歴代の走行距離を調べると、必ず話題になるのが間寛平さんの600kmです。
1995年の第18回『24時間テレビ』で、間さんは神戸から東京・日本武道館までの約600kmに挑戦しました。かかった日数は7日間。阪神・淡路大震災が発生した年でもあり、震災で自宅を失った間さんが被災地への思いを込めて走った企画でした。日刊スポーツも、この600kmを番組史上最長の記録として紹介しています。
24時間テレビの距離記録トップクラス
歴史的な記録を整理すると、次のようになります。
- 600km:間寛平さん(1995年)。7日間で神戸から東京まで走破。
- 200km:間寛平さん(1993年)。通常の24時間企画での代表的な最長記録。
- 150km:トミーズ雅さん(2000年)。間さん以外の歴代ランナーでも突出した距離。
- 126.585km:イモトアヤコさん(2009年)。女性ランナーの歴代最長記録として知られる。
- 113km:エド・はるみさん(2008年)。女性ランナーの長距離記録の一つ。
ここで注意したいのは、600kmと200kmを同じ条件で比較できないことです。
600kmは7日間の特別企画であり、200kmは通常の24時間枠での挑戦です。
つまり、検索結果に「24時間マラソン歴代最長600km」と出てきても、24時間以内に600km走ったわけではありません。ここを混同すると歴代記録の意味が変わってしまいます。
2011年の徳光和夫さんは63.2km
一方、歴代の短い距離として知られるのが、2011年の徳光和夫さんです。
当時70歳だった徳光さんは63.2kmを完走しました。
この記録からも分かるように、チャリティーマラソンは単純に距離を競う競技ではありません。ランナーの年齢や体調、企画の目的に応じて設定が変わってきました。
100kmを超えなければ成功ではない、という評価基準は番組の歴史には当てはまりません。
【距離の決め方】24時間テレビのマラソンはなぜ毎年違う?
「24時間テレビのマラソンは100km走るもの」という認識が広がった背景には、1990年代後半から2010年代にかけて100km前後の設定が多かったことがあります。
しかし、番組側が毎年100kmを義務づけているわけではありません。
距離を決める主な判断材料
2026年の日本テレビの説明では、星野真里さんの距離はランナー発表時点で未定とされ、練習を重ねて決定する方針でした。
この発表と過去の実績から、距離を考える際には次の要素が重要になります。
1. ランナーの体力とトレーニング状況
同じ100kmでも、普段から走っている人と、マラソン初心者では負担が異なります。
星野さんも本番に向けて段階的に練習を重ね、7月末の合宿では30kmを超える距離を走ったとマイナビニュースの事前取材で明かしています。
2. 年齢や身体への負担
長時間のランニングでは、脚や関節への負担、疲労の蓄積、脱水や熱中症への対応が欠かせません。
2026年のランナー発表時にも、日本テレビは休憩の取り方や医療体制など、安全への配慮を説明しました。距離を長くすることだけが企画の目的ではありません。
3. コースや開催条件
公道を走る場合と、競技場や私有地の周回コースを走る場合では、運営条件が異なります。
交通規制や安全確保、休憩場所なども考慮しなければなりません。
4. 番組の企画テーマ
距離そのものに意味を持たせたケースもあります。
例えば、ヒロミさんの102.3kmは「おじさん」という言葉にちなんだ設定でした。やす子さんの81kmも、本人の口癖「はいー」にちなむ距離だったと報じられています。
100kmという数字は絶対的な基準ではない
近年の記録を見ると、男性ランナーでも女性ランナーでも、距離には幅があります。
2025年の横山裕さんは105km、2023年のヒロミさんは102.3km。一方、2024年のやす子さんは81km、2026年の星野真里さんは80kmでした。
この違いは、単純な男女差だけでは説明できません。
本人の準備状況、企画の趣旨、コースや安全管理など、複数の条件が重なって設定されるからです。
したがって、翌年のランナーが発表された際に「今年も100kmなのか」と予想するのは自然ですが、100kmを前提に考えるのは正確ではありません。
【形式別比較】募金ラン・リレー・トライアスロンは何が違う?
『24時間テレビ』の走行距離を比較する際、もう一つ重要なのが競技形式です。
実は、歴代の記録には単独で走った距離だけでなく、複数人の合計距離や水泳・自転車を含む数字もあります。
単独マラソン
1人のランナーがスタートからゴールまで走る形式です。
2025年の横山裕さん105km、2024年のやす子さん81km、2023年のヒロミさん102.3kmなどが代表例です。
ランナー本人がどれだけ走ったかを比較しやすい形式ですが、休憩や走行条件はそれぞれ異なります。
リレー・駅伝形式
複数人が区間を分担して、タスキをつなぐ方式です。
代表的なのが次の企画です。
- 2012年:佐々木健介・北斗晶ファミリーによる4人リレー、合計120km。
- 2019年:近藤春菜さん、よしこさん、水卜麻美さん、いとうあさこさんによる4人駅伝、合計148.78km。
- 2021年:岸優太さん、城島茂さんらによる募金リレー、約100km。
2019年の4人駅伝は、それぞれが区間を担当して走る形式でした。2021年は東日本大震災などの被災地支援を目的とした企画で、福島県のJヴィレッジを舞台に実施されました。
募金ラン
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、従来の公道マラソンとは異なる「募金ラン」が実施されました。
中心となったのは、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんです。
この企画では、私有地に設けられた1周5kmのコースを走るごとに、ランナーが10万円を寄付する仕組みを採用しました。
高橋さんとチームQのメンバーが走り、総走行距離は236km、募金額は470万円に達しました。
通常のマラソンとは違い、走った距離が募金額に直接結びつく企画だった点が特徴です。
トライアスロン形式
2018年のみやぞんさんは、番組史上初のトライアスロン形式に挑戦しました。
内訳は次のとおりです。
- 水泳:1.55km
- 自転車:60km
- ランニング:100km
合計は161.55kmです。
ただし、この数字を通常のマラソンと比較するのは適切ではありません。100kmはランニング部分だけの距離であり、残りは水泳と自転車です。日本テレビの企画紹介でも3種目の挑戦として説明されています。
形式ごとの違いを見極めるポイント
| 形式 | 距離の数え方 | 比較するときの注意 |
|---|---|---|
| 単独走 | 1人の走行距離 | 本人の挑戦距離 |
| リレー | 複数人の合計 | 1人の距離ではない |
| 募金ラン | 周回・合計距離 | 寄付の仕組みが異なる |
| トライアスロン | 3種目の合計 | ランニング以外も含む |
距離ランキングを見るときは、単独走なのか、複数人の合計なのか、他競技を含むのかを必ず確認することが大切です。
【チャリティーマラソンの仕組み】走ることは募金にどうつながる?
