今回の調査で特に重要だったのが、アメリカに住む父方の親族とのDNA鑑定です。
NHKの調査班は、ノースカロライナ州グリーンズボロに住むジェイ・カラハムさんと接触しました。ジェイさんはロバートの姉ジャニタさんの息子であり、草刈正雄にとって父方のいとこにあたる人物です。
DNA鑑定で97%の確率で従兄弟と判明
文春オンラインの草刈本人へのインタビューでは、ジェイさんと草刈のDNA検査によって、97%の確率で従兄弟同士であると判定されたことが紹介されています。
ここで注意したいのは、実施されたのは父親本人との直接的な父子鑑定ではないという点です。
確認されたのは、父親の姉の息子であるジェイさんとの血縁関係です。父親の身元、親族の証言、DNA鑑定など複数の情報が一致したことで、ロバート・H・トーラーが実父であるという調査結果につながりました。
初めて見た父親の写真に草刈正雄も驚き
もう一つ大きな出来事が、父親の写真との対面でした。
草刈正雄は、父親の顔を一度も見たことがありませんでした。母親から写真はすべて処分したと聞いていたため、父親の容姿を想像するしかなかったのです。
ところが、番組の調査によって20代のころのロバートの軍服姿の写真が見つかります。
写真を見た草刈は、父親の顔と自分の顔が似ているのか戸惑いながらも、番組内で「想像に近いと言えば近い」と話しました。
目元や顔立ちについては、共演者や知人からも似ているという反応があったといいます。
この写真は単なる古い家族写真ではありません。長年、存在すら知らなかった父親の姿を初めて確認できた、草刈にとって特別な資料でした。
【父方の親族との再会】草刈正雄がアメリカを訪問した理由
2023年8月の『ファミリーヒストリー』放送後、草刈正雄は父方の親族に会うため、アメリカへ渡りました。
この旅の様子は、2023年12月29日放送のNHK『ファミリーヒストリー 草刈正雄特別編~アメリカへ 決意の旅路~』で紹介されています。
NHKオンデマンドでも、この特別編は父方親族との対面や父親の墓参りを記録した番組として紹介されています。
渡米先はノースカロライナ州グリーンズボロ
草刈が訪れたのは、父親の出身地であるノースカロライナ州のグリーンズボロです。
2023年の文春オンラインのインタビューによると、NHKでの収録は6月30日、現地を訪れたのは7月13日でした。
草刈にとって、渡米は決して簡単な決断ではありませんでした。
父親はすでに2013年に亡くなり、母親も2010年に他界しています。両親がいない状況でアメリカへ行き、何を話せばよいのかという葛藤があったといいます。
それでも渡米を決めた大きな理由は、伯母ジャニタさんから届いた手紙でした。
そこには、草刈に会いたいという思いがつづられていました。
伯母ジャニタ・カラハムとの対面
ジャニタ・カラハムさんは、ロバートの姉であり、草刈正雄にとって父方の伯母にあたります。
番組の調査当時、97歳だったジャニタさんは、弟に日本人女性との間に子どもがいたことを知っていました。
しかし、その事実を長年、家族に広く伝えられずにいたのです。
ジャニタさんは草刈の存在を知りながら、本人に会えないまま時間が過ぎていくことに心を痛めていました。
草刈がアメリカを訪問し、初めて対面したとき、伯母が最初に口にしたのは次の言葉でした。
私を許してくれるの?
この言葉に草刈は心を動かされました。
2026年5月の『徹子の部屋』でも、伯母との対面について振り返り、気持ちが楽になったと語っています。
父親の墓前で感じた複雑な思い
アメリカ訪問では、父親ロバートの墓参りも行われました。
父親が生きているうちに会うことはできませんでしたが、初めて父親の人生の足跡をたどることができたのです。
一方、父親の墓前では、母親が日本で一人、どれほど苦労して自分を育てたのかという思いも込み上げました。
父親の親族と再会できた喜びと、母親が経験した苦労。
その二つの感情が交差する旅だったことが、NHKの特別編で描かれています。
【2026年最新】草刈正雄が『徹子の部屋』で語った父親と母親への思い
2026年の最新の大きな話題は、5月5日放送のテレビ朝日系『徹子の部屋』への出演です。
草刈正雄は、朝鮮戦争で亡くなったと信じていた父親が実際には83歳まで生きていたことを知ったときの驚きや、アメリカで父方の親族と対面した経験について語りました。
母親は番組への出演に反対していた
日刊スポーツなどの報道によると、草刈正雄は以前にも『ファミリーヒストリー』への出演を打診されていました。
しかし、そのころ母親のスエ子さんは存命で、番組出演について相談すると反対されたといいます。
母親が心配していたのは、父親やアメリカの家族に迷惑がかかることでした。
その後、2010年に母親が78歳で亡くなり、改めて出演の話が持ち上がりました。
娘たちにも相談したところ、出演を勧められ、最終的に草刈は自分のルーツを知る決断をしました。
「今でも父という言葉が出ない」という複雑な感情
『徹子の部屋』で草刈が語った言葉の中でも印象的なのが、父親という存在に対する複雑な感情です。
幼少期には母子家庭で経済的な苦労を経験し、周囲から差別的な言動を受けることもありました。
その経験もあって、父親については簡単に割り切れない気持ちが残っていたようです。
日刊スポーツの報道では、草刈は次のように語っています。
今でも「お父さん」とか「父が」とかそういう言葉が出ないんですよ。
この発言からは、DNA上の父親が判明したことと、実際に父親という存在を心の中で受け入れることは別の問題だったと分かります。
母親のことを「立派だった」と語った理由
2026年の出演で、草刈は母親への感謝も口にしました。
ロバートが帰国した後、スエ子さんはアメリカでの生活を実現できませんでした。
その後、母親は正雄と二人で生きていく道を選んだようだと草刈は振り返っています。
加えて、母親は父親の悪口を一度も言わなかったと語り、母親について「立派だったと思います」と話しました。
父親が生きていたという新事実を知った後も、母親への感謝が揺らいでいない点は、この家族の歴史を理解するうえで大切な部分です。
2026年8月にはNHKでもアンコール放送
2026年8月11日には、NHK総合で草刈正雄の『ファミリーヒストリー』がアンコール放送されました。
NHKオンデマンドでも、2023年8月放送の本編と同年12月放送のアメリカ訪問特別編が配信対象として案内されています。
2026年は『徹子の部屋』で本人が改めて心境を語り、NHKでも家族の歴史を振り返る機会が設けられた年となりました。
【プロの結論】草刈正雄の父親をめぐる噂と事実を正しく整理
ここまでの経緯を踏まえると、ネット上で混同されやすい要点は大きく3つあります。
1. 父親は朝鮮戦争で戦死したのではない
母親から聞かされていた説明とは異なり、ロバートは戦争から生還しています。2013年に83歳で亡くなったことがNHKの調査で明らかになりました。
2. DNA鑑定は父親本人との直接鑑定ではない
草刈正雄と父方のいとこジェイさんとのDNA検査で、従兄弟関係にある可能性が97%と判定されました。父親本人との父子鑑定と混同しないことが大切です。
3. アメリカでの再会は父親本人ではなく父方の親族との再会
ロバートは2013年に亡くなっていたため、草刈が会ったのは伯母ジャニタさんやいとこたちです。父親の写真を初めて見て、墓参りをしたことも大きな出来事でした。
この家族の歴史から読み取れること
今回の調査で注目すべきなのは、父親の名前が判明したという結果だけではありません。
戦後の日本では、外国人軍人と日本人女性の間に生まれた子どもが、家庭や社会の中で複雑な立場に置かれることがありました。
草刈正雄も、母親と二人で生活する中で経済的な苦労や差別を経験しています。
一方、アメリカ側の家族にも、長年にわたって日本にいる息子の存在を知りながら、伝えられなかった事情がありました。
この事例は、国境を越えた家族の歴史を調べる際、本人の記憶だけでなく、軍歴、手紙、写真、親族の証言、DNA情報を組み合わせることが大切だと示しています。
血縁関係が分かったからといって、過去の葛藤がすべて消えるわけではありません。しかし、知らなかった事実を知ることで、過去の出来事を別の角度から受け止められることもあります。
【草刈正雄の父親】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:草刈正雄の父親の名前は何ですか?
A1:アメリカ人のロバート・H・トーラーです。フルネームはロバート・ハンター・トーラーで、アメリカ空軍に所属していた二等軍曹でした。
Q2:草刈正雄の父親は朝鮮戦争で戦死したのですか?
A2:いいえ。母親から戦死したと聞かされていましたが、NHKの『ファミリーヒストリー』で生存が判明しました。父親は2013年に83歳で亡くなっています。
Q3:草刈正雄は父親とDNA鑑定をしたのですか?
A3:父親本人との直接鑑定ではありません。父親の姉の息子にあたるジェイ・カラハムさんとのDNA検査で、97%の確率で従兄弟関係にあると判定されました。
Q4:草刈正雄の母親の名前は何ですか?
A4:草刈スエ子さんです。2010年に78歳で亡くなりました。正雄を母子二人で育て、父親については多くを語らなかったとされています。
Q5:草刈正雄は父方の親族と会っていますか?
A5:はい。2023年7月にアメリカのノースカロライナ州グリーンズボロを訪れ、伯母ジャニタ・カラハムさんやいとこのジェイさんらと対面しました。
Q6:2026年の『徹子の部屋』では何を語りましたか?
A6:2026年5月5日の放送で、父親が生存していたと知った驚き、アメリカで伯母と対面した際の思い、母親への感謝などを語りました。
まとめ:草刈正雄の父親の真相は2013年の死と2023年の調査で明らかに
草刈正雄の父親は、アメリカ空軍の軍人ロバート・H・トーラーです。
母親の草刈スエ子さんから朝鮮戦争で戦死したと聞かされていたものの、実際には戦争から生還し、アメリカに帰国していました。
2023年のNHK『ファミリーヒストリー』では、父親の身元だけでなく、アメリカにいる親族の存在や両親が離れた経緯まで明らかになりました。
加えて、DNA鑑定による血縁確認、父親の写真との対面、父方の伯母やいとことの再会、アメリカでの墓参りも実現しています。
そして2026年5月の『徹子の部屋』では、草刈本人が父親への複雑な思いや母親への感謝を改めて語りました。
この家族の歴史で忘れてはならないのは、父親の生存が判明したことだけではありません。日本で息子を育てた母親と、アメリカで息子の存在を知りながら長い年月を過ごした父方の親族、それぞれの人生があったということです。
草刈正雄の父親をめぐる真相は、戦争によって引き離された家族が、70年以上の時を経て互いの存在を知ることになった物語でもあります。