「大ノ里」と「大の里」は同じ読み方なのか、別の力士なのかと迷う人も少なくありません。
日本相撲協会の公式プロフィールに登録されている現在の横綱のしこ名は、「大の里」です。「ノ」ではなく、ひらがなの「の」を使います。
基本プロフィールを整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| しこ名 | 大の里(おおのさと) |
| 本名 | 中村泰輝(なかむら・だいき) |
| 生年月日 | 2000年6月7日 |
| 年齢 | 26歳(2026年11月5日時点) |
| 出身地 | 石川県河北郡津幡町 |
| 所属部屋 | 二所ノ関部屋 |
| 最高位 | 第75代横綱 |
| 身長 | 190cm |
| 体重 | 188kg |
| 得意技 | 突き・押し・右四つ・寄り |
| 初土俵 | 2023年5月場所 |
| 横綱昇進 | 2025年7月場所 |
特に覚えておきたいのは、しこ名と本名の違いです。
- しこ名:大の里
- 本名:中村泰輝
- フルネーム:大の里泰輝
- 読み方:おおのさと・だいき
「大ノ里」という表記で検索しても現在の横綱を探しているケースが考えられますが、公式記録を確認するときは「大の里」で検索するのが確実です。
【石川県津幡町出身!日本体育大学から二所ノ関部屋へ】
地元での相撲経験から、大学相撲の頂点、そしてプロの世界へ。
大の里は石川県河北郡津幡町の出身です。相撲を始めたのは7歳。相撲経験者だった父親の勧めがきっかけでした。
日本体育大学の公式メディアによる2026年4月の特集では、少年時代から大学時代までの歩みが紹介されています。
中学時代に新潟へ相撲留学
小学生時代に相撲大会で経験を積んだ大の里は、中学進学を機に地元の石川県を離れ、新潟県へ相撲留学しました。
進学先は相撲の名門として知られる新潟県立海洋高校です。
高校卒業後、すぐに大相撲へ進む選択肢もありました。しかし、大の里は自分の実力をさらに伸ばすため、日本体育大学への進学を決めます。
日本体育大学で学生横綱・アマチュア横綱に
大学時代の実績は非常に優秀です。
- 大学1年次:学生横綱
- 大学3年次:アマチュア横綱
- 大学4年次:アマチュア横綱
- 2023年:スポーツ文化学部を卒業
大学1年で学生横綱となったことは、その後の競技人生を変える大きな転機でした。
一方、大学2年次には思うような結果を残せず、スランプも経験しています。加えて、新型コロナウイルスの影響で大学のトレーニング施設が使えない時期には、自らジムに通い、身体づくりに取り組みました。
この経験は、現在の大きな体格と力強い相撲を支える基盤の一つになっています。
日本体育大学のインタビューでは、大学時代に主体的にトレーニング内容を考えていたことや、プロ入り後は四股・鉄砲・すり足などの基本動作を重視していることも語られています。
二所ノ関部屋への入門と師匠
大学卒業後に入門したのが、二所ノ関部屋です。
師匠は第72代横綱・稀勢の里として活躍した二所ノ関親方です。
大の里が二所ノ関部屋を選んだ理由の一つは、稽古環境でした。
本人は日本体育大学のインタビューで、二所ノ関部屋には2面の土俵があり、大学時代の環境に近い形で稽古できることを説明しています。
大学で培った身体能力に、角界で必要とされる基礎動作を組み合わせる。この積み重ねが、短期間での出世につながりました。
【大の里の初土俵から横綱昇進まで!驚異のスピード出世】
大の里の経歴で特に注目されるのは、初土俵から横綱昇進までの短さです。
2023年5月に初土俵を踏んでから、2025年7月の新横綱まで、わずか13場所でした。
日本相撲協会の番付記録と昇進発表を基に、主な転換点を整理します。
| 時期 | 関係する人物・組織 | 出来事・実績 |
|---|---|---|
| 2023年3月 | 日本体育大学 | スポーツ文化学部卒業 |
| 2023年5月 | 二所ノ関部屋 | 幕下10枚目格付け出しで初土俵 |
| 2023年9月 | 日本相撲協会 | 新十両 |
| 2024年1月 | 大の里 | 新入幕 |
| 2024年5月 | 大の里 | 小結で12勝3敗、初の幕内優勝 |
| 2024年9月 | 大の里 | 関脇で13勝2敗、2度目の幕内優勝 |
| 2024年11月 | 日本相撲協会 | 大関昇進 |
| 2025年3月 | 大の里 | 12勝3敗で3度目の幕内優勝 |
| 2025年5月 | 大の里・二所ノ関部屋 | 14勝1敗で4度目の幕内優勝、横綱昇進決定 |
