男子中長距離界で存在感を高めている陸上競技選手、森凪也(もり・なぎや)。1999年7月3日生まれ、福岡県出身のHonda陸上競技部に所属するランナーです。2026年11月現在27歳。2026年には男子5000mの日本選手権初優勝、男子3000mの日本新記録樹立、さらに愛知・名古屋アジア競技大会での1500m銅メダル獲得と、国内外で大きな成果を残しました。
福岡大大濠高校から中央大学へ進学し、箱根駅伝にも2度出場。その後、2022年にHondaへ入社してから競技力を大きく伸ばしています。注目されるのは、終盤に勝負を決めるスパートだけではありません。レース展開を読む分析力や、相手に応じて仕掛けるタイミングを変える対応力も強みです。プロフィール、陸上を始めたきっかけ、学生時代の経歴、自己ベスト、2025年の世界陸上、2026年の最新成績まで詳しく整理します。
【プロフィール】森凪也の年齢・生年月日・出身地・所属を紹介
森凪也選手は、福岡県出身の男子中長距離ランナーです。読み方は「もり・なぎや」。Honda陸上競技部に所属し、主に1500m、3000m、5000mなどのトラック競技で活躍しています。
日本陸上競技連盟とHondaの公式プロフィールによると、生年月日は1999年7月3日。2026年11月現在は27歳です。
森凪也の基本プロフィール
- 名前:森凪也(もり・なぎや)
- 生年月日:1999年7月3日
- 年齢:27歳(2026年11月現在)
- 出身地:福岡県
- 出身高校:福岡大学附属大濠高校
- 最終学歴:中央大学
- 所属:Honda陸上競技部
- 主な専門種目:1500m・3000m・5000m
TBS NEWS DIGの2026年7月の報道では、福岡県久留米市出身と紹介されています。地元への愛着もあり、取材では福岡の食べ物について親しみを感じさせるエピソードを語っています。
陸上競技を始めたきっかけは中学校の先生
森選手が陸上競技と出会ったきっかけは、中学校の先生から誘われたことです。Honda公式プロフィールのQ&Aでも、陸上を始めたきっかけについて「中学の先生に誘われて」と紹介されています。
一方、TBSの取材によると、中学校時代までは野球に打ち込んでおり、福岡大学附属大濠高校に進学してから本格的に陸上競技に取り組むようになりました。
つまり、中学校で陸上と出会い、高校で競技者として本格的なスタートを切ったという経緯です。
幼少期から陸上一筋だった選手とは異なり、野球を経験した後に長距離走へ進んだことも、森選手の競技人生を理解するうえで興味深いポイントです。
【経歴・年表】福岡大大濠高校から中央大学、Honda入社まで
森凪也選手の競技人生を振り返ると、学生時代から常にトップを独走していたわけではありません。高校、大学、実業団と段階を踏みながら、トラック競技でのスピードを磨いてきました。
福岡大大濠高校時代
森選手が進学した福岡大学附属大濠高校は、福岡県内でも知られる伝統校です。高校時代の5000m自己ベストは14分30秒05でした。
現在の13分14秒18という記録と比べると、約1分16秒の差があります。長距離選手としての能力を一気に完成させたのではなく、その後のトレーニングによって着実に走力を高めてきたことが分かります。
中央大学時代と箱根駅伝への出場
2018年に中央大学へ進学。大学では陸上競技部に所属し、長距離選手として成長していきました。
大学時代の5000m自己ベストは13分56秒74。高校時代の14分30秒05から大きく記録を縮めています。
箱根駅伝には2回出場しました。第96回大会では7区を担当して区間12位、第97回大会ではエース区間と呼ばれる2区を担当して区間16位という成績を残しています。
特に第97回大会の2区は、各大学の主力選手が集まる重要な区間です。大学時代は箱根駅伝で圧倒的な成績を残した選手ではありませんでしたが、ロードでの経験は後の競技人生にもつながっています。
2022年にHondaへ入社
中央大学卒業後の2022年、森選手はHonda陸上競技部に加入しました。中央大学の公式発表でも、2022年に経済学部を卒業した選手として紹介されています。
実業団に入ってからは、5000mを中心としたトラック競技に力を注ぐようになります。大学時代には駅伝やロードへの対応に苦労した時期もありましたが、社会人になってからは自分の得意分野を見極め、スピードを伸ばす方向へ取り組みを進めました。
森凪也の競技人生・主な経歴年表
| 時期 | 出来事・所属 | 主な実績・特徴 |
|---|---|---|
