龍宝正峰氏の読み方は、「りゅうほう・まさみね」です。TBSホールディングスが2024年5月14日に公表した役員人事資料には、氏名の読み方、生年月日、出身地、最終学歴が記載されています。
| プロフィール項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 龍宝正峰 |
| 読み方 | りゅうほう・まさみね |
| 生年月日 | 1964年11月1日 |
| 2026年11月現在の年齢 | 62歳 |
| 出身地 | 東京都 |
| 最終学歴 | 慶應義塾大学経済学部卒業 |
| 大学卒業 | 1987年3月 |
| TBS入社 | 1987年4月 |
| 主な経歴 | テレビ営業、メディア戦略、TVer代表取締役社長 |
| 現在の役職 | TBSテレビ代表取締役社長 |
| グループでの役職 | TBSホールディングス代表取締役副社長 |
出典はTBSホールディングスの代表取締役異動に関する公式発表です。生年月日や学歴については、企業が開示した役員略歴によって確認できます。
[Cite: TBSホールディングス2024年5月14日役員人事発表]
慶應義塾大学経済学部で学んだ後、TBSへ
龍宝氏は、1987年3月に慶應義塾大学経済学部を卒業しました。
その翌月の1987年4月、株式会社東京放送(現在のTBSテレビ)に入社しています。
経済学部で学んだ後、テレビ局の営業部門に長く携わったという経歴は、現在の経営者としての仕事を理解するうえでも興味深いポイントです。
テレビ局の経営には、番組制作や編成だけでなく、広告収入、スポンサーとの関係、視聴者データ、コンテンツの二次利用など、幅広い事業知識が大切です。
龍宝氏は、営業現場での経験を積みながら、次第にメディア全体の事業戦略を担う立場へと進んでいきました。
なお、家族構成や結婚歴などの私生活については、今回参照した公式役員資料や主要な経歴資料に具体的な情報は掲載されていません。
【経歴・年表】1987年のTBS入社から2024年の社長就任まで
龍宝氏のキャリアを理解するうえで重要なのは、長年にわたるテレビ営業の経験と、TVerの立ち上げ・経営に携わった経験です。
TBSメディア総合研究所のウェブマガジン「調査情報デジタル」では、龍宝氏自身がTVerの立ち上げから新体制への移行までを振り返っています。
同氏の執筆記事によれば、テレビ営業を約25年間経験し、2013年には編成局コンテンツ戦略部長としてTVerの立ち上げにTBS側の担当者として参加しました。
この経歴から、単にテレビ局内で昇進した経営者ではなく、テレビ広告とインターネット配信の両方を経験してきた人物であることが分かります。
龍宝正峰の主要な経歴一覧
この年表で注目したいのは、2013年のTVer立ち上げへの参画です。
TVerの経営者になる前から、テレビ番組をインターネットで届ける事業に関わっていました。2020年の社長就任は、突然デジタル分野に転身したものではなく、それまでの経験がつながった人事だったと理解できます。
[Cite: TBSホールディングス公式人事資料、調査情報デジタル前編・後編]
【TVer社長時代】龍宝正峰が取り組んだテレビのデジタル戦略
龍宝氏のキャリアにおける大きな転換点が、2020年のTVer代表取締役社長への就任です。
TVerは2015年10月26日にサービスを開始しました。日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビの在京民放5社が協力して立ち上げた、無料の広告付き番組配信サービスです。
龍宝氏は2013年からTBSの担当者として立ち上げに参加しており、サービスの誕生から運営体制の変更までを知る立場にありました。
2020年の新体制で掲げた3つの方針
龍宝氏が「調査情報デジタル」に寄稿した2022年の記事では、2020年7月の新体制発足時に重視した考え方として、次の3点を挙げています。
- ユーザーファースト: 放送局側の都合だけでなく、実際に視聴する利用者の利便性を優先する。
- スピードアップ: 放送局間の調整に時間がかかる従来の運営体制を改善する。
- チームワーク: 放送局、広告会社、開発会社など異なる背景を持つメンバーの連携を強める。
当時のTVerは、放送局や広告会社などから人材を集めて新しい運営体制を構築していました。
