築地本願寺合同墓には、従来の壁面刻銘とは異なるデジタル刻銘の仕組みが導入されていました。
第二期の利用者にとって特徴的なサービスであり、納骨後に故人の名前を確認する方法にも関係しています。
デジタル刻銘とは?QRコードで名前を表示する仕組み
第一期と第二期では、名前の表示方法が異なっていました。
第一期は壁面刻銘、第二期はデジタル刻銘という違いがあります。
第一期では、希望者の俗名を合同墓の壁面に刻む方式が採用されていました。
一方、第二期では、礼拝堂に設置されたモニターにQRコードをかざすことで、故人の俗名を表示する方式が導入されました。
従来の利用規約では、QRコードは管理受託証明書に印字する予定とされ、表示される名前は原則として証明書に記載された俗名です。
申込み手続きが完了した後は、原則として表示内容を変更できない仕組みでした。
この違いを整理すると、次のようになります。
- 第一期間:壁面に名前を刻む。
- 第二期:QRコードを読み取り、モニターに名前を表示する。
- 特別追加募集:2026年5月の規約改正では、第二期と同様のデジタル刻銘が規定されていた。
デジタル刻銘は、物理的な墓石に名前を残す方式とは異なります。名前を確認するためにモニターとQRコードを使用する点が特徴です。
合同墓礼拝堂の参拝時間は何時まで?
従来の合同墓使用規約では、礼拝堂の参拝時間は次のように定められていました。
2026年11月現在も、築地本願寺公式サイトには合同墓礼拝堂の参拝時間として6時~21時30分が掲載されています。実際の訪問日は当日の案内を確認してください。
参拝時に注意したいこと
合同墓礼拝堂では、一般的なお墓参りと異なるルールがあります。
- 遺骨を取り出すことはできない。
- 供物や供花を置くことはできない。
- 地下収蔵室への立ち入りはできない。
- 法要や読経は所定の手続きを経て行う。
礼拝堂での法要施設利用については、従来の規約で希望日の10日前までに所定の申請を行うこと、利用時間は30分以内とすることなどが定められていました。
また、読経には浄土真宗本願寺派の儀礼に従う条件があります。
単に故人の名前を確認するだけでなく、礼拝堂で静かに手を合わせることを中心とした供養の形式です。
【プロの結論】築地本願寺合同墓はどんな人に向いていたのか

築地本願寺合同墓の制度を整理すると、評価すべき要点は料金の安さだけではありません。
大きな特徴は、個人単位の生前申込み、年間管理費不要、個別保管期間の選択、寺院による継続的な管理という組み合わせにありました。
一方で、粉骨後の遺骨返還ができないことや、一定期間後に合葬されることは、利用前に十分検討すべき条件です。
従来の合同墓が向いていた人
次のような希望を持つ人にとって、従来の制度は検討しやすい選択肢でした。
1. 生前に自分の納骨先を決めておきたい人
自分自身で納骨先を選び、将来の供養について準備しておきたい人に適した仕組みでした。
2. 年間管理費を負担したくない人
年間管理費が不要だったため、毎年の維持費を気にせず納骨先を決めたい人にメリットがありました。
3. 個別保管期間を選びたい人
すぐに合同区画へ納骨する方法だけでなく、6年間または32年間の個別保管を選択できました。
4. 宗派を問わず納骨先を検討したい人
宗旨宗派を問わない制度として案内されていました。ただし、申込み後の法要は浄土真宗本願寺派の儀礼に従う条件があります。
おすすめできない人・慎重に考えたい人
反対に、次のような希望がある場合は、別の納骨方法も比較する必要があります。
- 将来、遺骨を別のお墓に移す可能性がある人
- 家族がいつでも遺骨を取り出せる状態を希望する人
- 家族全員の遺骨を同じ区画に保管したい人
- 個別の墓石を設けて継続的に供養したい人
- 合葬という形式に心理的な抵抗がある人
特に注意したいのは、32年間の個別保管を選んでも、遺骨を返してもらえるわけではないという点です。
保管方法と遺骨の所有・返還に関する条件は、別々に考えなければなりません。
2027年度の新制度を待つべきか?