| 中学校時代 | 陸上競技との出会い | 先生に誘われて陸上を始める |
| 高校時代 | 福岡大大濠高校 | 5000m14分30秒05 |
| 2018年 | 中央大学へ進学 | 大学陸上競技部で競技を継続 |
| 2020年 | 第96回箱根駅伝 | 7区・区間12位 |
| 2021年 | 第97回箱根駅伝 | 2区・区間16位 |
| 2022年 | 中央大学卒業・Honda入社 | 実業団選手として競技に専念 |
| 2024年 | 第108回日本選手権 | 5000m準優勝 |
| 2025年 | 第109回日本選手権・アジア選手権 | 日本選手権5000m準優勝、アジア選手権銅メダル |
| 2025年 | 東京2025世界陸上 | 男子5000m予選1組15位 |
| 2026年5月 | セイコーゴールデングランプリ | 3000m日本新記録7分38秒98で優勝 |
| 2026年6月 | 第110回日本選手権 | 5000m初優勝・13分22秒41 |
| 2026年9月 | 愛知・名古屋アジア大会 | 1500m銅メダル、5000m4位 |
この経歴で注目したいのは、大学時代の駅伝実績だけで評価できない選手だという点です。実業団に入ってからトラック競技に重点を置き、自己ベストを更新し続けたことが、2026年の大きな飛躍につながっています。
【自己ベスト一覧】森凪也の5000m・3000mの記録はどれくらい?
森凪也選手の強さを客観的に判断するうえで、自己ベストは重要な指標です。Honda公式プロフィールに掲載されている主な記録は以下のとおりです。
森凪也の主な自己ベスト
- 1500m:3分36秒53
- 3000m:7分38秒98(日本記録)
- 3000mショートトラック:7分48秒82
- 5000m:13分14秒18
- 5000mショートトラック:13分32秒07
- 10000m:28分15秒17
- 10マイル:46分33秒
- ハーフマラソン:1時間02分08秒
5000mの自己ベストは13分14秒18
5000mの自己ベストは13分14秒18です。2026年5月4日に開催された第37回ゴールデンゲームズinのべおかで記録しました。
同大会では2位に入りながらも自己ベストを更新し、アジア大会の派遣設定記録も突破しました。
2023年の年次ベストは13分28秒35、2024年は13分16秒76、2025年は13分15秒07、2026年は13分14秒18です。4シーズンにわたって記録を縮めており、一時的な好調だけではない成長が数字に表れています。
3000mでは日本新記録を樹立
森選手の最大の記録的実績が、2026年5月17日のセイコーゴールデングランプリ陸上2026東京で達成した男子3000mの日本新記録です。
記録は7分38秒98。従来の日本記録7分40秒09を1秒11更新しました。旧記録は大迫傑選手が2014年にマークしたもので、実に約12年ぶりの記録更新となりました。
3000mは五輪の実施種目ではありませんが、5000mを主戦場とする選手にとって、スピードと持久力の両方が求められる重要な距離です。
この日本新記録は、森選手が単に終盤に強いだけでなく、高い巡航速度を維持できる選手であることを示しています。
【2026年最新成績】日本選手権初優勝とアジア大会の結果
2026年は森凪也選手にとって、競技人生の大きな転換点となったシーズンです。3000mの日本記録更新に続き、日本選手権5000mで初優勝。さらにアジア大会でも表彰台に立ちました。
6月14日:日本選手権5000mで初優勝
2026年6月12日から14日に名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで開催された第110回日本陸上競技選手権大会。
男子5000m決勝で森選手は13分22秒41を記録し、初優勝を飾りました。
この勝利には、過去2大会の悔しさが背景にあります。
- 2024年:5000m・2位(13分16秒76)
- 2025年:5000m・2位(13分38秒56)
- 2026年:5000m・1位(13分22秒41)
2年連続で優勝を逃した後、3度目の日本選手権で頂点に立ったことになります。
2位はHondaのチームメートである中野翔太選手の13分22秒56。わずか0秒15差という接戦でした。3位は井川龍人選手で13分22秒97でした。
東京陸上競技協会の大会分析によると、森選手は残り200mで先頭に立ち、残り80m付近でもう一度スパート。追い上げてきた井川選手と中野選手を振り切りました。