龍宝氏の説明によると、従来の運営では放送局との調整に時間がかかり、利用者の視点よりも放送局側の意思が優先される傾向が課題となっていました。
そこで新体制では、利用者の利便性と事業の成長を両立させることが重視されました。
TVerの収益モデルを変える取り組み
もう一つの大きなテーマが、広告ビジネスの強化です。
TVerは当初、放送を見逃した視聴者が番組を後から視聴できる「キャッチアップサービス」としての性格が強いものでした。
しかし、龍宝氏が社長を務めた時期には、単なる見逃し配信から、広告収入を本格的に生み出すプラットフォームへの転換が進められました。
具体的には、次のような取り組みです。
| 取り組み | 内容 | 狙い |
|---|---|---|
| 広告事業 | TVerアドプラットフォームの整備 | 配信広告の収益化 |
| 視聴データ | 配信視聴データの活用 | 広告価値の向上 |
| TVer ID | ログイン機能の導入 | サービスを横断した利用体験 |
| リアルタイム配信 | 民放番組の同時配信 | 地上波以外の視聴機会の拡大 |
| 組織改革 | 放送局などからの人材集約 | 意思決定と事業推進の迅速化 |
特に注目されるのが、2022年4月のサービス刷新です。
TVerは2022年4月1日にリニューアルし、同月11日には民放5系列のリアルタイム配信を開始しました。
龍宝氏自身の記事では、システム開発の遅延や新機能の導入に伴う困難、利用者から寄せられた改善要望なども振り返られています。
つまり、TVer社長時代は順風満帆だったわけではありません。技術開発、放送局間の調整、広告事業の構築を同時に進める難しい局面を経験した時期でもありました。
2022年6月、龍宝氏はTVer社長を退任。取締役会長に就任するとともに、TBSテレビの取締役総合編成本部長として帰任しました。
[Cite: 調査情報デジタル「テレビの概念を変える~TVerの挑戦~」前編・後編]
【2024年社長就任】なぜ龍宝正峰がTBSテレビのトップに選ばれたのか
2024年5月14日、TBSホールディングスは代表取締役の異動と役員人事を正式発表しました。
この人事によって、龍宝氏は2024年6月27日付でTBSテレビ代表取締役社長に就任することになりました。
同時に、TBSホールディングスでは代表取締役副社長に就任しています。
社長交代の背景と経営体制
当時のTBSホールディングス代表取締役社長だった佐々木卓氏は、取締役会長へ移りました。
一方、TBSホールディングスの代表取締役社長には阿部龍二郎氏が就任しています。
ここで重要なのは、TBSテレビとTBSホールディングスが別法人であり、それぞれの代表取締役社長が異なるという点です。
| 人物 | 2024年6月27日以降の役職 |
|---|---|
| 阿部龍二郎氏 | TBSホールディングス代表取締役社長 |
| 龍宝正峰氏 | TBSテレビ代表取締役社長・TBSホールディングス代表取締役副社長 |
| 佐々木卓氏 | TBSホールディングス取締役会長・TBSテレビ取締役会長 |
この人事は、TBSグループVISION2030と中期経営計画2026の実現に向けた経営体制の変更として発表されました。
[Cite: TBSホールディングス2024年5月14日発表、2024年6月27日株主総会決議通知]
龍宝氏が選ばれた理由はTVerでの経験
2024年5月15日に開催されたTBSホールディングスの決算説明会では、経営陣の交代について質問が出ています。
その回答では、龍宝氏について、TVerの社長を務めた経験に加えて、地上波の編成、DX、コンテンツが長期にわたって収益を生み出すビジネスモデルへの理解が評価されていました。
特に注目される言葉が「Timeless Value」です。
これは、番組や映像コンテンツを放送した瞬間だけの価値に限定せず、配信や再利用などを通じて長期的に価値を生み出す考え方です。
TBS側は、こうした考え方を理解し、中期経営計画2026を進める人物として龍宝氏を位置づけていました。
つまり、社長就任の背景には、テレビ営業の経験だけでなく、テレビ番組をデジタル時代の事業資産として活用する視点があったと考えられます。
[Cite: TBSホールディングス2023年度決算説明会質疑応答・2024年5月15日]
【2026年最新】龍宝正峰の現在とTBSのメディア戦略
2026年6月26日現在のTBSテレビ公式役員一覧では、龍宝氏が代表取締役社長として掲載されています。
また、TBSホールディングスの同日付の役員一覧でも、代表取締役副社長として名前が記載されています。
したがって、2026年現在も両社の役職を兼務していることが確認できます。
2025年に見えたJNN系列局との連携強化
社長就任後の取り組みを知る手がかりとなるのが、2025年に開設された「JNN Park!」です。
これは、TBSをキー局とするニュースネットワークJNNの系列局が東京で業務を行うためのシェアオフィスです。
2025年6月のITmediaビジネスオンラインのインタビューによると、JNN系列28社のうち11社が入居し、同年4月から業務を開始しました。
施設の総面積は約1,000平方メートルで、約半分を系列局11社の東京支社が利用しています。
龍宝氏は、系列局同士の結束を強めることや、各地域の情報発信を支えることを狙いとして説明しました。
この取り組みには、単なるオフィスの効率化を超えた意味があります。
テレビ局のネットワークは、地域に密着した取材網や報道体制を持っています。系列局が連携しやすい環境を整えれば、地域のニュースや観光情報、文化的な魅力を全国へ届けるための基盤にもなります。
TVerがテレビ番組のデジタル配信を強化する取り組みだとすれば、JNN Park!は放送局同士の物理的な連携を強化する取り組みです。
両者を並べると、龍宝氏の経営を理解するうえで、デジタル化と系列ネットワークの強化という2つの方向性が見えてきます。
[Cite: ITmediaビジネスオンライン2025年6月11日]
2026年10月28日『VIVANT』をめぐる定例社長会見
2026年の龍宝氏の発言として注目されたのが、10月28日の定例社長会見です。
会見では、TBSの日曜劇場『
作中には中国の秘密情報組織が日本人を拷問する場面が登場し、中国メディアの一部から批判が出ていました。
これに対し、龍宝氏は作品について「完全なフィクションによるエンターテインメント作品」と説明し、特定の国家を敵視したり、おとしめたりする意図はないとの考えを示しました。
一方、暴力的な描写については、視聴者に不快感や過度の恐怖心を与える演出になっていないか、今後も検討すべき課題だと説明しています。
この発言で重要なのは、単にドラマを擁護するだけではなく、作品表現の自由と視聴者への配慮という両面に触れていることです。
ドラマはフィクションであっても、実在する国や組織を連想させる描写があれば、国内外でさまざまな受け止め方が生まれます。
経営トップには、制作現場の表現を尊重しながら、放送事業者としての社会的責任にも向き合う姿勢が大切です。
この会見は、龍宝氏が2026年現在、単にデジタル戦略を担当する経営者ではなく、番組制作や放送倫理、国際的な反応も含めてTBSテレビ全体の経営を担う立場にあることを示す出来事でした。
[Cite: 共同通信2026年10月28日、日刊スポーツ2026年10月29日]
【プロの結論】龍宝正峰の経歴から読み解くTBSの経営方針
龍宝氏のキャリアを整理すると、3つの特徴が浮かび上がります。
第一に、テレビ営業の現場を知っていること。
約25年間のテレビ営業経験は、広告主やスポンサー、放送局の収益構造を理解する基盤になっています。テレビ番組を制作するだけでなく、どのように事業として成立させるかという視点を持っている点が特徴です。
第二に、テレビとインターネット配信の両方を経験していること。
TVerの立ち上げに参加し、さらに社長として経営を担った経験は、地上波放送だけに依存しないコンテンツビジネスを考えるうえで大きな意味を持ちます。
第三に、系列ネットワークを含めた経営を考えていること。
JNN Park!のような取り組みからは、TBS単体の競争力だけでなく、系列局との連携を通じた情報発信力の強化も重視していることが読み取れます。
今後の評価を見極める際には、次の3点が判断材料になります。
- 配信事業の収益化と、地上波広告との相乗効果がどこまで進むか。
- TBSが保有するコンテンツの価値を、国内外で長期的に収益へつなげられるか。
- JNN系列局との連携が、地域報道や番組制作の質の向上につながるか。
社長就任そのものを実績と捉えるのではなく、これらの経営課題にどのような成果を残すかを見ることが、龍宝氏を評価するうえで重要です。
龍宝正峰に関するよくある質問(FAQ)
Q1:龍宝正峰の読み方は何ですか?
A1:龍宝正峰は「りゅうほう・まさみね」と読みます。TBSホールディングスの公式役員人事資料にも読み方が記載されています。
Q2:龍宝正峰の生年月日はいつですか?
A2:1964年11月1日です。2026年11月現在、62歳です。出身地は東京都です。
Q3:龍宝正峰の学歴は?
A3:慶應義塾大学経済学部を1987年3月に卒業しています。同年4月にTBSへ入社しました。
Q4:龍宝正峰はTBSホールディングスの社長ですか?
A4:いいえ。2026年6月26日現在、TBSテレビの代表取締役社長であり、TBSホールディングスでは代表取締役副社長です。TBSホールディングスの代表取締役社長は阿部龍二郎氏です。
Q5:龍宝正峰はいつTVerの社長を務めていましたか?
A5:2020年7月から2022年6月までです。退任後は取締役会長となり、TBSテレビの取締役総合編成本部長として帰任しました。
Q6:龍宝正峰の2026年の最新の活動は?
A6:TBSテレビ社長として経営を担っています。2026年10月28日の定例社長会見では、ドラマ『VIVANT』をめぐる演出への批判や視聴者への配慮について説明しました。
まとめ:龍宝正峰はテレビ営業とデジタル戦略を経験したTBSの経営者
龍宝正峰氏は、慶應義塾大学経済学部を卒業後、1987年にTBSへ入社し、テレビ営業を約25年間経験した経営者です。
その後、メディア戦略室長やTBSテレビ取締役などを歴任し、2020年にはTVer代表取締役社長に就任。2024年6月27日からTBSテレビ代表取締役社長を務めています。
2026年現在は、TBSホールディングスの代表取締役副社長も兼務しています。
龍宝氏の経歴を貫いているのは、テレビコンテンツを放送するだけでなく、配信や広告、ネットワーク連携を通じて長期的な価値を生み出そうとする姿勢です。
2025年のJNN Park!開設や2026年の『VIVANT』をめぐる定例社長会見も、経営者としての活動を知るうえで重要な材料です。
龍宝正峰氏を理解する鍵は、テレビ営業、TVerのデジタル経営、TBSテレビ全体の経営という3つのキャリアを一続きで見ることにあります。 今後は、コンテンツの価値をどこまで広げ、放送と配信の両方で持続的な成果を生み出せるかが注目されます。
主な参考資料
- TBSホールディングス「代表取締役の異動及び役員人事に関するお知らせ」(2024年5月14日)
- TBSホールディングス・TBSテレビ公式役員一覧(2026年6月26日現在)
- TBSメディア総合研究所「調査情報デジタル」龍宝正峰執筆「テレビの概念を変える~TVerの挑戦~」(2022年8月・9月)
- TBSホールディングス「2023年度決算説明会 質疑応答」(2024年5月15日)
- ITmediaビジネスオンライン「TBSテレビ社長に聞くシェアオフィス整備の狙い」(2025年6月11日)
- 共同通信「『特定の国を敵視せず』VIVANTでTBS社長」(2026年10月28日)