| 2025年7月 | 日本相撲協会 | 第75代横綱として新横綱の場所を迎える |
| 2025年9月 | 大の里 | 13勝2敗で5度目の幕内優勝 |
| 2026年9月 | 大の里・安青錦 | 12勝3敗で6度目の幕内優勝 |
2025年5月28日、第75代横綱に正式昇進
横綱昇進を決定づけたのは、2025年5月場所です。
大関だった大の里は、3月場所に続いて5月場所でも優勝。5月場所では14勝1敗という成績を残しました。
2場所連続優勝を達成したことで、横綱昇進への道が開けます。
そして2025年5月28日、日本相撲協会の臨時理事会で昇進が全会一致で承認されました。
これにより、第75代横綱・大の里が誕生しました。
初土俵から13場所での昇進は、1958年以降の年6場所制における最速記録です。従来の記録を更新する異例のスピード出世でした。
昇進伝達式で大の里が掲げた決意も印象的でした。
横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、「唯一無二」の横綱を目指します。
この言葉には、単に優勝回数を増やすだけでなく、自分自身の相撲を確立したいという決意が表れています。
【2026年最新成績と星取表!九月場所12勝3敗で6度目の優勝】
2026年の大の里は、順調な成績だけを残したわけではありません。
左肩の負傷による休場を経験し、横綱として苦しい時期を過ごしました。しかし、九月場所で復活優勝を果たしています。
2026年の場所別成績
日本相撲協会の公式プロフィールに掲載された記録は以下のとおりです。
| 2026年の場所 | 番付 | 成績 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 一月場所 | 西横綱 | 10勝5敗 | 勝ち越し |
| 三月場所 | 西横綱 | 0勝4敗11休 | 途中休場 |
| 五月場所 | 西横綱 | 0勝0敗15休 | 全休 |
| 七月場所 | 西横綱 | 9勝6敗 | 復帰場所 |
| 九月場所 | 東横綱 | 12勝3敗 | 幕内優勝 |
| 十一月場所 | 東横綱 | 0勝0敗 | 初日前 |
2026年3月場所は初日から3連敗し、4日目から休場しました。左肩関節脱臼で約3週間の安静加療を要するとの診断が報じられています。
さらに5月場所も左肩腱板損傷の影響で全休。横綱として初めて初日から休場することになりました。
その後、7月場所で土俵に復帰したものの9勝6敗。以前のような圧倒的な成績を取り戻すには、まだ課題が残っていました。
2026年九月場所は安青錦との相星決戦を制す
大の里の復活を印象づけたのが、2026年9月27日の九月場所千秋楽です。
優勝争いは、大の里と大関・安青錦の2人に絞られました。
両者はともに11勝3敗。千秋楽の直接対決で勝った力士が優勝する相星決戦となりました。
大の里はこの一番を突き出しで制し、12勝3敗で6度目の幕内優勝を達成しました。
前年の九月場所以来、6場所ぶりの優勝です。
また、2024年、2025年、2026年と九月場所で3年連続の優勝を果たしたことも見逃せません。
最新の星取表は?
日本相撲協会の公式星取表に掲載されている2026年九月場所の15日間の結果は次のとおりです。
{/each}
○=勝ち、●=負け。日本相撲協会の公式星取表に基づく。
特筆すべきは、13日目と14日目に連敗した後、千秋楽で安青錦との大一番を制したことです。
優勝争いで追い込まれた状況から、最後の一番で勝ち切った点は、横綱としての精神面を評価する材料になります。
2026年11月場所の最新状況
2026年11月5日時点で、大の里は東横綱です。
九月場所の優勝を受けて東横綱に位置し、11月場所を迎えます。
九州場所の初日は11月8日。したがって、11月5日時点ではまだ取組は始まっておらず、公式星取表も0勝0敗です。
つまり、2026年11月5日時点の最新の確定成績は九月場所の12勝3敗です。11月場所の成績と混同しないように注意しましょう。
【大の里の得意技は突き押し!横綱としての強さを分析】
大の里の相撲を理解するうえで重要なのが、得意技と身体的な特徴です。
日本相撲協会の公式プロフィールでは、得意技として次の4つが挙げられています。
- 突き
- 押し
- 右四つ
- 寄り
身長190cm、体重188kgという大きな身体を生かし、立ち合いから相手に圧力をかける相撲を得意としています。
突き押しの強さはどこにある?