5月17日:3000mで日本新記録と優勝
日本選手権の約1か月前には、セイコーゴールデングランプリ陸上2026東京の男子3000mで日本新記録を樹立しています。
記録は7分38秒98。日本陸上競技連盟の公式発表では、日本記録と大会記録の両方を更新した結果として紹介されています。
このレースでは中盤から徐々に順位を上げ、最後の勝負で前方の選手をかわしました。日本記録更新と優勝を同時に実現したことは、2026年の森選手を象徴する出来事です。
「この試合で日本記録を出すことは狙っていた。優勝もターゲットにしていたので、両方達成できて嬉しい。」
これは日本陸上競技連盟が公開した大会後の森選手のコメントです。記録だけでなく勝利も明確に目標としていたことが分かります。
9月:愛知・名古屋アジア大会で1500m銅メダル
2026年9月23日から29日に開催された第20回アジア競技大会では、森選手は男子1500mと男子5000mの2種目に出場しました。
結果は次のとおりです。
- 男子1500m:3分37秒92・3位・銅メダル
- 男子5000m:13分35秒55・4位
特筆すべきなのは、専門種目の5000mだけでなく1500mでも表彰台に立ったことです。
1500mは5000m以上にスピード能力が問われる種目です。日本記録を持つ3000mと合わせて考えると、森選手が中長距離の複数種目で高い競技力を持っていることがうかがえます。
一方、5000mは4位で、メダル獲得には届きませんでした。アジア大会での結果を正確に整理すると、1500m銅メダル、5000m4位という成績です。
【強さの秘密】森凪也のラストスパートと分析力を解説
森凪也選手を語るうえで欠かせないのが、レース終盤のスパートです。しかし、その強さは単純に最後の100mで速く走れるという意味ではありません。
実際のレースや関係者の分析を見ると、勝負どころを判断する能力と、複数回に分けて加速する技術が重要な役割を果たしています。
特徴は残り200mからの2段階スパート
2026年の日本選手権で見せた走りは、森選手の進化を象徴しています。
それまでの森選手は、ラスト100m付近の瞬発力勝負になると、井川龍人選手や中野翔太選手に分があると分析していました。
そこで取り入れたのが、残り200m付近で最初のスパートを仕掛け、さらに残り100mから80m付近でもう一段階加速する戦術です。
東京陸上競技協会の2026年6月19日の分析記事では、この2段階のスパートが日本選手権初優勝につながった要因として詳しく取り上げられています。
スタミナとスプリント能力を同時に強化
2段階のスパートを成立させるには、最初の加速で力を使い切らないことが重要です。
森選手は、基礎的なスタミナに加えて、2026年には特にスプリント能力の強化に取り組みました。
報道されたトレーニング内容では、短時間の高速走と短いリカバリーを組み合わせた練習が紹介されています。単に長い距離を走り込むだけでなく、終盤でもスピードを出せる身体づくりを進めていたのです。
この取り組みが、3000mの日本新記録や日本選手権5000mの勝負強さにつながったと考えられます。
本人が挙げる強みは「分析力」
Honda公式プロフィールで、森選手は自身のストロングポイントとして「分析力」を挙げています。
これは、彼のレーススタイルを理解するうえで重要な情報です。
長距離競技では、先頭を走り続けることが必ずしも最善とは限りません。相手選手の動き、ペースの変化、残り距離、自分の体力を把握しながら、仕掛けるタイミングを判断する必要があります。
月刊陸上競技のインタビュー記事でも、森選手の武器は単なるスパートではなく、レース状況への対応力として紹介されています。
2025年の世界陸上で得た経験を踏まえ、2026年には終盤のスピードをさらに磨きました。世界大会で感じた課題を具体的な強化につなげた点も、森選手の分析力を示すエピソードです。
森凪也の実力・評判をどう評価するべきか
現在の森選手を評価する際には、次の3つの視点が重要です。
- 記録面:3000m日本記録保持者であり、5000mでも13分14秒18の自己ベストを持つ。
- 勝負強さ:2026年日本選手権5000mで初優勝し、接戦を制する力を証明した。
- 対応力:1500mでもアジア大会銅メダルを獲得し、複数種目で結果を残している。
一方、世界選手権の5000mでは決勝進出を逃しており、世界のトップ選手との競争にはまだ課題も残っています。
したがって、森選手は国内トップクラスの実績を持ち、アジアでも表彰台に立つ実力者である一方、世界選手権の決勝進出や国際大会での5000mメダル獲得を目指す段階にいる選手と評価できます。