2027年度の新たなお墓については、料金や納骨方法がまだ正式に示されていません。
そのため、次回募集を待つことが適切かどうかは、納骨を急ぐ必要があるかによって変わります。
すぐに納骨先を決める必要がない場合は、公式発表を待ちながら、家族で希望する保管期間や供養方法を話し合う方法があります。
一方、すでに墓じまいを進めている場合は、2027年度の募集まで遺骨をどこで安置するのかも考えておかなければなりません。
費用だけで判断せず、納骨後に変更できない条件を優先して確認することが大切です。
【築地本願寺合同墓】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:築地本願寺合同墓は2026年11月現在も申し込めますか?
A1:従来の合同墓は2026年7月1日をもって募集終了となっています。公式の合同墓案内ページも募集終了と表示しています。新たなお墓は2027年度から募集予定ですが、具体的な募集開始日や料金は今後の公式発表を待つ必要があります。
Q2:築地本願寺合同墓の旧料金は30万円・50万円・100万円のどれですか?
A2:従来の制度では、個別保管期間なしが30万円、6年間の個別保管が50万円、32年間の個別保管が100万円でした。ただし2025年9月1日に料金規定が改正されており、これらの金額を次回募集の料金として扱うことはできません。
Q3:築地本願寺合同墓に納骨した遺骨は返してもらえますか?
A3:従来の制度では返還不可でした。個別保管期間中であっても、合葬後であっても遺骨を取り出すことはできません。将来の改葬を考えている場合は、申込み前に十分検討する必要があります。
Q4:築地本願寺合同墓は年間管理費がかかりますか?
A4:従来の合同墓では年間管理費は不要でした。ただし、2027年度の新たなお墓についても同じ条件になるかは、正式な募集要項で確認する必要があります。
Q5:改葬許可証が必要になるのはどんな場合ですか?
A5:すでに別のお墓に埋葬されている遺骨を移す場合です。従来の納骨手続きでは、本骨の場合に埋葬許可証、火葬証明書、または改葬許可証が必要とされていました。分骨の場合は分骨証明書などが必要でした。
Q6:合同墓礼拝堂は何時まで参拝できますか?
A6:従来の規定では6時から21時30分までです。2026年11月現在の公式サイトにも同じ時間が掲載されています。ただし、行事などによって変更される場合があります。
まとめ:2027年度の新募集に向けて確認したいこと
築地本願寺合同墓は、2017年11月に開設され、個人単位の生前申込みや年間管理費不要、個別保管期間を選べる仕組みなどを特徴としていました。
しかし、2026年7月1日に従来の合同墓の募集は終了しています。
これまでの料金は30万円・50万円・100万円の3区分でしたが、2025年9月には冥加金の規定も改正されています。旧料金を次回の募集条件として考えることはできません。
特に要点は以下の5つです。
- 従来の合同墓は募集終了。次のお墓は2027年度募集予定。
- 旧料金は30万円・50万円・100万円の3区分。
- 個別保管期間は6年間または32年間、あるいは個別保管なし。
- 粉骨して納骨し、一度納めた遺骨は返還不可。
- 従来の年間管理費は不要。参拝時間は6時~21時30分。
今後、築地本願寺がどのような料金体系や納骨方式を採用するのかは、次回募集の大きな注目点です。
お墓選びでは、最初に支払う金額だけでなく、遺骨をどのように保管するのか、将来変更できるのか、家族がどのように参拝できるのかまで考える必要があります。
2027年度の募集を待つ方は、築地本願寺の公式発表を定期的に確認し、旧制度と新制度の違いを把握したうえで判断してください。
記事の主な参照資料:築地本願寺公式発表「築地本願寺合同墓の募集は終了いたしました」、合同墓使用約款・使用細則・利用規約、2025年9月1日付改正資料、2026年5月8日付利用規約改正資料。