突き押しは、相手の胸や肩などを突いたり押したりして、相手の体勢を崩しながら土俵外へ追い込む技術です。
大の里の持ち味は、単純に力で押すだけではありません。
大きな体格と長い腕を生かし、相手に十分な攻めを組み立てさせないまま前に出られる点が強みです。
相手が受けに回れば、そのまま押し切る展開を作れます。
実は寄り切りも多い
ここで注目したいのが、日本相撲協会の公式プロフィールに掲載されている決まり手の傾向です。
過去6場所の64取組42勝を基にしたデータでは、次のようになっています。
| 決まり手 | 割合 |
|---|---|
| 寄り切り | 38% |
| 押し出し | 19% |
| 叩き込み | 14% |
| その他 | 29% |
この数字から分かるのは、大の里が突き押しだけに依存している力士ではないということです。
相手を押し込んだ後、組み合う展開になっても寄り切りで勝ち切れる。攻撃の選択肢が複数あることが、横綱としての強さを支えています。
突き押しの圧力と、組んでからの寄りの両方を持っていること。これが大の里の相撲を評価するうえで要点です。
【大の里は横綱として強い?実力・評判と今後の課題】
大の里の実力を評価するとき、優勝回数や昇進スピードだけを見るのでは十分ではありません。
横綱には、優勝を狙う力だけでなく、15日間を通じて高い水準の相撲を続ける安定性も求められます。
実力を裏付ける3つのポイント
1.初土俵から横綱まで13場所という実績
2023年5月に初土俵を踏み、2025年7月に横綱となりました。
大学相撲で培った技術と身体能力を、プロの相撲に短期間で適応させた点は大きな評価材料です。
2.26歳で幕内優勝6回という実績
2026年9月場所終了時点で幕内優勝は6回。
2024年から2026年まで複数回の優勝を積み重ね、横綱としての実績も着実に築いています。
3.故障から復帰して優勝した精神力
2026年は左肩の負傷で春場所と夏場所を休場しました。
しかし、7月場所で復帰し、9月場所では安青錦との相星決戦を制しました。
休場後に再び優勝争いの中心へ戻ったことは、競技者としての立て直す力を示しています。
横綱として残された課題は左肩と安定性
一方で、課題もあります。
2026年3月と5月の休場は、横綱としての継続的な出場という面で大きな試練でした。
また、7月場所は9勝6敗にとどまり、9月場所でも13日目と14日目に連敗しています。
九月場所の優勝は高く評価できますが、年間を通じて安定した成績を残せるかは今後の焦点です。
特に大の里の相撲は、立ち合いから左側を含めた力強い攻めを組み立てることが重要です。左肩の状態を整えながら、自分の得意な攻撃を15日間続けられるかが鍵になります。
【プロの結論】大の里の評価は優勝回数だけで決まらない
大の里を評価する際の判断基準は、次の3つです。
- 優勝実績: 幕内優勝6回という結果を維持・更新できるか。
- 技術の幅: 突き押しに加え、右四つや寄り切りを安定して使えるか。
- 継続性: 左肩の状態を含め、年間を通して横綱としての責任を果たせるか。
2026年九月場所の優勝は、単なる6回目の賜杯ではありません。
春場所と夏場所の休場を経て、横綱として再び頂点に立ったという意味があります。
今後は、優勝回数を増やすことに加えて、休場を減らし、年間を通じて安定した成績を残せるかが真価を問われるポイントです。
【大の里に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:大ノ里と大の里はどちらが正しい表記ですか?
A1:現在の横綱の正式なしこ名は「大の里」です。「ノ」ではなく、ひらがなの「の」を使います。読み方は「おおのさと」です。
Q2:大の里の本名と年齢は?
A2:本名は中村泰輝(なかむら・だいき)。2000年6月7日生まれで、2026年11月5日時点では26歳です。
Q3:大の里は2026年九月場所で優勝しましたか?
A3:はい。12勝3敗で幕内優勝を果たしました。大関・安青錦との千秋楽の相星決戦を制し、通算6度目の幕内優勝となりました。
Q4:大の里の出身地と出身大学は?
A4:石川県河北郡津幡町出身です。日本体育大学のスポーツ文化学部を卒業しています。
Q5:大の里は現在どこの相撲部屋に所属していますか?
A5:二所ノ関部屋です。師匠は元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方です。
まとめ:大の里は2026年も大相撲を代表する横綱
大の里は、本名を中村泰輝という石川県津幡町出身の力士です。日本体育大学で学生横綱、アマチュア横綱の実績を積み、二所ノ関部屋から2023年5月に初土俵を踏みました。
2025年7月には第75代横綱へ昇進。2026年9月場所では12勝3敗で通算6度目の幕内優勝を果たしています。
2026年11月5日時点では26歳、東横綱。左肩の負傷による休場を経験したものの、九月場所の優勝によって再び存在感を示しました。
今後の焦点は、得意の突き押しを軸に安定した相撲を続けられるか、そして幕内優勝をさらに積み重ねられるかです。
大の里の本当の評価は、これから横綱としてどれだけ長く、安定して頂点に立ち続けられるかによって決まっていきます。
主な確認資料:日本相撲協会公式プロフィール・歴代横綱記録、日本体育大学公式メディア、共同通信、テレビ朝日報道。