24時間テレビのマラソンは、単なる長距離走の企画ではありません。
番組を通じて社会的なテーマを伝え、寄付や支援活動への関心を高める役割を担っています。
走る企画と募金は必ずしも同じ仕組みではない
ここは誤解されやすい部分です。
通常のチャリティーマラソンでは、走行距離がそのまま募金額に換算されるとは限りません。
2020年の募金ランは、1周につき10万円を寄付する特別な仕組みでしたが、すべての年が同じ方式ではありません。
2026年の星野真里さんの場合は、「できた!を増やす子ども募金」という目的別の募金が設けられました。
ORICON NEWSによると、ゴール時点での募金額は3億8054万8400円でした。これは星野さんの完走時点における募金額であり、走行距離80kmに一定の金額を掛けた数字ではありません。
24時間テレビの主な募金方法
24時間テレビチャリティー委員会が案内している主な寄付方法は次のとおりです。
- 番組会場や全国の放送局の募金会場
- クレジットカードなどを利用するキャッシュレス募金
- 銀行や郵便局からの振り込み
- イオンなどのスーパー・コンビニエンスストア等
- チャリティーグッズの収益金
なお、キャッシュレス募金ではシステム利用料が寄付金から差し引かれる場合があります。寄付する際は、公式の案内で条件を確認することが大切です。
【プロの結論】距離の数字よりも企画の中身を見るべき理由
24時間テレビのマラソンを評価する際、走行距離だけに注目すると、企画の本質を見落とします。
例えば、105kmを走った横山裕さんと80kmを走った星野真里さんを、数字だけで比較しても、どちらの挑戦が優れているかは判断できません。
そもそも、ランナーの身体的条件も、練習期間も、企画の目的も異なります。
情報を正確に理解するためには、次の3点を分けて考える必要があります。
1. 記録の比較: 実際に本人が走った距離なのか、リレーや他競技を含む合計なのか。
2. 挑戦の評価: 本人の準備状況や安全管理を踏まえた挑戦だったか。
3. チャリティーの評価: どのような支援を目的に、どのような募金が行われたか。
この3つを分けることで、距離の長短だけに左右されず、番組の企画や社会的な意義まで理解できます。
【24時間マラソン何キロ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:24時間テレビのマラソンは基本的に何キロ走りますか?
A1:近年は80〜105km程度の設定が見られます。ただし、100km固定ではありません。2026年の星野真里さんは80km、2025年の横山裕さんは105kmでした。
Q2:2026年の星野真里さんは70kmと80kmのどちらを走りましたか?
A2:日刊スポーツと8月31日付のORICON NEWSは80kmと報道しています。8月30日の初報には70kmという表記も残っていますが、現在は80kmとする報道を採用するのが妥当です。
Q3:24時間テレビのマラソンで歴代最長は誰ですか?
A3:間寛平さんです。1995年に神戸から東京まで600kmを7日間かけて走破しました。通常の24時間企画での代表的な最長記録は、1993年の200kmです。
Q4:2025年の横山裕さんは何キロ走りましたか?
A4:105kmです。SUPER EIGHTの横山裕さんは、2025年8月31日に両国国技館へゴールしました。
Q5:やす子さんとヒロミさんは何キロ走りましたか?
A5:やす子さんは2024年に81km、ヒロミさんは2023年に102.3kmを完走しました。ヒロミさんの距離は「おじさん」という言葉にちなんで設定されました。
Q6:24時間テレビのマラソン距離は誰が決めるのですか?
A6:2026年の日本テレビの説明では、星野真里さんの距離は練習を重ねて決定するとされていました。ランナーの準備状況や安全面などを踏まえて設定されます。
まとめ:24時間マラソンは何キロ?2026年の答えと今後の注目点
2026年の『24時間テレビ』で星野真里さんが走った距離は、報道を総合すると80kmです。70kmという数字は8月30日の初報に見られますが、翌日のORICON NEWSや日刊スポーツでは80kmと報じられています。
歴代ランナーでは、2025年の横山裕さんが105km、2024年のやす子さんが81km、2023年のヒロミさんが102.3kmを完走。歴代最長は間寛平さんの600kmですが、これは7日間の特別企画です。
24時間テレビのマラソンに決まった距離はありません。ランナーのトレーニング状況や身体への負担、安全対策、企画の目的によって挑戦する距離や形式が変わります。
今後の放送でも注目したいのは、単純な走行距離の記録だけではありません。誰がどのような準備をして、どんな目的を持って走るのか。そして、その挑戦がどのような支援につながるのか。こうした視点を持つことで、チャリティーマラソンをより深く理解できます。
2026年時点での答えは「通常は100km前後だが固定ではなく、星野真里さんは80kmを完走した」です。