【世界陸上2025から2026年へ】森凪也の成長と今後の目標
森選手の2026年の躍進を理解するには、2025年の東京世界陸上を振り返る必要があります。
東京2025世界陸上は5000m予選15位
森選手は2025年9月、東京2025世界陸上の男子5000m日本代表として初めて世界選手権に出場しました。
9月19日の予選1組では、13分29秒44で15位。各組上位8人が進出する決勝には届きませんでした。
日本陸上競技連盟が公開した本人のコメントでは、決勝進出を目標に準備していたものの、世界のトップ選手と比較して実力不足を感じたことを振り返っています。
ただし、4000m付近までは集団の中でレースを進め、自分が想定していた展開を実行できたことも語っています。
世界陸上での経験が2026年の成長につながった
世界陸上での経験は、単なる大会出場歴にとどまりませんでした。
森選手は世界の選手と競うなかで、終盤まで余力を残す難しさや、最後の1周で必要になるスピードを実感しました。
その経験を受け、2026年にはスプリント能力の強化に取り組みました。結果として3000mの日本記録更新や、日本選手権5000m初優勝につながっています。
2026年秋までの主な国際大会成績
2026年8月1日にベルギーで開催されたIFAM Outdoor Oordegemでは、男子5000mで13分15秒01を記録して15位。9月8日のイタリアの大会では3000mを7分44秒97で走り、10位となりました。
その後のアジア大会では1500mで銅メダルを獲得。5000mでは4位となりました。
2026年11月時点で、森選手の主な課題として挙げられるのは、世界レベルの5000mで決勝を戦える持続的なスピードと、国際大会でメダルを獲得するための競争力です。
本人は2026年シーズン中の取材で、5000mの12分台を見据えた走りにも言及しています。自己ベスト13分14秒18から、さらなる記録更新を目指す姿勢がうかがえます。
国内タイトルとアジア大会のメダルを手にした今、次の注目点は世界大会でどこまで勝負できるかという部分です。
森凪也に関するよくある質問(FAQ)
Q1:森凪也選手は何歳ですか?生年月日はいつですか?
A1:1999年7月3日生まれです。2026年11月現在27歳です。
Q2:森凪也選手の5000mと3000mの自己ベストは?
A2:5000mは13分14秒18、3000mは7分38秒98です。3000mの7分38秒98は2026年5月17日に樹立した日本新記録です。
Q3:森凪也選手の2026年アジア大会の成績は?
A3:男子1500mで3分37秒92を記録して銅メダルを獲得しました。男子5000mは13分35秒55で4位でした。
Q4:森凪也選手は箱根駅伝に出場していますか?
A4:中央大学時代に2度出場しています。第96回大会では7区12位、第97回大会では2区16位でした。
Q5:森凪也選手の強みは何ですか?
A5:本人が挙げる強みは分析力です。競技面ではレース終盤のスパートが特徴で、特に残り200mと80m付近で仕掛ける2段階のスパートが2026年の日本選手権優勝につながりました。
まとめ:森凪也は日本記録と日本選手権初優勝を達成した中長距離界の実力者
森凪也選手は、福岡県出身で福岡大大濠高校、中央大学を経て2022年にHondaへ入社した中長距離ランナーです。
大学時代は箱根駅伝に2度出場しましたが、学生時代の実績だけを見ると、現在のトップクラスの競技力を予想するのは簡単ではありませんでした。実業団に入ってからトラック競技に重点を置き、スピードと持久力を磨いたことが大きな飛躍につながっています。
2026年は男子3000mで7分38秒98の日本新記録を樹立し、日本選手権5000mでも13分22秒41で初優勝。愛知・名古屋アジア大会では1500m銅メダルを獲得しました。
森選手の魅力は、記録だけではありません。レース展開を読み、勝負どころを見極め、最後に複数段階で加速する戦術的な走りも大きな特徴です。
今後の注目要点は、5000mでのさらなる自己ベスト更新、世界選手権での決勝進出、そしてアジア大会で届かなかった5000mのメダル獲得です。
2026年に国内タイトルと日本記録を手にした森凪也選手。27歳を迎えた現在は、国内で結果を残す選手から、世界の強豪と本格的に競い合う選手へと成長する重要な時期にあります。次のシーズンでどのような記録と勝負を見せるのか、引き続き注目したいランナーです。
主な事実確認資料: