュース。情報基準日:2026年11月5日。